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不屈の男・金子貴志の奮闘記 〜40代の挑戦〜

【金子貴志の思考】競輪のためにどんな“きっかけ”を生み出せるだろう

2023/04/14 (金) 18:00 16

 netkeirinをご覧の皆さんこんにちは、金子貴志です。今回のコラムのテーマは「きっかけ」についてです。趣味にしても娯楽にしても興味を向けるときには何かしらのきっかけがあるものだと思います。最近つくづく「何がきっかけでどんな興味を持つかわからないな」と感じています。

日本中を熱狂させた侍ジャパン

日本中が熱狂したWBC(写真:イメージ)

 日本が14年ぶりの優勝を果たしたWBC。大会中は日本中が熱狂しました。テレビの視聴率も40%を超えたようですし、画面に釘付けになった方も多かったのではないでしょうか? 私も野球が好きなので、大熱狂しました(笑)。過去最強との呼び声高い侍ジャパンが米国を抑えて優勝。勝ち方もまさに“ドラマチック”。表彰式後、チーム全員がお辞儀をする姿は紳士的だと評価され、優勝の栄誉だけでなく野球をリスペクトする姿勢の両方で世界から認められたことでしょう。

 私の周りにいる「普段は野球にあまり興味がない人」も大いに盛り上がっていたのがとても印象的です。普段から野球を見ていなくてもWBCで活躍した選手を覚えて、活躍した選手を覚えれば次の活躍が気になるでしょう。そういった循環が起きれば、日本のプロ野球やメジャーリーグへの関心も高まりますし、「野球ファン」が増えることに繋がります。「WBCがきっかけで野球を好きになった」とか「大谷選手に憧れて野球を始めた」とか、さまざま場所でさまざまな「きっかけ」があったと思います。

キャンプ飯がきっかけで料理に興味

 いつもコラムではキャンプのことを書いている私ですが、キャンプを始めてから家でも料理をするようになりました。最初はキャンプ飯作りがきっかけです。料理をする楽しさを知り、みるみるうちに興味が膨らんでいきました。先日、カラフルスタイルの撮影で白井一機さんと愛知県の田原市にある「ほうべの森キャンプ場」に行ってきました。

デイキャンプを楽しむ白井一機選手(左)と金子選手(写真:YouTubeCH「カラフルスタイルTakashi Kaneko」より)

 今回の撮影は「デイキャンプでピザ作りをする」がテーマ。「ほうべの森」にはピザ窯があるので、以前からどうしてもやってみたかったピザ作りにチャレンジすることができました。

ピザ作りにチャレンジ(写真:YouTubeCH「カラフルスタイルTakashi Kaneko」より)

 生地を作り、薪を焚いて焼くと市販のもとは違う香ばしさを愉しめました。ピザの香りと焚き火の匂い、この組み合わせがたまらなく良かったです。私たちはマルゲリータを作ったのですが、焦げ目もいい感じでつき、思った以上の出来栄えに感動しました。自然の中で自分たちで作ったピザを美味しくいただき大満足でした。

大満足の出来栄えに笑顔の白井選手(写真:YouTubeCH「カラフルスタイルTakashi Kaneko」より)

 こんな感じでキャンプを通して料理の楽しさを知り、今では家でも料理をするようになったというわけです。スーパーへ買い物に出かける妻についていき、食材や調味料を見たりしながら、今まで知らなかったことを知って驚いたりもしています(笑)。キャンプ飯専門の私ですが、色々妻に教えてもらいながら数々のレパートリーを増やしているところです。これまで一切の料理経験がない私ですが、家族に振る舞い、美味しそうに食べてくれる姿を見ると、すごく嬉しくなってさらにやる気も出ます。またそれがきっかけになり、どんどん楽しみながら上達していけるんですよね。

競輪選手としてどんなきっかけが作れるだろう

 新しいことを覚えたり、挑戦したりするきっかけは人それぞれです。競輪選手の私は一生懸命走り、迫力だったりスピードだったり、戦術の駆け引きだったり、競輪ならではのレースを楽しんで観てもらいたいと考えています。

いい走りをすることで感動を届けたい(photo by Shimajoe)

 その考えはレース外での活動にも通じていて、私は競輪以外の活動もYouTubeで発信したり、このようにコラムを書いたりしています。競輪を知らなくても植物好きとしてキャンプ好きとして繋がり、私がきっかけになり、競輪に興味を持ってもらう機会を作りたいと考えてのことです。

練習を終えて撮影することも(写真:YouTubeCH「カラフルスタイルTakashi Kaneko」より)

 競輪に親近感を持ってもらうことで、選手を知ってもらい、私だけではなく全国各地にいる個性豊かな競輪選手を見て楽しんでもらえれば最高です。WBCを観て野球ファンになる、キャンプを通じて料理に目覚める。こういったきっかけをこれからも発見して、積極的に追いかけ、作り出していきたいです。

 私のYouTubeを見たり、コラムを読んだりして、それがきっかけで競輪に興味を持ってくれた人がいます。活動が目に見えるとモチベーションも上がりますし、嬉しい限りです。一人でも多くの人に競輪のファンになってもらいたいので、これからも頑張って活動を続けていきます。いつか競輪場が多くのファンで埋め尽くされるような日が来ることを願っています。

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金子貴志

Kaneko Takashi

愛知県豊橋市出身。日本競輪学校75期卒。2013年には寛仁親王牌と競輪祭を制し、同年のKEIRINグランプリでも頂点に。通算勝利数は500を超え、さらには自転車競技スプリント種目でも国内外で輝かしい成績を収めている。またYoutubeをはじめSNSでの発信を精力的に行い、キッチンカーと選手でコラボするなどホームバンクの盛り上げにも貢献。ファンを楽しませることを念頭に置き、レース外でも活発に動く中部地区の兄貴的存在。

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