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【郡司浩平を徹底解剖】横浜大好きの次男坊! 野球時代は「バントが得意な二番打者」/特別インタビューVol.2

アプリ限定 2023/03/07 (火) 18:00 22

4年連続S級S班として戦う南関東地区のエース・郡司浩平選手の特別インタビュー(全3回)をお届けします。第2回目となる今回は郡司選手の人柄やルーツを探るべく「どんな少年時代を過ごしたのか」や「野球漬けの学生時代を振り返って」などをお聞きしました。記事内の写真はすべてnetkeirinの撮り下ろし! 今回も「スペシャル待ち受け壁紙」や「サイン入りチェキ」のプレゼントもありますので、ぜひ最後までご覧ください。※壁紙のダウンロードおよびプレゼントへの応募はnetkeirinアプリ(無料)のインストールが必要です(取材日:2023年2月7日)

生粋の“はまっこ” わんぱくな小学生時代

ーーはじめに基本的な質問をさせてください。ごきょうだいは?

郡司 兄貴と妹がいます。兄貴は一個上で、小・中学校は同じ野球チームでした。性格は三人ともバラバラで、自分がアウトドア派なら兄貴はインドア派。僕と違ってゲームやパソコンに詳しい感じです。妹は何事にもエンジョイが基本にあるタイプですね。

ーー生まれも育ちも横浜ですが、地元は好きですか?

郡司 好きです。僕は横浜の端の田舎的で穏やかな場所で育ちました。でも横浜って中心部は都会的でにぎやか。自然も夜景もある、そんなところが好きです。

ーー横浜の中でお気に入りのエリアはどこでしょう?

郡司 みなとみらい周辺の落ち着いた雰囲気がお気に入りです。ただコーヒーを飲んでいるだけで、リフレッシュできる感じで。歩いているだけでも楽しくなれるエリアだと思います。

ーーデートコースをプランニングするとしたらやはり横浜ですか?

郡司 横浜でドライブですかね。景色のいいところがたくさんあるので、そこに連れて行くようなプランを練ると思います。

ーー女性に対しては引っ張るタイプですか? 引っ張られるタイプですか? 競輪ではどちらも得意だと思いますが。

郡司 自分は相手のタイプに合わせるところがあります。自分がリードした方が良さそうだと思えば、引っ張りますし、相手が引っ張る人であれば「付いていきます〜」という感じで。

ーー状況に応じた対応力は競輪同様ですね! やはり“オールラウンダー”みたいなことでしょうか?

郡司 はい。どのパターンでも行けるように仕上げています。

ーー小学校時代くらいの“郡司少年”はどんなタイプでしたか?

郡司 クラスの中で「わちゃわちゃ元気な男子グループ」ってありませんか? 自分はその一員で、活発でわんぱくなタイプだったと思います。

ーー熱中していたことや楽しかった遊びは?

郡司 小学校へ入学してすぐに野球を始めて、幼い頃から野球中心の生活でした。遊びも野球の延長で、学校の教室でやる「ミニ野球」が流行りました。サッカーやバスケも好きだったし、体を動かす遊びが好きでした。

ーー教室でやるミニ野球とは? 種目名からわんぱくの香りが漂います。

郡司 プロ野球の応援グッズで「プラスチックの小さいバット」があるのってわかりますか? すごく小さいんですけど、それがバットでボールはピンポン玉。これでミニ野球をするのが流行しました。小学校の登校時間って8時とか8時30分くらいだったと思いますが、自分たちは7時には集合。早めに行って教室でピンポン玉を打っていました(笑)。

ーー7時集合するあたりに小学生の“謎の熱量”を感じます(笑)

野球漬けの学生時代「僕は細かい二番打者」

ーー郡司選手は野球にルーツがありますよね。ポジションはどこを?

郡司 そうですね。野球漬けの日々でした。ポジションはいろいろです。少年野球のときはキャッチャー、中学1年までのリトルリーグでは内野手、シニアリーグや高校時代は外野手でした。

ーー打者としてはホームランを狙うような「パワーヒッター」でしたか? コンスタントにヒットを打つような「アベレージヒッター」でしたか?

郡司 この風貌からは意外かもしれませんが、どちらでもなく、完全に小技系です(笑)。送りバントが得意でしたし、機動力も活かしましたね。ランナーが出ていれば進塁させるためにバント、打ったとしても「とにかく流し打ち」のチームバッティングです。人から自分のイメージはどう見えているかわからないですが、チームのために小技を繰り出すような「細かい二番打者タイプ」でした(笑)。

ーーイメージと違いました。郡司選手の顔立ちは引っ張り専門のホームランバッターです。

郡司 高校ではホームランを打ったことすらないですよ(笑)。

ーーリトルリーグ時代に全国優勝を経験しています。少年時代に“全国レベル”を知ったことは競輪にも活きていますか?

郡司 それは無関係ですかね。学生時代に全国を経験しているか、経験していないかは競輪にプラス・マイナスの影響はないと思います。ただ基礎体力や厳しい練習に耐えるメンタルなんかは学生時代に培ったものも大きいです。特に野球の走り込みは凄まじいものがありますし、競輪で鍛える下半身の土台にはなっていると思います。

ーー厳しかった「地獄の練習」の思い出はありますか?

