閉じる
太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

【沖縄合宿レポート】ツライ…けどやるしかない! すべては強くなるために

2021/02/15 (月) 18:00 10

2021年1月にナショナルチームの沖縄合宿に参加した太田りゆ選手。今回のコラムでは”地獄”の沖縄合宿について、たっぷりと綴っていただきました。


 ネットケイリン読者のみなさんこんにちは!太田りゆです。1月10日から30日まで沖縄合宿に行ってきました。地獄の沖縄合宿から無事に帰還できましたので、近況報告していきたいと思います(*˙︶˙*)ノ゛

コロナ禍の合宿に感謝

 本来であれば毎年1月は、マイアミやニューカレドニアなど暖かい海外で合宿をしてきました。しかしコロナの影響で今年はそうともいかず、暖かい国内ということで、沖縄の地での合宿が決まりました。

 出発直前にPCR検査を受け、滞在期間中にも各週1〜2回のPCR検査、ホテルの食事は一般のお客様とは隔離されたエリアで特別に用意していただくなど、徹底したコロナ対策の中で行われました。このような状況の中で、沖縄という温暖な地で素晴らしい練習環境を用意していただいたことにとても感謝しています。

“ありがとうございます”環境に感謝しながらトレーニングに励みました

合宿レポート:食事編

 レースの度に海外をまわり、競技場、宿泊先、食事の状況など『慣れない環境の中でパフォーマンスを最大限に引き出すこと』の練習として、慣れた伊豆ベロドロームから出て、トレーニングをすることが、合宿の目的です。

 そんな合宿のトレーニング内容は、恒例の『乳酸系持久力トレーニング』、それに加え普段よりも強度があがるロードトレーニング、ジムトレーニング。そこに輪をかけるかの如く増量期の食事内容…。私の目標として設定されたのは2kg〜3kgアップでした。辛いトレーニングの後すぐ、プロテインを毎回飲みます。

 お昼ご飯は午後のトレーニングのことを考えると量を食べることが恐怖になります。なぜかと言うと、練習中の足の痛みに加え、ゲロ我慢選手権が個人の中で始まってしまうからです。あぁ、これモガキながら吐き散らかしちゃう(;꒳;)と思いながら走るのは集中力に欠けて1本を無駄にしてしまいます。

 でも食べないとなるとハンガーノック(ガス欠状態)になってしまうし…。それだけは絶対に避けたいので、食べるものを慎重に選ぶのも大事でした。私はなるべくうどんなどツルッといけるけど『炭水化物でエンジンになるもの』を意識して摂っていました。

 夜ご飯も練習後でお腹が空かない(;▽;) それでも、増量期の食事プランの量を食べなければ…! 回復のために少しでもタンパク質を…!と考えながらの食事を続けました。

合宿レポート:トレーニング編

 続いて、どんなトレーニングをしていたのかという話をしたいと思います!『乳酸系持久力トレーニング』は言葉で説明するのが難しいけど、陸上競技経験者の私の感覚で近いものを挙げるとしたら、400mや800mの全力走をした後にケツ割れしますよね。猛烈に痛いやつ。

 その痛みがおしりだけじゃなくておしりから太ももをたどって膝の上までの筋肉(大臀筋、大腿四頭筋)全体に広がるトレーニングです。すごく重たいギヤでグリグリと750m、1000mの距離をとにかく踏み続けます。自ら、その境地まで持っていくのはかなりの恐怖心が伴います。前日の夜からドキドキするくらい怖かったです。

 ロードトレーニングはとにかく必死に男子選手たちについて行く! そんな感じです。でも、ついていけるはずもなく、ちぎれる。これがとにかくキツイ、マジできつい。ちなみに私はロードトレーニングが本当に苦手です。せっかく沖縄のきれいな海が近くても「キレイだな〜」なんて思っている余裕は全くありませんでした。それでも、毎年少しずつ、ついていける距離が伸びている気がしています!

合宿レポート:メンタル編

厳しいトレーニングに「明日になって欲しくない…」と思ったことも

 トレーニングが辛すぎて、ふいにどうしてこんなに辛いことをしているのだろう(;꒳;) 辛い!痛い!逃げたい!と思うことがあります。でも、この今の状況を一生懸命やって乗り越えたら、強くなって勝てるようになる。パリオリンピックのメダルがとれるようになれるのであればどんな事でも我慢できる。だから、一瞬たりとも手を抜くことはしない。頑張れ!と自分を奮い立たせています。

 初心者から本気で東京オリンピックをめざしてやってきた4年。それでも間に合わなかった東京オリンピックを、今リザーブという立場で経験しています。オリンピックまでの4年間がどれほど貴重な時間なのかを身に染みて知っているということは、私にとってはかなりの財産になっています。

寝っぱなし事件

 そんな感じで、合宿を毎日全力でやり遂げ、体重もしっかり増やして、無事に帰ってきました! 沖縄から帰って最初の土日のオフは実家に帰宅。母にラーメンとハンバーグと、唐揚げが食べたいとリクエスト! オフ期間中に全ての希望を叶えて伊豆に戻りました!

 しかし、伊豆に戻っても2週間は沖縄合宿と同じメニューセッションをこなさなくてはなりませんでした。この間のオフの日はお昼の12時に起きて、そのまま二度寝。15時に起きてそのまま、また三度寝。起きたら18時!なんていう『寝っぱなし事件』も勃発するくらい疲れていました…(-ω-)

自分へのご褒美

 そんな2021年最初の辛いトレーニングセッションを終え、自分へのご褒美として女優ミラーを買いました! ドンキホーテで6000円くらい(o´罒`o)♡ トレーニングのときでも毎朝欠かさずメイクをする私ですが、メイクタイムがとっても楽しくなりました!

タイトルが“フルメイクな私の本音”に変わってもこれで大丈夫

いざ初近畿へ!

 さて、次のレースは2月20日から3日間、奈良競輪場です!!実は初めての近畿あっせん。近場の方は是非、生で応援に来てみてください(‘ω’)ノ優勝できるように頑張ってきます!!!

【SNSのフォローもよろしくお願いします( *´艸`)♡】
太田りゆTwitter
太田りゆInstgram

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

太田りゆ

Ota Riyu

埼玉県上尾市出身。112期生のガールズケイリン選手。2017年7月、高松競輪場でレースデビューし、初勝利を飾る。同開催では3連勝を果たし、デビュー場所で完全優勝という快挙を成し遂げる。また日本代表・自転車競技選手としても活躍しており、2019年にはワールドカップに出場し、ケイリン種目で銀メダルを獲得。2020年11月には全日本選手権女子スプリントで優勝。国内外のハイレベルな戦いに華麗なダッシュで挑み続けている。2021年・東京五輪ではリザーブ選手として日本代表に選出、2024年・パリ五輪では正代表選手として日本代表に選出されている。趣味はメイクとファッション、パワーの源はコカ・コーラ。

閉じる

太田りゆコラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票