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すっぴんガールズに恋しました!

【オールガールズクラシック】戦法と小ネタ入り!ガールズ通記者の出場全選手紹介/クラシック編

アプリ限定 2023/09/29 (金) 15:00 46

10月2日から4日まで松戸競輪場では「オールガールズクラシック(GI)」がナイター開催。また、前座で2レース制×3トーナメントも行われ、合わせて84名の女子選手が出場します。業界一のガールズケイリン通で知られる松本直記者が出場全選手のプロフィールを紹介。まずはクラシックに出場する42名から。

撮影:北山宏一

荒牧聖未
 幼少期から大学まではアイスホッケーに熱中。父(友一・39期・引退)の反対を押し切って競輪界入り。1期生としてデビューから上位で活躍。位置取りに妥協せず、ダッシュ力が武器のまくり主体1着選手。

野口諭実可
 高校時代は帰宅部も、競輪好きの父の勧めもありガールズケイリン1期生を適性試験で受験。運動経験はほぼなしも見事合格。デビュー後は大敗続くも、大分移籍で成績上昇。インタビューが独特だ。逃げ、まくり、差しの自在型。

小林莉子
 小学生のころからソフトボールに打ち込み、キャッチャーとして活躍。高校3年生のときガールズサマーキャンプに参加し選手になることを決断。ガールズケイリンオープニング開催、第1回グランプリ優勝と節目に強い。追走と差し脚が持ち味。

加瀬加奈子
 大学時代からトライアスロンに挑戦。ラン、スイム、バイクの中で自転車が得意だったこともありガールズケイリン選手になることを決断。大けがを乗り越え、結婚、出産も経験。逃げて勝つことが信念。ガールズケイリンのパイオニア。

石井寛子

8月のアルテミス賞を優勝した石井寛子。優勝候補の1人だ(撮影:北山宏一)

 高校時代に自転車競技生活をスタート。ロンドン五輪出場を目指したこともあり、2期生としてガールズケイリンデビュー。グランプリ1回、コレクション6回優勝、ガールズケイリン最多1着回数とガールズケイリンの申し子。何でもできるオールラウンダー。

山原さくら
 高校時代は遊ぶことに熱中していたが、父(利秀・63期)や母の勧めもありガールズケイリン挑戦を決断。2期生としてデビュー後は抜群の身体能力を発揮して1着を量産。大病を乗り越えて、まだまだ成長中。カマシ、まくりの自力脚が強烈。

高橋梨香
 幼少期は体が弱く、体力作りで水泳を始めて、大学時代はトライアスロンで活躍。会社員として働いていた時期にガールズケイリン開始の記事を見て挑戦を決意。紆余(うよ)曲折を経て3期生で合格。堅実な走りが持ち味。ガールズケイリン最年長優勝記録を保持。

奥井迪
 小学生のころからアルペンスキーに取り組み、高校、大学時代は大会でも活躍。卒業後は保健体育の教諭をしていたが、高校スキー部のOBの競輪選手にガールズケイリンを勧められて転職。恵まれた体格を生かした先行勝負で勝ち星を積み重ねている。

小林優香
 母親の影響で幼少期からバレーボールに打ち込んだ。ガールズケイリンとの出会いはロンドン五輪で活躍した自転車競技日本代表の姿。適性試験で合格すると、自転車の才能が一気に開花。デビュー時は先輩相手に圧勝を繰り返した。近況はケガとの戦いが続いている。まくりのパンチ力が強烈。

細田愛未
 家族と一緒に小さなころからトライアスロンに取り組み、高校は埼玉県の自転車競技の名門川越工業高校で活躍。師匠はグランプリレーサーの太田真一。ハンドルさばきが堅実で失格は一度もない。格上相手のまくり一撃が魅力。

児玉碧衣

今年6月にGIパールカップを制した児玉碧衣(撮影:北山宏一)

