2022/10/10(月) 17:57
松阪競輪開設72周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪」(最終日)
S級S班が3名参戦して、シリーズの中心を担うかと思われた今年の松阪記念。しかし、準決勝は波乱の連続となり、佐藤慎、清水裕、吉田拓のS班3名は勝ち上がりを逸してしまう。一方で、力強い走りを見せたのは地元・三重勢で、準決勝ワンツーの浅井康太と皿屋豊、さらに坂口晃輔と3名が決勝進出。その地元3車が結束して、三谷竜生と山田久徳の近畿勢や、太田竜馬、諸橋愛らを迎え撃つ図式となった。
決勝は太田竜馬が先行態勢に入る中、打鐘過ぎに浅井康太が落車のアクシデント。3番手をキープした三谷が最終2コーナーから捲り、マークの山田久徳がゴール前差し切って優勝のゴール。山田は今年2月の高松以来、4回目のG3制覇を決めた。
※3日目のレポートはこちら
【松阪競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/浅井康太(S1・三重90期)
2/太田竜馬(S1・徳島109期)
3/諸橋愛(S1・新潟79期)
4/皿屋豊(S1・三重111期)
5/三谷竜生(S1・奈良101期)
6/岡光良(S2・埼玉94期)
7/山田久徳(S1・京都93期)
8/大塚健一郎(S1・大分82期)
9/坂口晃輔(S1・三重95期)
【レース展開】
周回
打鐘前
最終2コーナー
最終4コーナー
ゴール
誘導以下、4皿屋-1浅井-9坂口、3諸橋、5三谷-7山田-6岡、2太田-8大塚で周回を重ねる。まず太田が上昇して、赤板過ぎに三重ラインを抑えると、3番手に三谷が続いて、皿屋は6番手、諸橋が9番手の態勢となる。太田は徐々にペースを上げていくが、打鐘過ぎに浅井が落車、最後方の諸橋は内を突いて6番手の位置を皿屋から奪取する。太田の先行で、三谷は最終2コーナーから捲り発進。三谷は最終4コーナー過ぎに太田をとらえると、三谷マークの山田が直線で鋭く差し切り優勝。2着に三谷で近畿ワンツーが決まった。岡、大塚も迫るが、3着は諸橋が入線した。
【松阪競輪G3(最終日)12R=決勝結果】
2車単7-5 3,550円(14番人気)
3連単7-5-3 16,550円(51番人気)
決まり手:差し-捲り
優勝/山田久徳(S1・京都93期)
今回成績/一1・二3・準3・決1
次走出場予定/寛仁親王牌(10月20日~23日)
(三谷)竜生の後ろで、しっかりと付いていこうと思っていました。
落車は音が聞こえていて、誰かが落車したのは分かりましたけど、竜生がどこで仕掛けるかが分からなかったので。しっかり竜生が仕掛けてくれたので、それが大きかったですね。竜生が強かったです。竜生は抜きにくいし、初日に抜けたことは自信にもなっていました。(近畿で)ワンツーが決まって良かったです。あと岡さんが3番手についてくれたのも大きかったと思います。ラインの力のおかげです。
1カ月(9月)あっせんが止まっていたので、そこでしっかりと練習ができました。練習内容も見直しましたが、こんなに良くなるとは思っていませんでしたね。
記念優勝は4回目ですが、ここまで記念を獲れるとは思っていませんでした。今の制度で勝つのは難しいので、かなり嬉しいです。もうちょっと上を目指して、また頑張ります。
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\松阪競輪G3(最終日)注目選手・ピックアップ/
【最終日・2R=S級一般】
単騎で捲ってS級初勝利
1着/吉堂将規(S2・奈良115期)
今日は一番、脚を使わずに、良い位置から単騎で自分のタイミングで。ただ、昨日のようなレースでしっかりと踏んで、3着以内に残るのが一番。昨日もまだちょっと仕掛けが遅いです。S級は脚の差があるので、道中の脚のため方とか、根本的に底上げしていかないといけないですね。
【最終日・4R=S級選抜】
自分の力を出し切れた最終日
1着/佐藤博紀(S2・岩手96期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
脚をしっかりためて、行けるとことから行こうと思っていました。連日、行こうとはしていたんですけどね。付いていって4番手でもいいかなと思いましたが、そこで外にかぶるよりは、自分の力を出し切った方が良いかなと今日は思いました。最後まで、しっかりと踏めたと思います。
【最終日・8R=S級特選】
逃げ切りで100勝達成!
1着/町田太我(S1・広島117期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
100勝を決められて、嬉しいです。前検日に言われたので、意識していました。今日は前を取ってくれたおかげ。モガキあいにならなければ、冷静にと思っていましたし、気持ちよく自分のペースで駆けられました。感じ的には今日が一番良かったです。今回は初日・2日目は申し訳なかったですが、アップする方法を変えたのがハマって、3日目からは良かったと思います。次は200勝を目指して。あとは、まだ出られるか分からないですが、12月のヤンググランプリと広島記念に向けて頑張りたいと思います。
※「開催前に松浦(悠士)さんからもらいました!」というインナーを着用して、通算100勝達成!
【最終日・9R=S級特選】
町田に続き117期が100勝達成
1着/橋本優己(S2・岐阜117期)
新山(響平)さんに勝てたのは大きいですね。最終日が一番良い動きができたので、これがもっと初日に出れば。100勝は通過点ですね。G1を獲れる選手を目指しているし、中部地区の先頭を引っ張っていけるような選手になれるように頑張りたいと思います。(P-Navi編集部)