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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【高松宮記念杯競輪予想】大注目のタイトル戦! “西高東低”の勢力図は変わるのか、ニュースターは誕生するのか/岸和田GIで狙うべき選手たち

2023/06/13 (火) 10:00 11

S級S班を脅かすほどの強い若手勢力

 伝統の東西対抗戦が6日制にリニューアルされた。今年を振り返れば初端の全日本選抜競輪を古性優作が制し、続く日本選手権競輪を117期の山口拳矢が初V。今年もタイトル戦線は『西高東低』が続いているねー。

 それにだ。ヤマケンの優勝がもたらした影響か? 記念競輪・GIIIは若い自力型の活躍を目の当たりするようになった。こうなるとS班もうかうかしていられない状況なのでは? 一気呵成に新時代の突入かと思える大波がうねりだしてきたべー。こりゃ宮記念杯でニュースター誕生ってこともあるかもね!

地区ごとのエース格・キーマンをザっと復習!

 さて、地区ごとにエース格をさらっておくべ。先ず東日本を検討すれば、北日本からはSS班の新山響平に目が向く。一時期のスランプ(?)を乗り越え、吹っ切れて逃げに徹する姿勢にブレがない。慎太郎さんの安定感も抜群、年齢など「限界は気のせい」で一蹴している。また新田祐大、成田和也らの布陣でバランスがいいね。

 関東勢は成長株の眞杉匠を軸に坂井洋、ヨシタク兄弟らをまとめる司令塔・平原康多が加わり結束なれば勝負になる。南関は復帰戦となる郡司浩平の仕上がりにかかってくるが、深谷知広との連係が望めるしチャンスはあるぞ!

 西日本では連覇のかかる地元・古性優作の安定感が抜きん出ている。脇本雄太との近畿ツートップが主役の座と見て間違いない。ダービー王・ヤマケンもレースを読む力は老練の域だ。中四国は松浦悠士に盟友清水裕友、犬伏湧也が上手い連係をみせれば近畿の牙城を崩すことがあるべ。九州は成長著しい嘉永泰斗になるかね! 嘉永を中心にベテラン荒井崇博、山田庸平、中本匠栄らの結束が鍵になるかね!

高配当を演出しそうな選手を考察する

 オレのポリシーは“妄想先取り”だ。エース格やキーマンだけに注目してたんじゃ始まらない。高配当車券に絡んでくる注目選手を挙げておきたい。

 東日本は佐々木悠葵になる。自力を武器に自在戦がセールスポイント。むしろ自在戦が板についたレースの立ち回りにセンスの良さを感じさせ、「勝ちにこだわる佐々木」は思わぬ高配当を演出してくれそうだ(^^)v自力型が多ければ多いほど、和田圭や和田健太郎、諸橋愛といった追い込み型にも期待できる。間隙を突くチャンス大! 番組によって高配当ゲットもあるぞ!

 西日本では稲川翔、東口善朋、岩津裕介、小倉竜二ら追い込み陣がコースを見極め突っ込める。“ライン違い”を演出し高配当を提供してくれる存在だ。『西高東低』の競輪勢力図が崩れるのか? 新勢力のニュースター誕生なるか? とても楽しみな6日間だね!

妄想先取りレース実況! 初日オレが狙いたいのは4R! 渡邉と眞杉の消耗戦となれば!

 妄想先取りレースは難しいが4Rを狙うかね! まずは並びを整理する。⑤渡邉一成-②守澤太志-⑧永澤剛の北日本、⑦眞杉匠-①吉澤純平-④武田豊樹の関東、⑥野口裕史-③松谷秀幸-⑨東龍之介の南関の三分戦となっている(⇐⑤②⑧・⑦①④・⑥③⑨)。

 スタートは渡邉が取り、野口の上昇に合わせ眞杉が出る。これなら眞杉が渡邉に合わせまくって吉澤の流れ込みで⑦①。野口に乗る松谷への⑦③と突っ込む守澤へ⑦②までかね! 本線は眞杉匠になるが…、微かに波乱があるかも!

 波乱の妄想はスタートは渡邉で、それを眞杉が切りにきたとき…! つまり渡邉がダッシュを生かし、眞杉に叩かせないときだ! 両者がムキになれば脚を削られる。そうなれば野口が脚力を温存しつつで逃げられるってわけだ!

 このところ調子アゲアゲの野口のこと、この展開なら松谷とのゴール勝負に持ってけるぞ! 妄想は③=⑥に東の流れ込み③⑨ってことでどうよ! でも注意して欲しい! これはあくまでも、渡邉が眞杉を突っ張り、お互いが消耗戦になったらの話だからね!

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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