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【競輪祭激闘譜 Part2】GI初V大チャンスの柴崎淳 目前で打ち砕かれたエリートの夢 〜2018年・第60回競輪祭 決勝戦【動画】

アプリ限定 2022/11/14 (月) 18:00 13

いよいよ22日から「第64回朝日新聞社杯競輪祭(GI)」が小倉競輪場で開催されます。そこで、この歴史ある大会の名勝負、名シーンを競輪記者たちに熱く語ってもらい、当時のレース映像とともに全5回に渡りお届けします。記憶に残る競輪名勝負の数々を読めばもっと競輪が好きになる!?

柴崎淳

2018年・第60回競輪祭 決勝戦
(netkeirin特派員)

 高校時代に数々のタイトルを獲得した柴崎淳は、91期として華々しくデビュー。1年後にS級初優勝、翌年には記念初Vを飾るなど輪界に彗星の如く現れたスーパーエリートは“近いうちにタイトルを獲る”と目されていた。

 しかしーーー。その後も第一線で活躍を続けるも、どうしてもGI決勝の舞台だけは縁がなかった。そんな柴崎が初めてGI決勝の舞台に立ったのが2018年の競輪祭。実に52回目のGI参戦でつかんだファイナルの切符だった。

決勝並び
⑨脇本雄太-⑥柴崎淳-①浅井康太
②平原康多-⑦諸橋愛
⑤菅田壱道
④太田竜馬-⑧香川雄介
③清水裕友

 その決勝は、脇本雄太の番手回り。しかも後ろを兄弟子で練習仲間の浅井康太が固める最高の布陣で戦った。誰もが“一発ツモ”を期待し、固唾をのんでレースを見守ったこの一戦は、前受けから脇本が突っ張り先行。最高の展開になった柴崎は、中団からまくってきた平原康多をけん制し3コーナーでは“あとは追い込むだけ”の形を作った。しかししぶとく踏み上げてくる平原にとどめを刺すべく二度目のブロックをした時に平原と絡んでしまい、空いたインを浅井が強襲。千載一遇のチャンスを逃してしまった柴崎のGI初Vはお預けとなった。

浅井康太

 今のところ柴崎のGI決勝進出はこの一度だけ。2020年9月共同通信社杯(伊東)の落車では腰椎骨折の重傷を負い「完全に昔のような体に戻ることはない」に状態なってしまった。それでも現在は「この体とうまく付き合いながら」試行錯誤を繰り返し、S級1班として奮闘中。以前のようなスピードは出せなくても、持って生まれた非凡なレースセンスと円熟味を増した立ち回りで第一線をキープしているのはサスガの一言だ。

 ちなみに余談だが、91期で一番最初にタイトルを獲るのは誰かという話題を以前91期の選手数名に聞いたことがある。その時、真っ先に名前が上がったのが柴崎と菅田壱道だった。菅田も“サラブレッド”と言われGI決勝の舞台を何度も経験しているが優勝にはまだ手が届いていない。そんな中で“大まくり”を決めたのが、去年の高松宮記念杯を制した宿口陽一だった。これには柴崎も「震えました」と当時語っており、同時に大きな刺激を受けたという。

宿口陽一

 絶好調だからといって必ず勝てるわけではないのが競輪。逆に、普通の調子でも諸々の条件が噛み合えば結果につながることもある。年内ラストのGIでもある競輪祭は、様々な選手の思惑が重なるため、紛れも生じやすい印象がある。

 今年の競輪祭には柴崎も出場予定。涙を飲んだあの一戦から丸4年。奇跡の大逆転Vがあれば、日本中の競輪ファンが喜ぶはずだ。

■熱き走りを映像で堪能しよう


(提供:公益財団法人JKA)

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