【開催直前展望】松阪ミッドナイトG3は8日開幕!【新田祐大、岩津裕介、小原太樹らS級レーサーが参戦】

2025/09/07(日) 12:00

松阪競輪場において「ミッドナイトG3」が9月8日から10日の3日間で開催される。ミッドナイト競輪のG3開催は、今年5月の武雄に続いて、今回が4回目となる。G2共同通信社杯競輪の開催が近いため、S級S班の出場こそないが、トップ級のS級レーサーが3日間の松阪バンクを疾走する。今回のミッドナイト開催は、第1レースが20時50分、最終レースは23時30分発走予定。また、ガールズケイリンも同時開催され、こちらも注目レーサーが多く熱戦が期待される。

◆初日の出走表(8日更新)はこちらでチェック

【松阪G3ミッドナイト(初日)9R=S級初特選】
1/岩津裕介(S1・岡山87期)
2/小原太樹(S1・神奈川95期)
3/小川真太郎(S1・徳島107期)
4/香川雄介(S1・香川76期)
5/中釜章成(S1・大阪113期)
6/伏見俊昭(S1・福島75期)
7/東口善朋(S1・和歌山85期)
※並び想定は
3小川-4香川-1岩津
2小原-6伏見
5中釜-7東口

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新田祐大が2回目のミッドG3参戦!

新田祐大


実績面で抜けている新田祐大がシリーズの中心となろう。失格の影響で今期はS級2班に降級となったが、繰り出すスピードとパワーはトップ級。8月はいわき平F1、そして岸和田F1で連続完全優勝して貫録を示している。8月西武園G3は準決勝で敗退したが、最終日は中団から捲りで抜け出し2着、成田和也、佐藤慎太郎とライン上位独占を演じている。ミッドナイトG3は今年2月の小松島で1着1着2着。準優勝で完全Vとはならなかったが、ミッドナイトG3を経験していることは大きなアドバンテージだし、今開催は予選スタートとなるが、力強い走りでけん引するか。
伏見俊昭、永澤剛らが新田に続くか。近況の伏見は補充参戦ではあったがオールスターで2連対するなど、鋭いタテ脚を随所で発揮。特に松阪は熟知するバンクだし、 昨年11月のG3開催でも決勝に進出している。

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小原太樹、 簗田一輝ら南関東勢の一撃も

小原太樹

小原太樹も優勝候補のひとり。今年5月の宇都宮G3では清水裕友との即席連携から直線抜け出して、自身3回目のG3優勝を果たしている。7月佐世保F1で完全優勝した後は優出を逃しているが、捲り兼備にチャンスを掴んでこよう。前場所の宇都宮F1最終日に小原の捲りを差し切り1着取りがある山賀雅仁や、今年6月四日市で野口裕史マークからG3優勝している簗田一輝も軽視できない存在だ。

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差し脚さえる岩津裕介

岩津裕介

中四国勢にも戦力的にチャンスは十分だ。追加参戦だが、岩津裕介の決め脚は上位。8月オールスターでは約9年ぶりのG1決勝進出(8着)。次の西武園G3は二次予選で敗退も、敗者戦は連勝で締めくくっている。中四国勢は片岡迪之に、小川真太郎や香川雄介らも虎視眈々。また、7月に特別昇級した小川三士郎にも注目したい。昇級後はS級戦を4戦して、8月富山G3では準決勝まで進出、次の奈良F1では初の決勝進出を果たしている。自力戦に磨きをかけて、ここからどう成長していくか。

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注目レーサーがまだまだ参戦!

中釜章成

中釜章成、東口善朋の近畿両者も侮れない。中釜はコンスタントに決勝進出を重ねており、7月京王閣の3日制G3では準決勝1着、単騎戦だった決勝で3着。一撃の魅力あり、ダッシュをきかせた自力戦でG3初優勝を手にする可能性も。東口は直前の岸和田F1で優勝。道中は外並走でけん制されて苦しい流れも、態勢を立て直すと直線鋭く突き抜けている。

