圧巻の中国ゴールデンコンビ

　初日特選の走りは松浦悠士と清水裕友の中国ゴールデンコンビが、逃げる野原雅也の上をロングまくりで一蹴、圧巻の一語に尽きた。同じSS班の佐藤慎太郎、和田健太郎のSS班の存在感がまるで見えない。それほど次元の違う二人が二次予選では負ける要素など微塵もない。

　松浦の走りはモーターのようなスムーズさで「柔」。清水はハイパワーエンジンの「剛」。二人合わせてハイブリッドの例えが頭に浮かぶ！ 中四国勢の援軍は前を任せると、かえって足手まといになるのでは？ と思えるほどだ。だれか「2人の世界」を引き裂くことができるんだろうか？

300勝達成の岩津裕介が魅せた

　準決勝10Rは目まぐるしい展開となり激戦だった。結果的には山田英明を目標にした和田健太郎がまくった山田に乗り強襲した。また小原祐太に託した佐藤慎太郎は判断ミスなのか？ 内へ切り込み詰まってしまう。SS対決はくっきりと明暗を分けた形になった。不安を残す結果に慎太郎さんの胸中はいかに？

　11Rは黒沢マークの鈴木竜士のブロックに手こずるシーンもあったが、清水裕友がなんとかまくって決めた。そして12R。中部の二段掛け体制にも見えたが…！ 松浦はこれを許さず、隙のない走りで切り抜けた。ゴールは岩津裕介に捉えられたが、これは差し切った岩津にアッパレだ！ 中四国が5人乗ったが決勝戦は並ぶのか？ 別線なのか？ 興味が湧いた。

余談だが、いわき平記念決勝戦の話を

　飯野祐太が前受けから、朝倉が押さえてくれば番手勝負、来なければ逃げて見せ場を！ と腹をくくって挑んだように感じた。背景には、数々のGIタイトルホルダーを輩出した名門福島の牙城をすんなり関東ラインに二段掛けを許す事はできない！（飯野には)こんな思いがあったのでは。

　そうとは知らず朝倉、森田、河野でジャンから仕掛けたが、飯野の抵抗が森田を自分のタイミングで番手まくりをさせなっかった要因だろう。長過ぎる余談になってしまったが、オレが言いたいのは、今回の決勝には飯野の役も森田の役も見当たらないということ！ つまり”剛と柔”中国ハイブリッドコンビに死角はあるのか？ ということだ(>_<)

妄想先取りレース実況！ 取鳥雄吾の番手まくりを捉えるか

　決勝戦は中四国が別れた。⑦太田竜馬に⑧取鳥雄吾-②岩津裕介、⑤清水裕友-③松浦悠士のハイブリッドコンビ。④黒沢征治-①和田健太郎の関東勢。⑨山田英明-⑥小川勇介の九州勢の細切れ戦となった。(⇐⑦⑧②・⑤③・④①・⑨⑥)

　スタートは受けてたつ清水、松浦で。黒沢と和田の関東ラインはこの後位だろう。そこに続くは、太田と取鳥、岩津の中四国3車。勝負どころで山田が押さえ、太田が黒沢を押さえ発進する展開。取鳥は番手まくりを決めにいく。となれば、準決勝で松浦を差し切った岩津のこと、状態が良い取鳥でも捉えてくるはず。プライドをかけて清水、松浦がまくって出るが果たしてどこまで迫るか？ 脚を使う分マークする松浦が追い込み迫るとみるが。

　もしこの展開なら実質3番手を取るだろう山田の逆転Vがあるぞ！ そこに和田健太郎が割って入るイメージもなくはない(終わってみれば車券は全員SSなんてこともありそう)。

　今回の妄想はこんなところだが、300勝で勢いに乗る岩津が取鳥を捉えたままVの目も捨てきれねえなあ(^^) 締め切り直前まで「岩津-全-全」も考えてみっか！

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