アプリ限定 2022/04/08 (金) 18:00 22
「ほろ酔い放談〜競輪の因数分解〜」のスピンオフ企画第1弾! 中川誠一郎が各界の達人たちに話を訪ね歩きます。記念すべき第1回のゲストは浅草キッドの玉袋筋太郎さん。酒と競輪をテーマに「〜オトナの社会科見学 玉ちゃん誠ちゃんの“競輪”で飲ろうぜ!〜」と題してクロストークを繰り広げます。3月某日、東京都港区赤坂にある総本山『スナック玉ちゃん赤坂本店』を訪れるとほろ酔いの玉袋筋太郎さんが出迎えてくれた。【構成=塩次洋太(大阪スポーツ)】
玉袋筋太郎(以下、玉ちゃん) まずは、ぱ〜っと行こう。冷えたやつね。盃ごと! まずは乾杯。今日はようこそ!
中川誠一郎(以下、誠一郎) 今回はありがとうございます。よろしくお願いします。お会いするのは2回目ですよね。
玉ちゃん そうそう、グランプリの前夜祭で9人のインタビューをさせてもらったんです。(佐藤)慎太郎選手が優勝したとき。
誠一郎 そうでしたね。
玉ちゃん だけど、あんときの中川さんにはね、俺のインタビューの感覚で言うと、ヌルっと逃げられた感じがあったの。
誠一郎 そんな風に思われていたんですか。
玉ちゃん だってさ、グランプリだよ。ブワッとくるような熱い感じで語ってくれるのかなって思ってたら、意外とフワっとかわされるというか。これが中川誠一郎なんだっていうね。
ーーつかみどころがなかったですか。
玉ちゃん 無かったねぇ、まったくつかめなかった。車券もそうだけどさ。ただね、他の8人にもインタビューをしたんだけど、まったく雰囲気が違ったし特別だった。だから印象がすっごく残っているの。
誠一郎 玉さんはこのコラムはご存じでしたか。
玉ちゃん もちろん、読んでますよ! 素晴らしいじゃないですか。ようやく競輪選手の声が聞けたっていうね。色んな記事やコラムを読みますが最高峰だと思いますよマジで。
ーーどんなところが共感を呼びましたか。
玉ちゃん 本音をまったく隠さないもの。普通はカッコつけがあってさ、飾りをつけて話すでしょ。これどうなんすか中川さん。反響とかもあると思って、それをぜんぶ受けているじゃないですか。
誠一郎 ありがとうございます。こんなに褒めてもらえるなんて意外でした。編集部からコラムのお話を頂いたときに、まずテーマを決めたんです。“誰かに怒られるまでやろう”と。実際、激しく怒られたことはまだ無いんですが。
玉ちゃん 俺は競輪界で今一番面白いコーナーだと思う。こんな人いないもん。しれっとSSイレブンの話題をぶっ込んだりさ。ナショナルチームのアスリートでこんだけフランクに話をしてくれる人っていないよ。魅力が爆発していると思うし、稀有な存在。強い選手がやっているところにも意味があるよね。
誠一郎 肝心なところではよく負けますが…。
玉ちゃん 強くて弱いみたいな。それで、いいじゃないすか人間味があって。ヒューマンスポーツ競輪ってフレーズが昔の広告にあったけどさ。
誠一郎 競輪を少しでも盛り上げるためにと思ってやっているのですが、この方向性は間違っていなかったってことでいいですか?
玉ちゃん 方向性なんか考えなくっていいんだよ。中川さんはそのまま中川さんでいてくれればいいの。他のメディアや媒体は“やりやがったな”って思ってるはずだよ。重ねて言うけどSSイレブンを出した中川さんはえらい! 剛速球なのか緩い球か分からずにす〜っと入ったから。危ねえけどさ、特に行間を俺は読みたいね。
誠一郎 行間ですか。
玉ちゃん 本音の奥の方をちょろっと出すじゃないですか。本当にふにゃふにゃしているんだけど、その中のちょろっとした言葉にしびれちゃうんですよ。
誠一郎 最近、競輪場には行かれているんですか?
