2022/12/18 (日) 12:00 4
広島競輪場で開催されている「ひろしまピースカップ(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は16時20分発走予定。
広島記念は地元SS班松浦悠士の登場だ! グランプリを前に参戦する松浦は、常にファンを大事にする思いがうかがえる。くしくも先日閉幕した滝澤杯を優勝した岩本俊介が「重みが違います」と地元記念にかけた気持ちを語っていた。松浦の勇姿を見たいファンの声援に応え、「完全優勝でグランプリへ弾みを! SS班ひとり参加と地元のプレッシャーをはね除け、期待通りの結果になってほしい!」戦前の予想はこんなことを妄想していたんだ。
だが、初日にして松浦の完全優勝が途絶えた。しかも荒れるレースが多く穴党ファンが喜んだに違いない。オレなりにその辺りの事情を推理すれば、選手は期末を向かえると競走得点で右往左往する。S級ギリギリだったり、もう少しでS級得点をゲットとなれば尚更のこと。いつも以上にリキが入り頑張って走るってわけだ!
準決勝10Rは寺崎浩平がスタートを取る。松坂洋平が押さえ竹内翼が続いた。竹内は寺崎を意識するあまり車間を空ける。しびれを切らした松坂がそのまま逃がされる。車間を空けすぎたせいで竹内は第二先行になり追うのが精一杯。S級得点がかかる田中晴基が抜け出し山田敦也が流れ込む。人気の寺崎が辛うじて3着に届いたが、大波乱。
11Rは坂井洋が前を取り、押さえにきた才迫開を突っ張る。すかさず原田研太朗が叩き逃げた。番手久米良が差しきり原田が残る。3着にはまくり追い込みで坂井。
12Rは笠松将太に叩かれた犬伏湧也が松浦悠士を連れ、巻き返しワンツー。犬伏のダッシュに松浦が一瞬離れたのか? 口が空いた。この辺りにやや不安を残したが!
決勝戦は超細切れ戦。妄想先取りには持ってこいだべ!
並びの整理から(^^)v
即席コンビの①松浦悠士-⑥山田敦也、東で②坂井洋-⑧田中晴基、近畿コンビ⑤寺崎浩平-⑨石塚輪太郎、徳島は⑦犬伏湧也-③久米良、④単騎ハラケン(⇦①⑥・②⑧・⑤⑨・⑦③・④)。
さてスタートから神経戦だろうが、SS班松浦が受けて立つ。枠なりで②坂井-⑧田中、⑦犬伏-③久米、④ハラケン、⑤寺崎-⑨石塚の順か。押さえて行くより前受けと思えば寺崎が出ていくはず。⑤⑨・①⑥・②⑧・⑦③・④になる。
優勝はどなたですか? 寺崎だって一発狙いだろうし、ってことは犬伏の逃げが有力だ! 松浦は脚を使ってこの位置を取ることに専念しそうだし坂井も同じ思いのはず。クレバーな松浦が策を練り犬伏ラインを確保か、ハラケンがここを追う。よもや同期でそこを主張し合う事はねーのでは…。いずれにせよ犬伏の逃げで恵まれるのは久米だべ。
妄想の結論は久米! 犬伏の残りに松浦の強襲逆転。犬伏と寺崎が先行争いを演じて松浦、坂井の力車券を押さえればいいか。久米のVならもう少し広げていいよね!
久米-全-全もありかね(^^)v
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。