2022/12/25 (日) 12:00 5
伊東温泉競輪場で開催されている「椿賞争奪戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は16時40分発走予定。
クリスマス寒波が列島を覆い、日本海側を中心に大雪や猛吹雪に見舞われ大変なことになっている…。ここ伊東温泉競輪場の2日目は、寒風が吹き荒ぶ中のレースで選手たちは苦労していたようだ。年末最後の記念を頑張り「家族にクリスマスプレゼントを」との思いからか熱い走りが展開される! 多少の穴はあったが、ほぼ順当な流れで、本命党は1日早いクリスマスプレゼントの恩恵に預かっていた。最終レースだって深谷知広、小原太樹の本命車券で仕方なく、誰もが疑う余地なしだったが…。まさか深谷がここで…。佐伯亮輔の逃げで三宅達也-桑原亮に小埜正義が突っ込み837,660円の大大大波乱!Σ(-□-;)。穴党に超特大クリスマスプレゼントだね! 穴が好きなオレもこれはさすがに狙えねぇ(^^;)。「これも競輪」と自分を慰めるしかなかったよ。
準決勝を振り返るとする。
10Rは勝負どころで小松崎大地が切り伊藤慶太郎の主導権だが、すかさず伊藤信が仕掛け伊藤慶太郎を飲み込んだ。これを嘉永泰斗がまくり3連勝で絶好調。村田雅一が切り替え流れ込み。SS班宿口陽一は惜しくも4着で届かず!
11Rは大石剣士の逃げを使い渡邉雄太が野原雅也のまくりに合わせ出る。圧巻は後方からコースを縫い突っ込んだ大川龍二の脚勢だ! 連日良い伸び脚だったが、あの位置からは驚かされた。
12Rは中野慎詞、恐るべし! 南潤が逃げ、山崎賢人が中野慎詞を内に詰め仕掛けた一瞬中本匠栄が離れる。中野はすかさずまくり圧勝。それにしても新鋭・中野慎詞の強さはホンモノだ! 豪快な走りはホレボレするばかり。地元勢の前に立ちはだかる巨大な壁に見えてくる。
並びを整理する。
②嘉永泰斗-⑤山崎賢人-⑨中本匠栄-⑥田中誠の九州ライン、地元の①渡邉雄太、③中野慎詞-⑧大川龍二、⑦野原雅也-④村田雅一(⇐②⑤⑨⑥・①・③⑧・⑦④)。ほぼ嘉永が前受けから突っ張り先行とみるが! この展開で番手山崎が二段掛けに恵まれVだろうね!
力で中野がまくり逆転が本線ってわけで③=⑤。中本の流れ込みもあるが、⑤⑨は押さえでいいよね! 中野の力を信じればまくり切って大川までの③⑧。
今回の妄想は難しい…。捻って捻って…、う〜ん。中野がスタートを決めて突っ張り先行だと、渡邉がこの後へ入って③⑧①の並びに! デキの良い大川が差し切って渡邉との直線もあるし、九州勢が突っ張られるとそこに野原が割り込める。妄想先取りになるが、①③⑦⑧のボックスが今年の妄想先取りの〆! サンタクロースがプレゼントを持ってきてくれるかね…。どうも歯切れが悪い!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。