玉ちゃん それがさあ、コロナの影響もあってなかなか行けていないの。家がちょうど西武園と立川と京王閣の真ん中にあって、俺は「ゴールデントライアングル」って呼んでるんだけど。
ーー競輪場でのこだわりのスタイルはあるのですか。
玉ちゃん あるある。ネット投票もいいけど、本場の空気を吸わないとダメっすね。俺は絶対に特観(特別観覧席)には行かないんすよ。やっぱり地べた。地べたで行きつけの料理屋で飲みながら金網に張り付くのがスタイル。
誠一郎 やっぱり生観戦がいいですか。
玉ちゃん やっぱ生が面白いねぇ。立川でさ、ジジイ2人がレースの事でものすごい口ケンカをしているの。意見が違って「バカ野郎、この野郎」なんて言って胸ぐらつかみ合っててさ。もう、それがおかしくって近くに行ったんだよ、怒鳴り合っているところへ。「そんで幾ら張ってんの?」って聞いたらさ100円なんだ。しかも3連複!
誠一郎 (笑)。
玉ちゃん ジジイたちの妄想を聞かされて、こっちはムキんなって車券買って仲間と飲んで講釈を垂れるってね。本場に行かないと得られないものがあるよ。中川さんには100円でもファンが命がけになるってところをわかってほしいよ。
誠一郎 ファンの人たちの熱量と言えば、強烈なヤジにそれを感じますね。
玉ちゃん 辛辣なヤジってどうなの?
誠一郎 自分は別に気にならないです。中には面白いヤジもありますし。むしろ笑いをこらえてますね。笑ったら怒られますから。
玉ちゃん うめえこといいやがるって感じだ。これを言えちゃう中川さんが素敵だよ。ヤジを聞いてうまいねって、なかなか言えないよ。
誠一郎 ただ、この間は「お前、死ね」って超近くで言われてびっくりしたんです。SNSとかでも誹謗中傷に対策があったり、このご時世にはダメじゃないですか。
玉ちゃん そういや何年か前、岸和田で三谷(竜生)がGI優勝したときのインタビューで罵声がすごく飛んでてさ。あれだけ言った岸和田の連中を見て、これはすげえって思ったね。良いか悪いかは別として。
誠一郎 ヤジって金網越しは激しいんですけど、直接、文句を言われたりとかはあまりないんですよね。
ーーそれでも、身の危険を感じたこともあったそうですよね。
誠一郎 ある競輪場で、出待ちしていた人にいきなり胸ぐらをつかまれたことがありました。あとは、あるサテライトにトークショーへ行ったら、ステージから降りるときにパーテーションをよじ登って「この野郎、ふざけんな!」みたいに詰め寄られそうになったりも。
玉ちゃん 危ねえなぁ、それ(笑)。三谷のヤジもそうだけど、それもきっと近畿なんだろうな。
誠一郎 はい、そうです(笑)。職員の人に「色んな方のトークショーをしましたが、パーテーションを乗り越えて来た人は初めて見ました」って言われました。
玉ちゃん 普通はさ、そういう所にはカスタマーセンターがあって本人には来ないからね。さすがにジカ付けはないよな。でも、それって俺からすると美しい光景に見えるよ。アフリカの野生動物の生態を見た、みたいな。アニマルプラネットみたいなもんだよ。
誠一郎 あと、自分は勝っても負けてもネット上が炎上するんです。
玉ちゃん うんうん、わかるよ。そういう選手だもん。俺の周りにも「中川誠一郎、被害者の会」があってさ、各地に支部があるぐらいだから。
誠一郎 勝ったら勝ったですごい勝ち方したねってなって、負けたら負けたであっさりなんで、何だあのレースは! ってなるんです。そういうときってどうすればいいんですか?