 高校まではバレーボールに打ち込んだが、母親の勧めでガールズケイリンに興味を持つ。適性試験で合格すると、才能が開花。デビューから1着を量産、グランプリ3連覇も達成。常にガールズケイリンの中心を歩む。オンラインゲームと、倖田來未が大好き。ダッシュをいかしたカマシまくりが主戦法。

鈴木奈央

位置取りが上手さに加えタテもある鈴木奈央(撮影:北山宏一)

 兄の影響で自転車競技を始めると高校時代からナショナルチーム中距離チームの代表に選ばれる。地元静岡で開催が決まっていた東京五輪出場を目指して競輪と自転車競技の二刀流に挑戦も代表落ちで競輪に専念。好位確保で流れに乗ることが得意。

中野咲
 硬式テニスで活躍し、適性試験で競輪学校に合格。在校成績20位でデビュー当時は目立つ存在ではなかったが、コツコツと力を付けて今年は優勝4回とキャリアハイの成績を残している。しぶとい持久力を生かしたスパートは魅力たっぷり。

太田りゆ
 中学時代から陸上競技に打ち込み、東京女子体育大学時代に適性試験で競輪学校に合格。陸上で鍛えたスプリント能力をナショナルチームに評価され、日本代表入り。パリ五輪出場が最大の目標で競輪参加は少ないが、ピンポイントで結果を出している。ダッシュ自慢。

梅川風子
 長野県出身で幼少期からスピードスケートを始めると、大学時代に輝かしい実績を残した。ガールズケイリン転向後は先行勝負に拘って力を付けた。2020年夏からナショナルチームに加入。地脚に加えてダッシュ力も強化されている。まくり、差しで結果を残している。

鈴木美教
 学生時代はバスケットボールに熱中し大学も推薦入学だったが、部活の雰囲気に合わず引退。母の勧めでガールズケイリンを知ると適性試験で競輪学校を受験し合格。デビュー後は自力にこだわり成績を上げた。ロングスパートが持ち味。

吉村早耶香
 高校時代は陸上競技の投てき種目で活躍。体を動かす仕事をしたいと思い、家族からガールズケイリンを勧めてもらう。適性試験で合格すると先行にこだわって着実に力を付けてきた。妹・美有紀(124期)もガールズケイリン選手だ。スピード地脚の自力型。

太田美穂
 学生時代は陸上競技で活躍。治療で通っていた整体院で、後に師匠となる萩原操(51期・引退)と知り合いガールズケイリン挑戦を決意。デビュー直後の国体で落車。大けがを負うも戦列に復帰。妹の瑛美(120期)とそろって決勝進出が目標。持久力が持ち味。

坂口楓華

名選手だった市田佳寿浩さんに師事し、急速に力をつけた坂口楓華(撮影:北山宏一)

 自転車競技をしていた父を追って小さいころから自転車に親しむ。高校卒業後、現役で競輪学校に入学。コツコツと努力を積み重ねてトップレーサーの仲間入り。負けず嫌いが原動力。2回目のグランプリ出場へ集中力は高まっている。位置取りでの妥協はしない。ロングスパートも打てる。

野本怜菜
 陸上競技の棒高跳びで活躍。たまたまラジオから流れてきたガールズケイリンの話題に興味が湧き、適性試験で入学。自転車競技未経験も基礎からしっかり鍛えたことで在校成績2位、卒業記念準優勝。近況は乗り込み重視の練習で脚力アップし、勝ちパターンが増えた。BABYMETAL好き。

佐藤水菜

佐藤水菜は9月27日のアジア大会・女子ケイリンで金メダルを獲得(提供:日本自転車競技連盟)

 ナショナルチームのエース。世界選手権・ケイリンで2年連続銀メダル獲得。来夏のパリ五輪・ケイリンでは金メダルを狙える脚力の持ち主。地脚を生かして緩急自在に動けるのが強み。ナショナルチームの練習でトップスピード、ダッシュがレベルアップ。逃げでもまくりでも勝負できる。動物が大好き。

