2023/04/25 (火) 12:00 8
武雄競輪場で開催されている「大楠賞争奪戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は16時30分発走予定。
ダービーの前哨戦と言うべき武雄大楠賞争奪戦が豪華メンバーで始まった。5人のSS班の中でもやっぱり注目はビッグモンスター脇本雄太! 腰に不安を抱えた現状の状態は? と案じていた。だが走ってみれば戦前の不安は杞憂だった。他を圧倒する豪快なまくりで楽勝。二次予選なんぞゴール直前で流し10秒7のバンクレコードタイを叩き出す始末! 高知記念から上昇ムードの兆しはあったが、それ以上の上積みがあるように見えるべ!
他のSS班の中では、とりわけ新山響平の気配が良い。初日特選で逃げ、二次予選は前受けから突っ張り押し切った。このあたり微塵も迷いを感じさせない。ダービー組がこぞって準決勝へ駒を進めたし、「こりゃ激戦になるか?」と楽しみに見ていたが、松浦悠士と平原康多が準決勝で落車棄権。両選手とも途中欠場となってしまった。残念でならないが、決勝の妄想先取りにいってみよう。
今一度準決勝を振り返る。10Rは新山響平がスタートを決め、押さえにきた伊藤颯馬を突っ張り、逃げ切った。大名マークの慎太郎さんを振り切るとは…、恐るべし! 11Rは平原康多がスタートを取り関東ラインが 前受けから。赤板で松浦悠士が切り、松本秀之介ラインが逃げた。打鐘2センターで中団内に松浦、外にヨシタクで並走し、接触落車…。平原も巻き込まれる形に…。5車落車棄権の波乱となった。12Rは菊池岳仁が前受けから逃げ、脇本雄太は7番手。ホームからまくって快勝。ビッグモンスターは復活の3連勝!
決勝戦の並びから整理していこう。東北勢は準決勝同様に②新山響平-⑦佐藤慎太郎-⑧内藤宣彦、④伊藤旭-③山田庸平-⑨橋本強-⑥湊聖二が九州四国で連係、①脇本雄太-⑤大川龍二の三分戦になった(②⑦⑧・④③⑨⑥・①⑤)。妄想先取りは前回の小田原記念同様厳しい…! 展開だってわかりやすい。先行は新山、中団は伊藤。8番手が脇本。本線は新山の逃げをまくる脇本の4連勝が濃厚! これは初日特選と同じ結果かね! となればマーク大川の流れ込み①-⑤が本線だべ。脇本の仕掛けが遅めで新山の残り①-②か、伊藤が行って山田へ、の①-③もある。
新山の調子が“アゲアゲ!”なところに妄想先取りのひらめきがある。新山は二次予選、準決勝ともに突っ張り逃げ切った。あれだけの距離を行っているにも関わらず、上がりタイムは11秒5、11秒6を叩き出しているぞ!
このタイムを参考にしてみると、まくる脇本はバンクレコード更新じゃねーと無理かも!? 先行は新山、中団は伊藤、8番手が脇本の展開は同じで、中団の伊藤がグーっと車間を空ける。となれば新山は脚を使わずにマイペース先行に打って出るってわけ。今節の新山を見るに1周とちょっとなら尚更好タイムが出るべ…! 結果、慎太郎さんの流れ込みとチョイ差しありで、新山=慎太郎さんの②=⑦を妄想の〆にするべ!
いやいや、ちょっと待て! まだあるぞ! 新山が伊藤を逃がしちまえば…? 新山の先まくりに山田がバンマクで応戦ってのはあるだろ! 新山=山田の②=③も少々いいかも!
そうそう、初カツオの時期だ! 嬉しいね(^^)v
毎年のことだが、オレの御用達『十文字屋』へ出かけ、日戻りカツオを買ってくるんだよ。それを薄く切って刺身で一杯ってわけ。クーッ! たまらん! カミサンが作ってくれるカツオの「なめろう」でまた一杯。これがまた格別に美味い! 余ったら翌日「サンガ焼き」で食し、カツオ3連活用ってわけだ(^^)v ってことで「初カツオ美味い!」の恩恵にあやかり『ウマい車券予想』にもバッチリ取り組む! そっちもヨロシク!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。