関東は吉田有希の機動力が浮沈のカギを握る。7月の京王閣G3では連日の積極策から決勝進出しており、 磯田旭らマーク陣と好連携を見せるか。

地元中部勢は坂口晃輔、山田諒が中心か。坂口は7月奈良F1、四日市F1でともに準決勝1着から準優勝。復調カーブを描いており、地元地区の松阪も好走例は多く、G3初優勝に向けてさらに態勢を整えていく。山田諒はオールスターの最終日にG1初勝利をあげている。だが、次の西武園G3は初日に落車(落再入6着)で途中欠場しているのは心配材料だ。ほかにも橋本優己やホームバンクの真鍋顕汰ら自力型の健闘にも期待。
九州勢は8月小倉G3で決勝進出している林慶次郎、オールスターでも勝ち星ある吉本卓仁らが中心か。
各地区から有力候補が集結し、3日制の短期決戦だけに、シリーズの動向は目が離せない。4開催目となる真夜中のG3決戦を制するのは……!?

坂口晃輔

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同時開催のガールズケイリンも必見!

酒井亜樹、吉川美穂、竹野百香、熊谷芽緯

注目の新鋭レーサー・酒井亜樹が参戦する。128期の在所1位でナショナルチームにも所属。ルーキーシリーズは6連勝で、本デビューの岸和田も完全優勝。次の静岡では1着2着2着に終わったが、女子オールスター開催中に行われたルーキーシリーズプラスでは同期対決を制している。デビューからここまでオール連対で突き進んでおり、今回もその勢いを見せつけるか。
ホームバンクの竹野百香は徹底先行から徐々にシフトチェンジ。組み立ての幅も増えてきている。今年3月には松阪で地元初優勝を飾っており、今回も好走に期待だ。 戦歴上位は吉川美穂。直前の別府では逃げる山原さくらを捲りでとらえて完全優勝している。機敏な立ち回りから、鋭い決め脚を発揮する。その吉川を相手に8月弥彦で優勝したのが熊谷芽緯で、ダッシュ生かした自力戦でさらに躍進なるか。
ほかにも8月小倉で1着1着2着のルーキー半田水晶や、8月から連続優出中の増田夕華も優勝戦線を賑わせる存在となりそうだ。なお、ガールズ戦は初日と2日目は第1レースと第2レースに、最終日は一般戦が第1レース、決勝が第8レースにて行われる。

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【松阪競輪G3・過去レポート】

2025年1月松阪競輪G3
優勝:郡司浩平
2024年11月施設整備等協賛競輪G3
優勝:芦澤辰弘
2023年9月松阪競輪G3
優勝:郡司浩平
2022年10月松阪競輪G3
優勝:山田久徳
2021年9月松阪競輪G3
優勝:浅井康太
2021年3月ウィナーズカップG2
優勝:清水裕友
2019年9月共同通信社杯G2
優勝:郡司浩平
2019年1月松阪競輪G3
優勝:村上博幸
2018年1月松阪競輪G3
優勝:稲川翔

【ミッドナイトG3・過去レポート】

25年5月武雄競輪G3
優勝:山田庸平
25年2月小松島競輪G3
優勝:鈴木竜士
24年7月佐世保競輪G3
優勝:松本貴治

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【今開催のS級戦・勝ち上がり】
S級7車立て・7レース3日制(ミッドナイト)
◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜7位(全員)→準決勝

【予選=6個レース】
1位〜2位(12名)→準決勝
3位から得点上位2名→準決勝

◆2日目
【準決勝=3個レース】
1位〜2位(6名)→決勝
3位から1名→決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に予選の着上位選手。

※勝ち上がり表PDFはこちら

【今開催のガールズ戦・勝ち上がり】
L級7車立て・2レース3日制
◆初日
【ガールズ予選1=2個レース】

◆2日目
【ガールズ予選2=2個レース】

予選1と予選2の合計ポイント
1位〜7位(7名)→決勝
8位〜14名→一般戦

※勝ち上がり表PDFはこちら

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◆松阪バンクの特性

バンク周長400mで、みなし直線は61.5m。クセはないが、全国の400バンクの中では5番目のみなし直線の長さ。カント(傾斜)は400バンクでは最も立っており、捲りも決まりやすい。連対時の決まり手は、1着(逃げ22%、捲り27%、差し51%)、2着(逃げ18%、捲り14%、差し28%、マーク40%)で、カントのきつさ、長さから差しと捲りが優勢。最高上がりタイムは2014年5月11日に井上昌己が記録した10秒4。

※出場予定選手や戦績は9月7日現在。また掲載写真は別開催で過去に撮影したものです。

(P-Navi編集部)

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