當銘直美
 3回目の挑戦でガールズケイリン選手になった苦労人。地脚を生かしたしぶといレーススタイルを確立。併走に苦にしないので、欲しい位置が決まれば引くことはない。妹・沙恵美(118期)も選手。ハリネズミ、モルモットを飼っている。

柳原真緒

昨年末のグランプリの覇者・柳原真緒。状態が気になるところだ(撮影:北山宏一)

 昨年のガールズグランプリを優勝した業界の顔。今年前半は順調だったが、春先に体調を崩してからはなかなか波に乗れていない。高校時代は陸上競技の投てきで活躍。身体能力の高さはガールズケイリン指折り。まくりのスピードは破壊力が抜群。

日野未来
 タレントとして松戸競輪の配信番組に出演していた状況からジョブチェンジ。高校卒業の認定試験を受けて競輪学校に入学。クビ寸前の位置まで突っ込んだが、ダッシュ力を武器にメキメキと上昇。児玉碧衣に先着して優勝の実績のある松戸で再び輝くか注目。

佐伯智恵
 高校時代から自転車競技に打ち込み、現役で競輪学校に合格。デビュー後は自力勝負ではなくマーク、差しで存在感を示した。動く選手が多い場面では追走技術が存分に発揮できる。最近の趣味はバイクに乗ること。

那須萌美
 高校卒業後はJAに就職。銀行窓口業務を受け持つも「接客向いていない」と気づき、溶接工へ転職。趣味でやっていたロードレーサーがきっかけでガールズケイリン選手へ。デビュー当時はマーク選手だったが、近況は前を抜く差し脚も付いてきている。

岩崎ゆみこ
 バスケットボールを大学まで続けるも、知り合いの紹介でガールズケイリン選手を目指す事に。デビュー後は地脚を生かした積極策で車券に貢献。ペース駆けに持ち込むと格上選手を倒すこともある。明るい性格で岩崎の周りには選手が集まっている。

久米詩

7月のGIIサマーナイトフェスティバルを優勝。ここ1年の活躍が目立つ久米詩(撮影:北山宏一)

 父はS級で活躍した康徳(70期。引退)。ガールズケイリンに興味はなく学生時代はテニスをしていたが、やりたいことが見つからず父の勧めで競輪挑戦。在校成績14位もコツコツ地道に積み上げて今年5月にコレクション初優勝。競輪センスの高さが魅力。

吉岡詩織
 高校卒業後は陸上自衛隊に入隊。休暇で帰省したときに競輪を見ると「自分もやってみたい」と思い自衛隊を辞めて挑戦を決意。デビュー後はダッシュを生かした自力勝負にこだわって2場所連続優勝。近況はタテヨコ何でもできる選手へと変化中。

山口伊吹
 兄(龍也・111期)を追いかけて高校から自転車競技に挑戦。学生時代からケイリンで好結果を出して競輪学校入り。デビュー後はキュートなルックスが目立っていたが、昨年は優勝5回と結果も付いてきた。ダッシュ脚質で混戦を苦にしない根性も持っている。

村田奈穂
 趣味で始めた自転車の楽しさを知ると競輪選手を目指す事に。競輪学校時代は目立つ選手ではなかったがコツコツと積み重ねの練習が実を結び、優勝回数が増えた。お米が大好きで美味しいご飯を食べることがガールズケイリンを続けるモチベーション。

青木美保
 父(健悟・56期・引退)の勧めでガールズサマーキャンプに参加して競輪選手になることを決意。バレーボールで鍛えた力を発揮して適性試験で合格。自転車経験の無さを練習でカバーするとメキメキ成績アップ。先行まくり差しと何でもできるのが魅力。

