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すっぴんガールズに恋しました!

【オールガールズクラシック】戦法と小ネタ入り!ガールズ通記者の出場全選手紹介/前座レース編

アプリ限定 2023/09/30 (土) 15:00 42

松戸競輪で2日から4日まで行われる、「オールガールズクラシック(GI)」では毎日12R全てでガールズケイリンのレースを開催。1R〜6Rまでは前座レースとなる2レース制×3トーナメントが、6R以降はGIトーナメントが行われます。ここでは、1R〜6Rまでに出場する42名を、業界一のガールズケイリン通で知られる松本直記者が紹介します。▶クラシック編はこちら

撮影:北山宏一

【グループA】純地元の刈込奈那、持ち味の突っ張り先行を貫けるか!?

奈良岡彩子
 学生時代からソフトボールで活躍。高校卒業後は社会人リーグに所属した。デビュー後は堅実な追走と切れ味鋭い差し脚を武器に活躍して優勝は13回。2022年4月に生まれ育った青森から神奈川支部に移籍。

猪子真実
 学生時代はソフトテニスに打ち込み、高校卒業後は一般企業に就職もガールズケイリンの存在を知り、30歳を過ぎていたが挑戦を決意。近況は大きい着順が目立っているが、代謝回避へ少しでも良い着順を取って競走得点を上げたい。

橋本佳耶
 高校までは陸上競技の七種競技で活躍。大学在学中にテレビで見たガールズケイリンの特集を見て、適性試験での挑戦を決意。自力を出すレースが多く大敗も多いが、2022年6月松山で初優勝。YouTubeやInstagramなどSNSは選手が登場する機会が多い。

比嘉真梨代

安定したレースが魅力の比嘉真梨代(photo by Shimajoe)

 学生時代は陸上競技の走り高跳びで活躍。トレーニングジムで競輪選手からガールズケイリンの存在を聞き、挑戦を決意。得意のダッシュを生かした追走や飛び付きが持ち味。1着は少ないが、2、3着に入ることが多い。車券貢献度は高い。

出口倫子
 長崎県の五島列島・五島市の出身。小さいころにトライアスロン。高校から自転車競技を始める。デビュー後はなかなか勝ち星を挙げることができなかったが2022年7月松阪で初白星。近況は落車が多く、苦しい戦いが続いている。

鈴木咲香
 高校ではバスケットボール部に所属。高校3年生の夏にガールズサマーキャンプに参加して、競輪選手を目指すことを決める。120期の試験には落ちてしまうも、豊橋競輪のガールズケイリン育成プロジェクトを経て122期で合格。昨年12月豊橋で初勝利も、今年は苦戦が続いている。

高木香帆
 競輪好きの父や兄(翔・105期)の影響で自転車競技を開始。118期の試験は不合格も2回目の挑戦で養成所合格。デビュー後の落車の影響で成績低迷も、松阪や久留米への出稽古で力を付けてきた。初勝利は間近だ。

本多優
 学生時代はスピードスケートで活躍。進路で迷っているときに顧問の勧めでガールズケイリン挑戦を決めて適性試験を受ける。ダッシュを生かした追走が持ち味。今年1月松戸で落車して鎖骨を骨折。今開催はリベンジの一戦。

刈込奈那

ガールズでは珍しい思い切った先行スタイルを採る刈込奈那(photo by Shimajoe)

 松戸市生まれで今場所の純地元選手。高校から自転車競技を開始。ガールズケイリン選手を目指すも118期の試験は不合格。2回目の挑戦で選手になった。先行して風を切ることに迷いがない。突っ張り先行が今の勝ちパターン。

鈴木樹里
 中学まではソフトボールをやっていたが個人競技がやりたくて高校から自転車競技へ。愛知の名門・桜丘高校で脚力を磨くと全国大会で好結果を残すまで成長。まくりで卒業記念を優勝。持ち味は瞬発力。同期鈴木涼介と結婚し、福島支部へ移籍した。

熊谷芽緯
 中学ではソフトボール。高校時代から自転車競技を開始。大会でも好成績を収めた。養成所でも先行にこだわるレーススタイルが光った。デビュー後はダッシュを生かして前々に攻めたときは逃げ粘ることが多い。

星野しほ
 中、高校ではソフトボールに熱中。高校は東海大菅生で小林莉子の後輩。120期で養成所に合格するも、在所中に血液の病気になってしまい休学。124期で復学し晴れて競輪選手になった苦労人。在所20位もデビュー2戦目で1着と侮れない。

山口優依
 中学まではバスケットボール。高校は吹奏楽部。その後は美容師のアシスタントに郵便局の配達員、ストレッチトレーナーといろんな仕事を経験も母の勧めでガールズケイリン選手へ。機動力と追走技術を生かして9月大垣で初白星をゲット。