郡司 厳しさという意味では中学時代のシニアが印象的です。冬の走り込みは特に苦しかったです。練習に対する姿勢を含めて、今の時代では書けないような“スパルタ育成”でしたし(笑)、全部が全部厳しかったですね。

ーー競輪の練習と比べていかがでしょう? 他競技出身の競輪選手は「自転車が断トツでキツイ!」と話すことが多い印象です。

郡司 それ、あります。シニアリーグや高校野球を経験している人なら、その厳しさは想像に易いと思います。自分の時代であれば軍隊とか地獄とか表現する人も多いでしょう(笑)。でも自転車は本当にやばいです。リミッターがないというか、練習後に立てなくなったり動けなくなったり。ぶっ倒れるまでやれてしまう。ツラさの質は違いますが、野球の厳しさと比較しても、競輪の練習に軍配が上がる気がします。

野球経験から思う「競輪はさらにチーム戦だった」

ーー学生野球は“流れ”が勝敗に大きく影響しますが、競輪のレースにも“流れ”が存在するように思います。このあたりは競輪にフィードバックしているものはありますか?

郡司 競技性は当然違いますけど、野球も競輪も“流れ”を制することで勝利に近づきます。具体的にフィードバックしているかはさておき、すごく共通するものを感じていますよ。競輪では自分のスタイルに持ち込むためにどうレースを組み立てるかが重要です。自分の土壌に引き込むことで“流れ”を作り、自分優位に戦う意識は大事だと思いますし、この部分は似ていますね。

ーー野球も競輪もチームワークが勝敗を分けます。野球を団体戦と捉えるなら競輪は団体戦とは言い切れず、最終的には個人戦です。このスポーツ性の違いにギャップは感じませんでしたか?

郡司 親父が競輪選手だったのに、ラインの概念とか機能を全く知らなくて。最初は「こういうものなのか」って受け止めただけの感じで、特にギャップもありませんでした。でも選手としてラインのことを肌で理解してくると、「最終的には個人戦」っていうのも少し違うように感じています。「絆」や「人間味」が全面に表れるスポーツ性があるので、競輪の方が野球よりも「チームで戦っている感覚」が強いことすらあります。野球以上に意思疎通、連係力といった団体戦要素が必要というか。このギャップは戸惑いではなく、面白みを感じますし、レースを走る上で好きなところです。本当に人の気持ちがレースに反映されるなあ、って。

ーーこのインタビューは野球少年も読んでいるかもしれませんし、これをきっかけに競輪選手という職業に目を向ける人もいるかもしれないです。

郡司 そうなったら嬉しいですね。そうだ、野球少年に向けてひとつ自転車がらみのエピソードがあります。自分は野球をやめて自転車の練習を始めてから、バッティングが上達したんですよ。飛距離が出るようになって、これは数値にも表れました。

 本格的に自転車に乗り始めて2か月か3か月目くらいに引退試合があったんですが、めちゃめちゃ飛ぶようになっていて驚きました。バッティングには足腰が大事というけど、自転車で作る下半身は野球のバッティングに活きます。下半身がいかに大事なのか、プロ野球選手のスラッガーがなぜあそこまで下半身を作るのか、謎が解けたような感覚になりました。競輪選手を目指さなくても、自転車練習は野球に活きるという話でした。

ーー面白い話ですね。

郡司 自転車で鍛えてみて、明らかに打球が変わったのでビックリしました(笑)。野球少年や野球少年の親御さんが記事を見てくれるかもしれないし、試して欲しいです。

横浜商業時代は「モテたっすね」

ーーそれでは続けて競輪選手を目指した話やお父さんとの師弟関係の話なども聞かせていただきたいです。

郡司 わかりました。高校3年の頃の話ですね。

ーー本題に入る前に聞きたいのですが、「横浜商業・郡司浩平」はモテましたか?

郡司 はい、モテたっすね(照)。

ーーやっぱり。オブラートに包まないところに男らしさを感じます(笑)。

郡司 いえいえ。自分どうこうではなく、学校の男女比がとても影響していると思います。横浜商業って当時280人くらいだったかな。そのうち200人以上が女子生徒だったわけです。残りが男子で、その男子の半分が野球部。必然的に野球部中心になるというか、それこそ野球部の“流れ”ができるんですね(笑)。そこそこですが強かったのもあって、華がある感じに映っただけだと思います。

ーーそれでは話を戻します。郡司選手が競輪選手を目指した高校3年生の頃の話を聞かせください。

郡司 はい、よろしくお願いします!


次回(第3回)は「競輪選手を決意した時」や「親子の師弟関係」、「自分の性格」などを話題に郡司浩平選手のルーツを探っていきたいと思います。※3月14日(火)18時00分公開(予定)

カメラマン:飯岡 拓也
Hair & Make-up:堀川 知佳
取材・文:篠塚久(netkeirin編集部)
企画・構成:伊藤千裕(netkeirin編集部)
(取材日:2023年2月7日)


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 記事下部の「郡司浩平選手待ち受け壁紙はこちら」より、ダウンロードページにアクセスできます。netkeirinアプリ(無料)をダウンロードしてお楽しみください。

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 取材日当日に撮影した郡司浩平選手直筆サイン入りチェキを抽選で3名様にプレゼントします!記事の最後にある「郡司浩平選手の直筆サイン入りチェキ応募はこちら」より応募ページにアクセスできます。


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