杉浦菜留
 自転車好きの父の影響で学生時代から自転車競技で活躍。ガールズサマーキャンプにも毎年参加し小林優香や鈴木奈央とふれ合うことで選手を目指す。脚を溜めてまくり一撃で大物食いの実績も多い。ツボにはまると点数以上の脚を発揮する。

増田夕華
 高校時代から自転車競技で活躍し好成績を残して養成所入り。デビューから先行まくりの自力勝負に徹する。同世代トップ決定戦のフレッシュクイーンでは尾方真生マークから差し勝負で優勝と勝負強さも持っている。トカゲを飼っている。

下条未悠
 小さいころは柔道に打ち込んだが、叔父(表大暁・82期)の応援で富山競輪場にいったときガールズケイリンを見て感動。挑戦を決意。高校から自転車競技を始めて、競輪学校に入学。体格の良さを生かした自力勝負は持ち味。1勝するごとに幼稚園へ絵本をプレゼントしている。

尾方真生
 高校まで陸上競技に打ち込んだが下宿先の元競輪選手の勧めでガールズケイリン挑戦。福岡の名門・藤田剣次一門に入り、養成所時代から好成績を残す。グランプリは2年連続出場中。最近は逃げだけでなくまくりで勝てるように経験を積んでいる最中。

廣木まこ
 父が海上保安官だったこともあり、広木自身も海上保安庁へ。その後はスポーツジムでインストラクターとして勤務。紆余(うよ)曲折がありガールズケイリン選手へとなった。藤田剣次を師事し、少しずつ成長。1月〜6月にクラシック参加組最多出走の58走で出場権ゲット。

飯田風音
 小学生のころから始めたスピードスケートでも活躍したが、父(威文・67期)の影響で高校から自転車競技を始めると才能が開花。大会で好結果を残してガールズケイリンの世界へ飛び込んだ。ダッシュを生かしたまくりが武器で波乱を巻き起こす

太田瑛美
 姉(太田美穂・112期)の活躍に影響されてガールズケイリン挑戦。118期で一度試験に落ちるも2度目の挑戦で合格。150cmと小柄ながらダッシュを生かしたまくり攻撃は迫力満点。姉妹参加で目指すはそろって決勝進出だ。

吉川美穂

29日時点で賞金ランキング6位の吉川美穂(撮影:北山宏一)

 高校時代はソフトボール部。引退後に始めた自転車競技が肌に合うと実業団にも入りナショナルチームにも所属。少々遠回りをしたが経験を生かしてガールズケイリンでも存在感を発揮。レースの流れに乗って差し勝負が勝ちパターン。今年はグランプリ出場も見えている。賞金で家を建てることがモチベーション。

藤原春陽
 122期ただ1人のクラシック参戦。父(義浩・76期)に憧れて競輪選手を目指し、高校から自転車競技に挑戦。父譲りのガッツで併走を苦にしない。2月小倉で最終4角から空いたインを突く的確なコース取りで初優勝を達成した。

黒河内由実
 学生時代は吹奏楽部。弥彦競輪が実施しているガールズケイリン選手育成プロジェクト「クラブスピリッツ」に参加し、1度目の試験で合格。2019年11月松戸で初優勝。スタートが得意で前受けが多い。追加、補充の参加が多く出走回数が多い。

板根茜弥
 北海道出身で学生時代はスピードスケートで好結果を残したスポーツ少女。108期で入学も学科卒業認定考査で落第。110期で再チャレンジして選手になれた。感情が表に出るタイプ。2019年12月立川で初優勝したときは大号泣。1着インタビューでは得意な歌を披露することもある。


前座レースに出場する42名のプロフィールは9月30日(土)15時に公開します。

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すっぴんガールズに恋しました!

松本直

千葉県出身。2008年日刊プロスポーツ新聞社に入社。競輪専門紙「赤競」の記者となり、主に京王閣開催を担当。2014年からデイリースポーツへ。現在は関東、南関東を主戦場に現場を徹底取材し、選手の魅力とともに競輪の面白さを発信し続けている。

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