藤高千恵
 スポーツ経験はないが、父(一人・63期・引退)の姿を小さいころから見ていたこともあり、ガールズケイリンを目指した。デビュー以降車券に貢献することはできていないが、しぶとくマークするレースで一つでも上の着順を狙う。

【グループB】世界選手権で銀メダル、アジア大会で金メダルを獲得した内野艶和

浦部郁里
 松戸の隣、流山市出身。大学のゼミの同級生から声をかけられて自転車競技の国体出場を目指す流れからガールズケイリン1期生を受験することに。デビュー後は展開を考えて走る頭脳派レーサーとして車券に貢献。7月に滋賀から千葉支部へ復帰。

福田礼佳
 祖父、祖母、父(祐治・54期・引退)、叔父も競輪選手という競輪一家に生まれ、高校時代から自転車競技で活躍。競走得点低下で代謝の危機あったが乗り越える。曽我圭佑(113期)と結婚し熊本支部へ移籍。2児の母となり、今年7月から戦列に復帰。

亀川史華

自力も打てるだけにタテ脚もある亀川史華(photo by Shimajoe)

 高校卒業後は美容師として働き、街中でスカウトされたことをきっかけにモデルも兼任。父(修一・41期)とサイクリングに行ったことが転機になりガールズケイリン挑戦を決意。腰痛で長期欠場もあったが、7月から長野へ移籍し心機一転。自力勝負が持ち味。

成田可菜絵
 北海道出身で学生時代は陸上競技短距離種目で大活躍も、ハムストリングの肉離れで思うように走れなくなる。大学卒業後、仕事に就くもモヤモヤした日々が続き、大学の同級生から競輪を勧めてもらい今日に至る。「自分の足でお金を稼ぐ」がモットー。

田中千尋
 中学は剣道部。高校時代にロードバイクが趣味だった父の勧めでガールズケイリンを目指す。豊橋競輪場の育成プロジェクトに参加し、2回目の挑戦で競輪学校に合格する。ガッツあふれる追走が持ち味。今年は一般戦だが2勝マークしている。

佐々木綾
 中学、高校時代は陸上競技で活躍。走り高跳びで全国大会に出場したこともある。地元のイベントで固定自転車に乗ると、斑目秀雄(24期・引退)に声をかけられて競輪選手を目指す。ダッシュが持ち味で自力を出すときは車券に絡むことが多い。

中村美那
 高校1年生から柔道を始めると、半年で初段までレベルアップ。父が競輪選手を目指していたこともあり、自身もガールズケイリン挑戦を決意。自転車競技経験ゼロから適性試験で合格。パンチ力あるタテ脚が魅力。今年6月宇都宮で初優勝。

内野艶和

世界選手権で銅メダルを獲得した内野艶和。代表メインの活動のため今年は12走しかしていない(提供:公財JKA)

 高校から自転車競技に取り組むとナショナルチームに選ばれて、国内外の大会で活躍。8月の世界選手権ポイントレースで銅メダル、9月のアジア大会マディソンで金メダルを獲得。養成所は在校成績3位、卒業記念レース準優勝。ルーキーシリーズはデビュー戦含めて2場所連続優勝。地脚が武器。

戸田瑞姫
 中学、高校はソフトボールに熱中。競輪ファンの父親の勧めでガールズケイリン挑戦。適性試験で合格。在所時代は0勝だったが、師匠・河野通孝譲りの追走技術を高めていき、近況は決勝進出も増えてきた。好枠戦のときは狙い目。

三谷尚子
 30歳から自転車競技を始めて、35歳で養成所入所。36歳でプロデビュー。デビュー後は積極的に動くも大敗が続いたが、選手を続けるために動きたい気持ちを抑えてからは決勝進出も増えてきた。娘も自転車競技をしていて親子でガールズレーサーが夢。

佐々木恵理
 大学卒業後はシステムエンジニアとして社会人生活を送るも、テレビでガールズケイリンの存在を知り挑戦を決断。豊橋競輪が運営する選手育成プロジェクト1期生として訓練を積み110期でデビュー。SNSの質問箱でファンの質問に答えていることが多い。

吉村美有紀
 姉・早耶香(112期)の卒業記念レースを観戦して自身も選手を志した。高校時代は姉と同様に陸上競技の投てきに打ち込む。高校在学中に受けた122期は不合格も浪人生活を経て124期で合格。デビュー後は苦しいレースが続いている。

竹野百香
 自転車競技をやっていた兄の姿を見て、高校1年生の途中から自転車競技生活をスタート。高校時代に結果が出せなかった悔しさを晴らすために選手を目指す。在所時代は地脚を生かした先行にこだわり、在所1位の栄冠を勝ちとる。9月向日町のルーキーシリーズは優勝。期待の新人だ。

