地元記念は別格

　「地元記念は別格」昔から言われてきたこと！ 上位に君臨する選手だろうが、下位にいようがこの思いは一緒なのだ。オレもそうだったが、アマチュアのころ、師匠や兄弟子と共に練習し、鍛えてもらい、ひたすら汗を流した。日々の思い出が積もるバンクで記念の斡旋がきたときはスゲー嬉しくて、神棚にお供えし手を合わせたもんだ。

　“地元3割増し”などと言うが、地元バンクで大量の汗を流したことは紛れもなく他の選手にないこと。そこに地元への「思い入れ」が加われば、3割増し以上になるのは当然だ。

ハマのエースから鬼になれるか

　歴代の大選手たちは数多くの地元記念優勝を成し遂げてきた。今シリーズ人気の地元郡司浩平はすでにGIタイトル、GII、GIIIを取り、超一流の選手に違いないが、地元記念優勝の回数が足りない！ 大宮記念を走る平原康多は、地元戦では無類の強さを発揮し、他を寄せ付けない。郡司も「ハマのエース」から「ハマの鬼」に変貌を遂げ、南関を牽引してもらいたい。

準決勝、SS揃って決勝とはいかなかった

　準決勝8Rは大石剣士の逃げを新山響平が襲い掛かりもがき合いになる。人気の古性優作に絶好の展開が巡り、キレイにまくり、マーク南修二と決めた。気がかりなのはSS班佐藤慎太郎だ。新山マークだったが、新山の仕掛けに離れ、レースになってない…。

　どうした慎太郎？ お疲れなのか？ ストイックな慎太郎さんのこと、新たなトレーニングを取り入れ試行錯誤の真っ只中なのか？ このところ決勝進出を逃し、下降気味なだけに心配だ…。5月のダービーまでに上昇カーブを描いてもらいたいが(>_<)！

　9Rは前受けの鈴木竜士を清水裕友が押さえ、ジャン過ぎから巻き返した山崎賢人の番手で"粘る瞬時の状況判断"は乗れてる証拠だろう。これをやられたら大坪功一は一溜まりもない。あとは直線一気にズブリ！ 桑原大志まで連れ込んだ。

　10Rは予想通り地元勢の前受け。阿部拓真が押さえ先行に出る。松井宏佑、郡司浩平、内藤秀久は指定席の7番手から巻き返し、内藤秀久がダッシュに離れ、追う阿部も追いつかない！ ゴールは郡司がラクに差し切り人気の決着になった。

決勝は地元トリオが絶対的に優勢だが…

　決勝戦は⑤松井宏佑-①郡司浩平-⑨松谷秀幸の地元勢が前受け。ここに②古性優作-⑥南修二の大阪コンビ、⑦清水裕友-④桑原大志の山口コンビ、③山崎賢人-⑧佐々木雄一の混成タッグの四分戦となった。(⇐⑤①⑨・②⑥・⑦④・③⑧)

　セオリーで考えれば、松井が一気に行って、郡司が番手まくりで松谷の流れ込みだよね！ あるとしても乗れてる清水のまくりで逆転くらいか…。うーん、これじゃつまらん！ それでオレはひらめいた！ 山崎賢人の松井宏佑に対する気持ちを読み解けば、ナショナル同士のライバル意識がメラメラと燃えたぎるに違いない！ ここは山崎の徹底抗戦を願おう！

妄想先取りレース実況！ 山崎賢人のライバル心を探る…そして見える展開

　山崎-佐々木の混成ラインが行くと考えると、3番手の好位を取るのは古性-南の大阪コンビになるだろう。その後ろで清水-桑原の山口コンビが松井に睨みを利かせれば、松井も躊躇する可能性が高い。となれば、ブン掛け山崎との車間は空くばかり。地元勢にとって苦しい展開となるはずだ。

　この展開であれば、ブン掛け山崎を古性がまくる形となり、さらに清水が外から川崎のアーバンハイウェーを一気に通り抜け、逆転していく！ これが妄想車券の大本線。古性がまくり大阪コンビがそのままゴールもありか!?

逃げる山崎の番手に期待大

　いやいや！ 待て待て。山崎は逃げると決めれば掛かるぞ。どこまでも逃げ続けちまう線は全然あるだろう！ となればオレがいつも何度も言っている「競輪はバ・ン・テ」だ。最後はすんなりと佐々木が抜け出すだけ。今日は佐々木から手広く行ってみっか！ 桃色8番車、佐々木が桜花賞V。地元勢の野望はサクラ散る…！

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