玉ちゃん 中川さんのまんまでいいと思うよ。それを自分で把握しているわけじゃないですか。その懐のデカさがいいよね。ぜんぶ受けてくれるんだから被害者の会からすると、もうごめんなさいだよ。
誠一郎 最近エゴサーチをしたら、ひどいことになっていて。3月に松山で優勝をしたんですが8、9割が批判でした。
玉ちゃん もちろんヘコむこともあるでしょう。でも心の柔軟性がちゃんと打ち返しているんですよ。ネットのコメントとか見ていたら、目いっぱいになっちゃうもん。お客さんはおカネをかけているから特に辛辣だと思いますよ。
誠一郎 自分はアンチの人もファンだと思っているので。そんな感じでいいんですかね、このモヤモヤは。
玉ちゃん 全然いいですよ! これってたくさんいる競輪選手にとって、いい答えを出したと思う。アンチもすべてってなかなか包み込めないよ。そこまで潔けりゃアンチも石を投げなくなるよ。そこを無視するヤツが躍起になるんじゃないですか? 溺れている犬を叩くみたいに。でも本人が隠さないんだもん、これはデカい。
誠一郎 玉さんはもし、そういうファンがいた場合ってどうされるんですか。
玉ちゃん 俺の場合はもう無くなってきたかな。年齢も年齢だし、芸風も(酒)飲んじゃっているから。アンチでいうと下戸のヤツかな。「なんでお前だけ酒飲んでカネもらって」みたいな。でも些細なもんで、中川さんでいう8〜9割がアンチじゃないもん。
誠一郎 それは憧れますね。
玉ちゃん 去年の年末にね、RHYMESTER(ライムスター)の宇多丸さんと飲んだときに今みたいな話になってさ。あの人は月曜から金曜日、毎朝3時間ラジオをやってて、やっぱり晒されているんですよ。そこで「エゴサとか昔はやっていたんだけど、今まったくやんなくなった」って言うんだよ。
誠一郎 玉さんはエゴサとかするんですか。
玉ちゃん 宇多さんにも聞かれて「ちょっとさ、やっちゃうんだよ」って言ったら「やんない方がいい! すっげえ楽になるから」って。そこから、しないようにしたの。そしたらものすごく楽になっちゃった。中川さん、飲みが足りねえな、もっと飲んで飲んで。
誠一郎 自分は人が酒を飲みながらしゃべっている番組を見るのが大好きで、玉さんの町中華は毎週見ています。ああいうのを何らかの形でやりたいなって思っていたんです。そこで今回ご縁があって、真っ先に玉さんにお会いしたいとお願いしたんです。
玉ちゃん まあ言うなれば、飲み会ならSS班だからオレ(笑)。赤いパンツ履いてさ単騎でもライン戦でも何でもやるよ。だけど、もう何十年も赤パンを履いてるから体が辛いわ。
誠一郎 あ、あの…黒帯を見せてもらえませんか?
玉ちゃん もうね、これ中川さんに差し上げますよ。競輪十段って感じがいいよね。選手はみんな酒持ってさ、これをやらなきゃダメだよ。俺は競輪選手って全員リスペクトなんだから。
ーー玉さんは競輪選手と普段、交流はあるんですか?
玉ちゃん 俺は憧れの人とは距離を置きたいから、飲んだりしないんですよ。だから競輪選手ともほとんど行かないの。本当は思いの丈をぶつけたいよ、目の前にいるんだからさ。
ーー玉さんはプロレスや格闘技の選手とも仲がいいように見えますが。そういう方たちとも…。
玉ちゃん ないねぇ。いつも、プロレスラーとかと飲んでるの? って聞かれるんだけど、まず飲まないから。適度な距離なんですよ。だから今回は本当にイレギュラー。ご指名を頂いて、入りました。光栄ですよ。
誠一郎 ありがとうございます。
玉ちゃん コラムでも酒の話は読み込むよなあ。飲んべの話だとさ、宿舎で酒を飲んでるやつが食堂の端っこにいたって話。あれいいよねえ。
誠一郎 GIの開催中って100人ぐらいいて3、4人しか飲む人がいなかったんです。
玉ちゃん あのハミ出した感じが伝わってくるもん。
誠一郎 自分にとって晩酌は何よりもの楽しみなので、ダービーを獲ったときも前の日は普通に飲んでました。
玉ちゃん それじゃあ、あぶさんだよ。やっぱ、こういうのが欲しいんだよ。たしかに大谷翔平もイチローもすげえよ。でも人間味が足りないんだ。でも中川さんは猛烈に匂いを出しているよ。他には誰がいたの?
誠一郎 確か荒井(崇博)さんが付き合ってくれましたね。
玉ちゃん またこの荒井さんってのがどうしようもなくいいね(笑)。悔しいぐらいに強い! 佐賀の男はいい。2人のライバルストーリーとか最高だよ。
誠一郎 荒井さんって The 競輪選手って感じで“暴君”のままで。コラムではそのオラオラ感をお伝えできればと思っているんです。
玉ちゃん 何かわかるな。中川さんのコラムは荒井さんと違ってオラオラ感がなくって、身の丈で語ってくれている気がする。芸人で言うと引きがあるっていうのかな。存在が引き。
ーーレースも全引きですね。
玉ちゃん 中身にテレもあるしね、素晴らしいと思う。何でこんなに褒めちゃうんだろうな。中川さんは酒では何が好きなの? やっぱり日本酒なんですか?
