こんにちはヤマコウです。今日は第5回ウィナーズカップ決勝戦の展開を考えます。

　まずはメンバーとライン構成から紹介します。

①山田英明（89期・佐賀）
②松浦悠士（98期・広島）ー⑨清水裕友（105期）
④古性優作（100期・大阪）ー⑧稲川翔（90期・大阪）
⑦深谷知広（96期・静岡）ー③郡司浩平（99期・神奈川）
⑥高橋晋也（115期・福島）ー⑤守澤太志（96期・秋田）

　ラインの先頭選手は誰しも優勝を狙えるだけに、死に駆けはせず、自分もゴール勝負ができる仕掛けにすると考えます。

　この中で主導権を取る選手は⑥高橋晋也の可能性が高いでしょう。

　その理由の一つに昨年の「福井ウィナーズカップ」決勝戦、まくり追込みで3着に入賞したレースを挙げます。

　そこまでの勝ち上がりは、先行勝負で実に内容の濃いレースでした。

　豊橋全日本選抜競輪決勝、松浦悠士の後ろで優勝したばかりの清水裕友が先行で勝負すると予想され、先行で売り出していた髙橋も、もちろん一歩も引かないだろうという構図でした。

　しかし、高橋晋也はまさかの前受けからレースを進めまくり追込み。松浦への恩返しの意味も込め、先行意欲が強い清水を巻き返すことはできませんでした。高橋の先行を期待していたファンは、消化不良のままレースが終わりました。

　この後、高橋は長い低迷期に入ります。高橋はその時を振り返って「あの時は競輪を舐めていた。どこからでも勝てる自信があった」と回顧しています

　そんな経験をした髙橋が、安易にまくりに構えることはないと思います

　⑦深谷は相手が誰だろうと自分の走りを貫くし、④古性も準決勝同様、先行するラインの後ろを狙って悲願のビッグ優勝を狙うはずです。

　問題は今節動きが今ひとつの②松浦がどう走るかです。松浦は2次予選、真杉匠（113期・栃木）、野口裕史（111期・千葉）の先行争いをホームからまくりましたが伸びが悪く、3角から内を突き、辛うじて3着に入ります。

　レース後「クソレースをしてしまった。ファンが望んでいるのは内を突いての3着じゃない。自力で1着を取る姿です」と険しい表情で答えました

　ですから、決勝は先行するラインの後ろを狙うレースではなく、自力で⑦深谷と⑥髙橋の主導権争いをまくる腹づもりではないでしょうか。

　その考えから初手を導きます。

　川崎全日本選抜で③郡司の優勝に貢献した⑦深谷は、好きにレースを進めていい立場。対して⑥高橋は先行して結果を出したいはず。②松浦は2人の先行争いの上をかまそうとすると考えて

S．②⑨、⑦③、①、④⑧、⑥⑤

　④古性は一度動いて⑥高橋の3番手を取ろうとします。高橋が先行態勢に入ったところを⑦深谷がかまします。

　　　　　←⑦③
打鐘．⑥⑤、④⑧、①、②⑨

　　⑦③　②⑨
H．⑥⑤、④⑧、①

　SS班で張り切る⑤守澤は、懸命に⑦深谷を止めに行くはず。その上を行く②松浦ですが、今節の気配では厳しいでしょう。⑤守澤のブロックも、どちらかといえばオーバーアクションに入る部類なので、④古性は内も狙っていると思います

　　　　　　　③　⑨
　　　　⑤　　　　②
B．⑥　④⑧　⑦

ここからの狙い目は、④古性優勝。

4ー8＝5391

④古性の魅力は絶妙なハンドル捌き。決勝でも魅せてくれるのではないでしょうか。

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