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太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

【太田りゆのパリ五輪への挑戦】「もう本当にすぐそこじゃん」自己最高順位に感じた“リアル”/2023 UCIネイションズカップ結果報告

2023/04/04 (火) 18:00 11

 netkeirinをご覧の皆さん、こんにちは太田りゆ(ꇐ₃ꇐ)です! ※(ꇐ₃ꇐ)←この顔文字私に似てる〜(笑)。最近は2月にインドネシアのジャカルタでネイションズカップの第1戦、3月にエジプトのカイロで第2戦に出場し、帰国した次の日の朝に別府競輪場へ行き、ガールズコレクションに出場。その後、中5日で四日市競輪場の通常開催に参戦してきました。

 自転車競技選手と競輪選手とをバタバタとやる怒涛のスケジュールでしたが、何とか無事に4月を迎えました⸜( ॑꒳ ॑ )⸝この1か月ちょっとの間にたくさんのレースを走りましたが、今回のコラムではネイションズカップ第1戦と第2戦を振り返りたいと思います。

ネイションズカップに参戦した太田りゆ選手(写真:本人提供)

走るたびに感じている“前進”

 まずは第1戦と第2戦の結果をまとめて書きますね。

2023UCIネイションズカップリザルト
第1戦(ジャカルタ)チームスプリント:9位
スプリント:8位
ケイリン:12位
第2戦(カイロ)チームスプリント:8位
スプリント:6位
ケイリン:10位

 第1戦、第2戦ともにスプリントはトップ8の結果で第2戦の『6位』という結果は自己最高の順位になります。昨年2022年に「メダリスト相手にも勝負できる!」と実感し8位で終えたカナダ大会からさらに今年は前に進めていますし、タイムも10秒7を安定的に出せている印象です。自分自身、「正直タイムはもう少し出せるはず!」と考えているので、もっともっと欲張りたいところなんですけどね。

昨年よりも前に進んだ今年がある(写真:本人提供)

 今年はオリンピックの出場枠獲得争いのシーズンだし、各選手は去年よりも本気モードに入っています。そんな中でベスト順位を出せているので、悪い成績ではなく、いよいよ目標とする位置が本当にすぐそこまでに来ている現実感があります。

 とはいえ私は今シーズン中にトップ4に入ることを目標にしていたので、あと1歩足りませんでしたし、「とにかくここの壁が厚い厚い!」と厳しさも感じています。でも走るたびにかなりの手応えもあるし、成績も安定しているし、今後が楽しみです。スプリントは何本も走らなくてはならない種目なので本当にすごく苦しいけど、今回も楽しみながらレースを走ることができました。

右肩上がりの成長を遂げての今があり、まだこれから先もある(写真:本人提供)

ケイリンにある課題、準決勝でチャンスを逃している

 続いてケイリンですが、最近の私は3位までが勝ち上がれる準決勝からが大問題、大迷走、大足踏み状態です…。決勝へ勝ち上がることができれば、2分の1でメダルの可能性があるビッグチャンス競技なのに、ここでいつも勝てなくて結局順位決定戦レースへ。毎回、1位しか勝ち上がれない予選は一発でクリア。難しいはずなのに敗者復活戦へは回らず、しっかりと勝ち上がっているのに準決勝で躓いています。本当にガックリきます(ノД`)・゜・。

 外国人選手のスプリント“ガチ勢”はケイリンの当日に突然欠場することもザラで、私も当日の朝はほぼ体調不良じゃん、みたいな疲労度で起きています。初日にチームスプリントをして、2日目は勝てば勝つほど本数が増えるスプリント。朝から夕方過ぎまでレースを走ります。最終日のケイリンはそれなりに朝も早く、体を元に戻す余裕がないのが事実です。今はケイリンの日まで体力と気力の両方をどうしたら残せるだろうか、残していかないと! と課題を感じています(-_-;)

目標に掲げた決勝進出は叶わず、課題を残したケイリン(写真:本人提供)

大谷翔平選手の言葉が刺さる

 私と同い年! スーパーアスリート大谷翔平選手のWBC終盤に放った言葉が話題になっています。大谷選手の言葉は違う競技をする私にとってもすごく響く言葉でしたし、胸に刻んでパリまでの残りの時間を頑張ろうと思いました。

『憧れるのをやめましょう。超えるために、トップになるためにきた。勝つことだけを考えよう』

 スプリントでトップ8なんて、過去にはまるで考えもしなかった順位です。でも今は状況が違う。どうにもならないなんて思えないところにきています。『勝つことだけを考えて』あと少しの時間を戦っていこうと思います!

 ちなみに現段階のオリンピック国枠獲得状況としては個人競技で『2枠』です。これは日本代表チームとしてはかなりイイ感じですよ(・∀・)/

超えるために、勝つことだけを考えて(写真:本人提供)

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太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

太田りゆ

Ota Riyu

埼玉県上尾市出身。112期生のガールズケイリン選手。2017年7月、高松競輪場でレースデビューし、初勝利を飾る。同開催では3連勝を果たし、デビュー場所で完全優勝という快挙を成し遂げる。また日本代表・自転車競技選手としても活躍しており、2019年にはワールドカップに出場し、ケイリン種目で銀メダルを獲得。2020年11月には全日本選手権女子スプリントで優勝。国内外のハイレベルな戦いに華麗なダッシュで挑み続けている。趣味はメイクとファッション、パワーの源はコカ・コーラ。

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