誠一郎 昔は朝までビールを飲んでいたんですけど、最近は日本酒がわかるようになってきました。
ーー玉さんの若いころと言えば、どんな飲み方が主流でしたか。
玉ちゃん うちの家族は飲んべで、いつもお爺ちゃん、お婆ちゃん、おやじ、おふくろ、おじさん、おばさんがみんなで飲んでたの。俺は子どもでしょ、だから最初は楽しいの。小遣いくれたりしてみんなご機嫌だから。でも最終的には家族がぜんぶ殴り合いのケンカになっちゃうんだよ。
誠一郎 壮絶ですね(笑)。
玉ちゃん それを見ていたから絶対に酒を飲まないって誓ったね。でも高校を卒業して芸人の世界に入ったら、飲まなきゃダメなのかなって思うようになって。
ーー浅草のフランス座で修行をされていたころですね。
玉ちゃん 競輪選手でいう修善寺と一緒ですよ。フランス座のころは缶ビール一本でゲロゲロ吐いていたな。
誠一郎 浅草といえば煮込みとチューハイのイメージが強いですね。
玉ちゃん うちの師匠の歌(「浅草キッド」)に出てくる、煮込みしかないクジラ屋とかでしょ。よく、そういう話を聞かれるんだけど、当時は行けるわけないんですよ。おカネが無いから。
誠一郎 そうなんですね。
玉ちゃん あの頃は1日16時間働いて1000円しかもらえなかったから。時給60円だよ。スナックで働いているフィリピン人の姉ちゃんより安かった(笑)。
誠一郎 どうやって酒を覚えていったんですか。
玉ちゃん 師匠や兄(あに)さんとの師弟関係の中でお酒を飲ませて頂いてからかな。その中で楽しく座を持たすってことを学んだりね。その関係性があって徐々に酒が好きになった。中川さんも選手になって自分で稼いだお金で飲めるようになったときの味って格別だったんじゃない?
誠一郎 そうですね、それはもううまかったですよ。
玉ちゃん 俺も中川さんも徒弟制度のタテ社会で、その時代に飲ませてもらった酒はうまかったと思う。道化もやったし色々と気を遣ったりとか。あれはあれで否定しないでしょ。自分で稼いでからはどう?
誠一郎 好きなものを食べて、好きなものを飲めるのが気持ち良かったのは覚えています。何よりも好きに遣えるおカネがあるのはいいです。
玉ちゃん それはそうだろうな。中川さんは、もうローンを完済してんだから。この年齢で完済している人なんてなかなかいないよ。俺なんか75歳まで抱えちゃってるから。あと20年あるんだよ。
玉ちゃん 後輩と飲むときとかは、どんな感じで飲んでいるの?
誠一郎 競輪界は100%体育会なんで、自分の若い頃はムリヤリ飲まされてひたすら耐えるみたいな理不尽極まりない文化が残っていました。修行ですよね。今はもうそんな強要なんてなく、気兼ねなく飲んでます。最近はコロナの影響で機会は減りましたが。
玉ちゃん そんとき、きつくっても今、思えばどうってことねえなって思うでしょ。俺も今の子には強要はしないけど、彼らはそれで育っちゃうわけでさ、もったいねえなって思う。
誠一郎 確かに振り返れば楽しいは楽しい時間でした。
玉ちゃん 酒を自分で飲めるようになって、何か高いもんを入れてみようとかは? シャンパンやっちゃったりとかさ。
誠一郎 21歳ぐらいでしたか。初めてヘネシーを入れましたね。
玉ちゃん ヘネシー(笑)。やっぱ昭和だねえ。やっぱりヘネシーだよな。あのクラッシュアイスで飲むやつ、やってみたかったよな。あんなのカツシン(勝新太郎)ぐらいしかやらねえよ。
誠一郎 昔は競輪選手のステータスとしてヘネシーを入れるってパターンがあったんです。だから若い頃は酒ってビールとヘネシーしか知らなかったです。
玉ちゃん ガハハ、最高だなあ。「まずヘネシー」ってさ、ぶっちゃけ言わせてもらうと田舎っぺ丸出し(笑)。
誠一郎 間違いないです(笑)。だって、酒はそれしか無いと思ってましたから。
玉ちゃん 昭和の匂いが漂うね。日本人だったらいつかはクラウン、いつかはヘネシーっていう。今の若い子にはあのときに入れたヘネシーの喜びってもうわかんないよね。
誠一郎 絶対にわかんないです。そもそも飲み屋に行ってボトルを入れるって流れにはならないと思います。
玉ちゃん 今で言うとさ新しいスマホを手に入れる、みたいな感じじゃん。でもオレたちは違うもん。「ヘネシー」だぜ。ヘネシーの存在感って相当で当時の金看板だよ。一時期、ヘネシーって忘れられちゃったじゃん。だけど今、飲(や)ったらうめえし。今おかれたヘネシーと中川さんがイコールに見えてきちゃったよ。中川さんは日本酒なのかなって気がしたけど、原点はヘネシーとは思わなかったな。
