2023/12/13 (水) 08:00 4
大谷翔平選手がドジャースと契約を結んだ事が大きく取り上げられている。「10年1015億円」の途方もないビッグ契約だって! たまげる金額にオレのカミサンは『誰と結婚するのか?』とか『税金はいくら取られるのか?』などと宣っている。オレは『年間1億でも1000年使える』とか『10億でも100年使える』とか他人事なのに、あらぬ戯言に耽ってしまう。ったくよ! なんと意地汚いことだんべ! 心を清めて佐世保記念の話をしていこう(笑)。
上位陣はS班・新田祐大に平原康多が参戦。迎え撃つ九州勢は、嘉永泰斗が欠場になってしまい残念だが、地元の荒井崇博や井上昌己、松本秀之介らが加わり層の厚さに目が行く。『九十九島争奪戦』というシリーズタイトルがついてはいるが、機動型を存分に使う事ができそうで、『荒井祭』って副題がつきそうだよ。
何と言っても今開催の注目はオールスター明けからしばらく休んでいたヨシタクが復帰すること。これまで何人も似たような経験をした選手たちを見てきた(オレも経験者だしね)。イソップ寓話「アリとキリギリス」ってわけじゃねえが、『離れていた間にモチベーションを保ち黙々とトレーニングを積んで復帰へ向けて励んだのか?』 はたまた、『まだ復帰は先だとのんびり構えて、あっせんが決まってから慌てて逆算して練習を開始したのか?』。
ヨシタクは前者ではないかと期待しているし、この間に鍛え直して大幅な成長を遂げたのでは? と楽しみにしている。佐世保は70周年を優勝したゲンの良いバンク。再出発には打ってつけの場所だろう。4日間追いかけてみたいね。
妄想先取りの推奨選手は青森100期の木村弘をプッシュしておきたい。逃げにこだわり抜くスタイルは同型にとって脅威の存在だろう。だが、調子如何で幸せ配達人にもなっちまう。今回もしっかり逃げて番手の選手が抜け出す公算が大きいのでは? したがって「競輪は番手」狙いになるかね。
他では自在型の小川真太郎が好調維持に映る。展開では脚をためての一撃もあり、前団が緩めていればカマシ先行だって打つぞ。特選スタートの小川は単騎戦だし、上手く絡めて狙うと面白れえぞ!
さて、初日はどのレースを狙うべ! 妄想先取りの推奨レースは9Rでいってみっか。いつも通りまずは並びの整理から。⑦松本秀之介-①柏野智典-④藤岡隆治、②木村弘-⑨須永優太、⑤竹内雄作-③八日市屋浩之、⑧今井聡-⑥稲村好将の四分戦だ。
本線はざっとみても乗れてる松本で仕方ないね。柏野がスタートを決め、松本が前受けになるだろ。今井が切り、竹内が出て、木村がそこを叩き逃げる展開。“切って切って”をやっていると松本が素早く巻き返せる。そうなれば柏野とワンツーの①=⑦、木村に乗り切り替える須永への⑦-⑨。まあこれが大本線だと思うけどね。これじゃ妄想先取りにならねえ。
捻りに捻って絞り出すとすれば…。逃げるのは木村というのは同じ。番手須永が恵まれる。切っての位置取りは竹内よりも今井が上手いと見る。ってことで木村ラインを追うのは今井ってことなる。木村のカカリがよければ須永が抜け出して木村の残りで⑨-②、今井の強襲見込んで⑧=⑨、今井が須永にブロックされ、稲村が突っ込む⑨-⑥。妄想の〆はこれになるね! そうだ竹内に乗り、突っ込む八日市屋の⑨-③も押さえとくかね。
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。