ビッグレースを本場でみる喜び

　コロナ禍で外出自粛を続ける生活に慣れ、これが普通の日常に思えてきていた。そんな矢先に本場で仕事をする機会に恵まれ、オレは松阪競輪場にやってきた。選手への取材はご法度と制限をかけられ厳しいが、これも時節柄仕方ない。

　ビッグレースを本場でみる。競輪の醍醐味はコレコレ！ これに尽きる！ 目の前で「シャーシャー」と風を切る”生”の選手たちが朝練をしている。みてるだけで興奮気味なオレがいる。「ウ〜ン、たまらん！」とテンション上げ上げだ！

　例えるなら『巨人の星』で飛雄馬が親父の一徹にしごかれる姿を電柱に隠れそっと見守る姉・明子が「頑張るのよ、飛雄馬」の名場面か。オレの場合は、横断幕に隠れ「頑張るのよ、選手」とつぶやくってわけだ(^^)

　レースが始まるとますますテンションが…！ 生の券売機がオレの前に…！ となれば、じっと見て我慢などしているわ〜けがねえ！ 久々の券売機様をナデナデしながら車券を買い、独り言をつぶやきニンマリするオレ。周りの人は「コイツおかしくなった？」と思うに違いない。だが、ゾーンに入ってしまったオレにそんなこと関係ねー！ アナログ人間のオレには車券を握り、目の前で走る選手を応援することが、何事にも代えがたい無上の喜びなんだ！

松阪バンクは逃げたら負け

　松阪バンクは「逃げたら負けよ！」がオレのキーワードなのだ！ まくりが決まるし、これに乗り突っ込む番手と逃げた番手・3番手が絡むし、これが結構決まる。そうそうnetkeirinの予想コンテンツ「ウマイ車券」でもこの法則に当てはめ、穴予想を提供した。初日の3Rを6番小林泰正からいったのが大正解(^^)v 決勝の妄想もこの法則はブレずに勝負すっか。

パワーアップしている高橋・守澤

　準決勝10Rは連日逃げてる高橋晋也が主導権を握り、番手の守澤太志が抜け出しワンツー決着。去年のウィナーズカップでも2人で決勝戦に乗り、好結果を残す相性のいい大会。それに、今シリーズを見るに、明らかに両者はパワーアップしている。

　11Rは門田凌の逃げを松浦悠士が番手まくり。ゴール前で清水裕友が差した。これは順当な結果だったように思う。12Rは寺崎浩平と吉田拓矢で主導権争いになり、深谷知広と郡司浩平には絶好の展開になった。この後に切り替え迫った稲川翔の気迫に脱帽だ！ 準決勝を終えてメンバーが出揃ったとき、オレの妄想に火がついたぞ！

妄想先取りレース実況！ 高橋晋也がキーマン、去年の”あと一歩”を原動力に

　決勝戦は①山田英明が単騎。②松浦悠士-⑨清水裕友の中国ハイブリッドコンビ。④古性優作-⑧稲川翔の大阪コンビ。⑦深谷知広-③郡司浩平の南関タッグ。⑥高橋晋也-⑤守澤太志の東北コンビの細切れ戦となった。(①・②⑨・④⑧・⑦③・⑥⑤)

　松阪バンクは逃げたら負けの法則を思い出して欲しい。『競輪は逃げる番手』、それは高橋の役だ！ となれば番手の守澤が超有利に回り、恵まれる展開。相手は深谷に乗る郡司浩平でいい。中国は松浦が前とこれまた、発進か？ それなら乗れてる清水もいるぞ！ だが本線は大阪コンビが守澤の後に陣取り、まくる古性がブロックされ、突っ込む稲川だろ！ 気迫に勢いがプラスされ、逆転の目がある…(^^;)(;^^) えっへっへ！こりゃいい！

高橋晋也の優勝まで見えてくる

　もしも松浦がおでかけモードなら清水の後は高橋になるよね。高橋はまくりも強いことをお忘れなく。清水が番手まくりで高橋が恵まれたりして…！ シリーズを通してデキの良さを見せつけているし、去年のウイナーズカップもそんな展開だったような気がする。これってデジャヴ妄想の極まりだんべ。明日は風吹き荒れるとの予報も出ているが、高橋の体幹を考えると、むしろ荒天にも強そうだ。さあ結果は果たして…！

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