宮西令奈
 幼少期から空手に打ち込み、高校時代はインターハイに出場した実績もある。進路で悩んだとき、叔父・宮西翼(100期)が競輪選手だったこともあり、選手を目指した。プロデビュー後、NHKのど自慢に出演して「めざせポケモンマスター」を歌った。

中瀬由真
 父・一郎(68期・引退)が選手をしていたこともあり、スポーツで稼ぎたいと思い、116期から競輪学校を受験。5年目の124期でようやく合格。スタートラインにたった。全日本実業団ベンチプレス2位とパワーはある。自転車にうまく伝われば楽しみ。

【グループC】陸上・競泳からの転身組が揃う 佐藤友香は世界陸上出場経験も

田口梓乃
 幼少期はクラシックバレエをしていたが、自分に打ち込めるものが欲しいと思い、父(直弘・66期・引退)の仕事だった競輪選手を目指す。同僚の田口守と結婚し、2児を出産。現場復帰後も得意のマーク戦で車券に貢献。

青木美優
 兄の影響で6歳から空手を始めると高校3年生まで没頭。元ボートレーサーだった母の勧めでガールズケイリンに挑戦し適性試験で合格。在校15位で卒業もコツコツ努力を続けて車券に貢献。派手なレースはないが堅実な追走が持ち味。

石井貴子

8月に行われた特別競輪アルテミス賞では2着に入り、存在感を見せた(撮影:北山宏一)

 岐阜県出身で小さいころからスキーに熱中し大学まで続ける。卒業後は一般企業に就職も頭の片隅にあったガールズケイリンのことを思い出してチャレンジ。コレクション4Vと勝負強さは天下一品。落車も多いが必ず復活する不死鳥だ。

佐藤友香
 学生時代から陸上競技の短距離走、跳躍種目で大活躍。女子400メートルリレー代表で2005年世界陸上出場経験を持つ。派手さはないが堅実な走りが持ち味。7月前橋では予選で1着。今期は決勝進出も多く50点を超えている。

川路遥香
 幼少期から水泳に打ち込み、進学した青山学院大学でも続ける。ガールズケイリンは父親の勧めで挑戦。適性試験で挑み合格。デビュー当時は予選突破ができず苦しんだが、今年は追走技術が上昇。8月前橋で準優勝と波に乗っている。

塩田日海
 高校から陸上競技をスタート。順天堂大学へ進学し陸上競技を続ける。就活で内定をもらうも、友人の誘いでガールズケイリン挑戦。

渡邉栞奈
 父はGI・V2の晴智(73期)。介護職につくも、弟雅也(117期)のデビュー戦を見て、ガールズケイリン挑戦を決意。父譲りの追走技術が持ち味。

浜地晴帆
 陸上競技(ハードル)出身。三重高校のクラスメイト小西晴己(121期)にガールズケイリンの存在を教えてもらいチャレンジ。予選では苦しい戦いが続くも、一般戦では自力を出している。

安東莉奈
 小中学生時代はバレーボール。高校は自転車競技の名門日出総合高校に進学。養成所の試験は2回目で合格。ダッシュが持ち味。追走技術が持ち味だか、思い切りのいい戦いも魅力。

熊谷碩子
 トライアスロン出身。しぶとい地脚が持ち味で養成所では2000メートル記録会で1位になった。デビュー3場所目の高知最終日にまくりで1着。石井寛子を尊敬している。

松井優佳

ルーキーながら本デビュー後は全て優出の松井優佳。石井と共にCグループ優勝候補の1人(撮影:北山宏一)

 124期の卒業記念チャンプ。小学生の頃トライアスロンを始めると、自転車の楽しさにはまる。高校は自転車競技部のある鹿児島南大隅高校へ単身留学。ダッシュ力を武器にこれからのガールズケイリンを盛り上げる存在。

東美月
 スピードスケートショートトラックから適性試験でガールズケイリン挑戦。養成所では記録会でA評価をもらうまで成長。ルーキーシリーズは追い込み勝負で結果を出していた。9月平塚決勝では最終バックから俊敏な切り替えで準優勝。自在戦が向いている。

日野友葵
 競輪選手を目指していた父の影響で小さいころから自転車に親しむ。高校から自転車競技部に所属し108期の現役で合格。追走技術が持ち味だったが、落車の影響で近況は大敗が多い。明るい性格で検車場では男女問わず選手と仲良くしている場面をよく見る。

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すっぴんガールズに恋しました!

松本直

千葉県出身。2008年日刊プロスポーツ新聞社に入社。競輪専門紙「赤競」の記者となり、主に京王閣開催を担当。2014年からデイリースポーツへ。現在は関東、南関東を主戦場に現場を徹底取材し、選手の魅力とともに競輪の面白さを発信し続けている。

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