(後編へ続く)
ーー今月も質問、相談が届いています。お答えください。
Q、記事をいつも楽しく拝見しております。何でこんなにズバズバ言えちゃうのですか。熊本県だけ排他的経済水域なのでしょうか?(福島県/40代/男性)
排他的経済水域って難しい言葉知ってますね! 調べましたよ。要するに自由ってことですね! みんな誰しもしがらみや気をつかったりしているものだと思いますが、すばらしい液体を飲むとたちまち自由になりますよ。まあアルコールの力です。いくらオレでも、シラフでこんな危険は話はしませんよ。
Q、「○○万円」のことを「○○トン」と言う理由、由来を教えて下さい(山口県/30代/男性)
これは知り合いの記者が言っていたのがおかしくて真似ただけです。「パチンコで○○トンやられた」とか最初は何を言っているんだと思いましたが、今では「トークショーで○○トンをゲット」とか違和感なく使っています。由来はわかりませんが。
Q、3月松山FIの決勝、あれは何ですか。ありえんです。作戦があったなら先に言って下さい。(東京都/50代/男性) ※他にも「初手から裏切って別線か」「ライン戦を名乗るな」「伊藤旭に謝れ」「番手を捨て、後輩を捨て、勝手にまくるのは胸糞悪い」「併走が嫌なら伊藤に付くなクソ野郎」「最初から自力でやれ」「後輩の自力を追わずに裸で別線とやり合いさせて、後からまくるなんて昔の○○選手みたい」「賞金泥棒」など同様の質問というか苦情が数十件(新記録)
(橋本)強は競りがうまいんですよ。自分のにわかな競りじゃ勝てないから、競りにさせないレースでラインを機能させなければいけなかった。自分じゃ、あの極端に差した外併走が唯一の手段。差して回る教科書通りの外併走で、あれがまくりに見えたのはちょっとアレって感じですね。
3角では抜きすぎちゃったからバックを踏んで付け直しましたが、相当きついし本当はそのまままくった方が楽だった。でも、誰も来ていないのにそれをやってしまったら、それこそ「ライン戦を名乗るな」で「伊藤に付くなクソ野郎」で「ありえんです」よ。
Q、成人年齢が18歳に引き下げられますね。中川選手の事実上の成人年齢は何歳の時でしたか?(神奈川県/30代/男性)
何をどう答えればいいのでしょうか。難しいなあ。下腹部のある部分に排尿以外の機能があると知った中1の春でしょうか。まあ、そのときは自家発電が主でしたが…。
photo by:Kenji Onose
協力:『スナック玉ちゃん 赤坂本店』
東京都港区赤坂4-2-3 ディアシティ赤坂B1F 102号
TEL 03-6277-6688 営業時間 20:00〜LAST
※感染症対策をとって撮影を行いました
■玉袋筋太郎(たまぶくろすじたろう)プロフィール
1983年ビートたけしに弟子入り、1987年浅草キッド結成。2010年9月、磯山さやか出演の競輪番組に出演しビギナーズラックで大的中。競輪にハマる。その後、京王閣競輪場のナイターに営業で呼ばれるも知識不足でトークがウケず、これを機に本格的な研究を始める。漫画「ギャンブルレーサー」が愛読書。家から近い場所にあった京王閣、立川、西武園の3箇所を「ゴールデントライアングル」と名付け、足繁く通う。「地ベタで打っている人たちと一緒になってやるのがいい」という信念から、仕事以外で特別観覧席を利用することは無い。
【大募集】
中川誠一郎選手が、読者の皆さんのお悩みを解決します!「仕事がうまくいかない」「お酒がやめられない」「オフの日の過ごし方は?」……など皆さんからのお悩み&質問を中川誠一郎選手へお届けします!
中川誠一郎
Seiichiro Nakagawa
中川誠一郎(ナカガワセイイチロウ)。熊本県熊本市出身。日本競輪学校第85期卒業。日本競輪選手会熊本支部所属。師匠は従兄の瀬口慶一郎。 実妹の中川諒子は女子競輪選手、義弟の吉成晃一も競輪選手。2000年8月15日、ホームバンクの熊本競輪場でデビューし1着。後2日間も勝利し、デビュー場所で完全優勝。2016年日本選手権競輪(静岡)、2019年読売新聞社杯全日本選抜競輪(別府)、高松宮記念杯競輪(岸和田)を優勝している。好きな食べ物は寿司。