2024/01/11 (木) 08:00 7
大宮記念が終わり、新春第二弾の記念開催「和歌山グランプリ」がはじまるってわけだ。SS班の走り初めは近畿の総大将・古性優作が努める。地元地区で援軍が多く負けられないプレッシャーはあるはずだが、そんなことは関係ねえと突っ走るべ!
新山響平が欠場となってしまい残念だが、グランプリは“いつもの新山”から脱皮を図るような走りを見せていた。今年は「戦法の幅を広げニュースタイルに活路を見出だすのか?」はたまた「前受けなら突っ張り先行」と“いつものスタイル”に磨きをかけるのか?と興味深い。次走を楽しみにしている。
その新山欠場の影響もありそうだが、年齢を超越した慎太郎さんのこと! 上位陣の激戦には当たり前のように食い込んでいくに違いない。上位陣に食い込むと言えば和田健太郎も忘れてはならねえ。差し脚はまだまだ鋭く軽視できず、優勝争いの一角には入れとかねえと!
予選からにはなるが、ベテラン・笠松信幸がとにかく元気だ。フレームを変えて差し脚が戻ってきたし、流れでショートまくりも出るはず! この和歌山バンクなら勝ち上がりで番狂わせを演じ、穴党ファンにお年玉ってことになるかもよ。
また、S級昇格組をピックアップすると、筆頭格・真鍋智寛がおもしろい。A級戦の走りはすでにご存じのとおり。勢いそのままに突っ走る可能性を秘めていて楽しみだ。不安材料を挙げれば9車立てのレースにバタつく事だけかね。加えて鶴良生も逃げて結果を残すし、このふたりがオレのイチオシだね。そのほかのA級上がりにも注目し狙う手はあるが!
今回はオープニングを飾る1Rを狙いましょ! いつも通り並びの整理から。 ①張野幸聖-⑤池野健太-⑧鈴木幸紀の近畿中部、九州コンビは⑨野田源一-②山口敦也、④真鍋智寛-⑦湊聖二の四国コンビ、東北は⑥藤根俊貴-③青森伸也の四分戦となっている(⇐①⑤⑧・⑨②・④⑦・⑥③)。
スタートは真鍋が取り張野がこの後を追う。枠なりで野田はここから。藤根が勝負どころで押さえ、野田が切る。そこを張野が仕掛け主導権を取る。これなら野田がまくって山口との直線勝負が本線になるか! いや、野田の仕掛けは遅いとみて真鍋のかましが決まっての湊との直線勝負を本線でいこう。湊との④-⑦、力上位の野田へ④=⑨ってところか。真鍋と張野がもがき合い野田がまくっての⑨②までが本線ってことだね。
妄想先取りは『競輪は番手』のフレーズ発動だベ。藤根が切って張野がブン掛けして池野が抜け出すが、“地元・張野”を気遣えば鈴木が突き抜けそうってことで⑤=⑧。藤根がまくって行き、池野のブロックで突っ込む青森だってあるぞ。そうなれば③⑤⑧のボックスが見えてくる。これに大外から届く真鍋を入れての③④⑤⑧のボックス勝負が今回の妄想の〆ってことにするべ!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。