閉じる
吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【九十九島賞争奪戦予想】郡司欠場で九州ムード全開! 目標をなくした和田健太郎に“勝ち筋”はあるのか/決勝レース展望

2022/07/26 (火) 12:00 14

佐世保競輪場で開催されている「九十九島賞争奪戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は16時35分発走予定。

今年は夏開催の佐世保記念

 今では前泊が当たり前になっているが、現役の頃はあまり前泊をする選手はいなかった。引退が見えてきたベテラン選手が、競走のついでに家族を連れて思い出作りをするぐらいだったようだが!

 峠を過ぎ佐世保記念に呼ばれたとき前泊をした。昼過ぎに着き、九十九島廻りの遊覧船に乗り満喫したことがあった。その頃の記念は冬の寒いときだから、ブルブル震えながら遊覧観光が仇になったようで…

 初日のレースが終わり悪寒がする…。ヤバっ。医務室で体温を計れば38℃オーバーの熱が(T-T) /案の定そのまま欠場となっちまい、施行者さんや選手に迷惑かけ、申し訳ない事をしてしまった。今更ながら反省する始末だよ。佐世保の苦い経験を生かし、その後は前泊を止めたっけ。

 佐世保記念は寒さが凍みる12月なんだが、今回は真夏の開催だ。おそらくバンクが軽くなりスピード勝負になるはず。前回の汚名返上とばかりにSS班が巻き返すのか? はたまた地元地区が連係し跳ね返すのか? 見所満載じゃねーのかな!

今年は夏開催となった佐世保記念(撮影:島尻譲)

勢いに乗る伊藤信、バンクレコード更新の中川誠一郎

 戦前の予想の通りスピードバンクになってた。この条件にピッタリの新田祐大だが二次予選で早々に敗れちまった。原因を探れば、初日の負け方だろうね! 会心のかまし逃げを打ち、守澤太志との直線勝負かに見えたが…。郡司浩平がまくり新田のメンタルまで砕いちまったのでは?

 かたや目を見張る活躍をみせてるのは伊藤信。流れが向いてくるのは好調な証拠。伊藤はゾーンにハマってるぞ! と思いきや、なんと中川誠一郎が自身の持つバンクレコードを更新する10秒6を叩き出した。これで面白くなってきたぞ!

バンクレコードを更新した中川誠一郎 (撮影:島尻譲)

 準決勝10Rは手に汗握るグッドレースだった。振り返ると中川が前受け。坂本が押さえ先行体制を取るが、中川がすかさず巻き返し主導権。伊藤はまくりで襲いかかる! これだけでも見応え十分なんだが…。

 後方に置かれた守澤が4角大外を強襲。真打ち登場って訳でSS班の面目躍如。11Rは山田庸平の上手さ光一戦。志田龍星を逃がす展開を作り、まくる井上昌己を振り切り3着は内を突き伸びた杉森輝大で特選組の決着だったね!

大外強襲を披露した守澤太志(撮影:島尻譲)

 12Rは森田優弥が逃げ、郡司浩平が中団。これで勝負あった…。九州勢は手も足も出ない、蛇に睨まれたカエル状態になってたよ!

妄想先取りレース実況! 郡司が当日欠場…! 和田健太郎の思いはいかに!?

 あれー(T-T)! 原稿を仕上げていたんだが、今朝になると郡司浩平が当日欠場になっちまった…。オレの妄想先取りも大きく変更するべ(+_+)

 九州の並びは⑨中川誠一郎-⑤山田庸平-①井上昌己、目標を失った⑦和田健太郎の思いはいかに? 分断を含め前々なのか? はたまた⑥伊藤信にいくのか? オレなら伊藤にいくが…! この条件で妄想をする!

 前受け中川に伊藤は押さえるしかねー! ②守澤太志-⑧和田圭に④杉森輝大が続けば「5対3」になるはず。伊藤だって連日の走りは好調その物だし、これなら互角のレースになる! となれば「競輪は番手だ」のフレーズが発動。

 和田健太郎=守澤太志(⑦=②)あるいは和田健太郎=杉森輝大(⑦=④)が妄想の大本線! 守澤が外を踏めば内を突ける⑧和田圭を入れて②④⑦⑧ボックスなんていかが!? でもこれはあくまでも中川が不発になったときの妄想先取りだよ! くれぐれもそこをお忘れなく。

 …そうそう! 郡司浩平の欠場で慌てて書いてるもんだから、本線の話を忘れてたΣ(゜Д゜) 今節の中川はバンクレコードを出すほどに仕上がってる! 伊藤の逃げなら一気にかます事はできるはずだべ! そうなれば4角番手の山田が突き抜け井上の流れ込み⑤-①が堅い! 山田が番手発進で井上の逆転①-⑤までだろね。

急遽目標不在になったが佐世保記念連覇なるか和田健太郎(撮影:島尻譲)

レース情報はこちら

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

閉じる

吉井秀仁コラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票