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伝説ヤマコウ 炎のレース展望

【水都大垣杯】徹底先行不在のレースを制すのは誰だ!/決勝レース展望

2021/03/14 (日) 12:00 5

 こんにちは、ヤマコウです。今日は117期生の「ルーキーチャンピオンレース」が行われるのも気になるところですが、「大垣競輪開設68周年記念水都大垣杯争奪戦決勝」の展望をお届けします。

 まずはメンバーとライン構成から紹介します。

①浅井康太(90期・三重)ー④柴崎淳(91期・三重)ー⑥原真司(86期・岐阜)
③郡司浩平(99期・神奈川)ー⑤守澤太志(96期・秋田)
⑨吉田拓矢(107期・茨城)ー②平原康多(87期・埼玉)
⑦古性優作(100期・大阪)
⑧上田尭弥(113期・熊本)

 このメンバーは徹底先行不在なので、前受けしたラインが最終的に先行できると思います。

 ①浅井は、後ろが地元の竹内雄作なら先行の可能性もあるでしょうが、地元不在ならば自分が優勝で締めくくろうと考えると思います。初手は車番を活かして中団取りではないでしょうか。

 次に、②平原を付けた⑨吉田です。平原は後輩と連携する時、まずどういうレースがしたいのかを聞くらしいです。その意向に沿って作戦を立てています。「いい指導者になるわ」とふると、「今の時代、パワハラとかうるさいですからねー」と彼らしい包容力を感じました。

 ⑨吉田は、初日特選前受けから先行しました。決勝も前受けでかまして主導権を狙っているでしょう。ただ、自分も4角勝負できる距離だと思います。

 次に③郡司です。今節の郡司はレースから迫力を感じません。準決1着で通過しましたが「上田尭弥と古性優作が脚を使っていたので伸びた」と1着インタビューで答えていました。

 昨年の競輪祭を優勝して平塚GP、地元川崎全日本選抜を優勝して一息ついた印象です。前を取ってムダ脚を使いたくないところですが、平原が2番車なので関東勢次第でしょう。

 初手が見えてきました。

S.⑨②、①④⑥、③⑤、⑦、⑧

 単騎の選手、特に横が厳しい⑦古性は関東の後ろを狙うと思います。後ろから③郡司が動いて①浅井が郡司を叩きます。これが打鐘付近。

 ワンテンポ待って、自分の持つ距離から⑨吉田は仕掛けるでしょう。

H.⑨②、⑦
      ①④⑥、③⑤、⑧

 後方に置かれた③郡司はダメ元で2角で仕掛けるでしょう。初日、⑨吉田をかばった②平原ですが、決勝は併せて出ると思います。

B.   ③⑤
    ②⑦、①④⑥、⑧
      ⑨

この展開なら②平原が絶対有利にレースは進みます。
2ー7ー158

・穴目

 穴目は、③郡司と②平原がバックでもつれて、⑦古性も内を突くなどして混戦になった時です。

 その時の爆発力は⑧上田に期待したいです。準決勝、2車ながらも打鐘で主導権を取り、3番手に飛びついた古性が「打鐘からホームであんなに踏むとは思わなかった」と言わしめるほどのハイピッチでした。

「ペースを上げないと郡司さんにかまされると思って、いつもよりペースを上げました」…あの末脚、確実に成長していると思いました。半周の爆発力は未知数です

優勝⑧上田
8ー2=751

前回の大垣記念を優勝した宮本隼輔のように、上田の優勝を期待します。

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山口幸二

Yamaguchi Kouji

岐阜県大垣市出身。日本競輪学校62期卒業の元競輪選手。1988年9月に大垣競輪場でデビュー、初勝利。1998年のオールスター競輪で完全優勝、同年のKEIRINグランプリ'98覇者となる。2008年には選手会岐阜支部の支部長に就任し、公務をこなしながらレースに励む。2011年、KEIRINグランプリ2011に出場。大会最年長の43歳で、13年ぶり2度目のグランプリ制覇を果たし、賞金王も獲得した。2012年12月に選手を引退、現在は競輪解説者としてレース解説、コラム執筆など幅広く活動する。父・山口啓は元競輪選手であり、弟の山口富生(68期)、息子の山口聖矢(115期)・山口拳矢(117期)は現役で活躍中。

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