【郡司浩平、太田海也らが出場!】久留米競輪G3「第31回中野カップレース」は28日開幕!

2025/06/26(木) 18:20

久留米競輪場において開設76周年記念「第31回中野カップレースG3」が6月28(木)から7月1日(火)まで開催される。高松宮記念杯競輪G1の激闘から5日、2025年前半戦の最後を締めくくるグレードレース(G3)も、S班の郡司浩平や、太田海也らトップレーサーを中心に、ヒートアップ間違いなしの4日間が展開される。 表彰式では中野浩一氏による優勝選手インタビューが恒例となってるが、今回そのインタビューを受けるのは、果たして……!?

◆初日の出走表(28日更新)はこちらでチェック

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今年G3で5V!S班・郡司浩平が中心

郡司浩平
S班の清水裕友に続き、新山響平も欠場となり、S班からは唯一の参戦になった郡司浩平にがぜん期待が高まる。今年はここまで松阪、高松、川崎、平塚、取手と各地区の記念で5回の優勝。5月までビッグレースはあと一歩の戦績で「はがゆい部分はあった」ものの、6月高松宮記念杯は決勝進出して3着。「ラインの力があってこそ。自分の役割、できることを全うして1着を目指す」とライン戦への思いをさらに強めている。今開催も自力戦、番手戦ともに、好パフォーマンスを発揮して、前半戦を6回目のG3優勝で締めるか。
和田真久留は3月四日市を捲りで押し切り、2020年以来となる約5年ぶりのG3優勝を達成。日本選手権は初日失格も、次の5月平塚記念は郡司に続いて準優勝。高松宮記念杯は決勝進出こそ叶わなかったが、東二次予選は8番手から捲りで1着奪取している。郡司との神奈川同期連携でワンツーを狙う。

和田真久留

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太田海也がハイパワーの仕掛けで魅了

太田海也
太田がG3初優勝に挑む。高松宮記念杯で好走を見せたが、自転車競技で世界を相手に実績を積み上げている逸材だけに、まだまだこんなものではないだろう。その高松宮記念杯では一次予選を連勝、準決勝は脇本雄太の捲り強襲に屈したものの逃げて2着に粘り、自身2回目のG1決勝を果たしている(決勝6着)。シリーズ中も「もっともっと力を付けて頑張っていきたい」と振り返っており、今度さらなる活躍に期待。G3は現在3連続優出中で、決勝は大きい着が続いているが、ハイスピードの仕掛けでV奪取を狙う。

太田がけん引して、中四国勢にチャンスが生まれる。同県の取鳥雄吾にも、G3初優勝の好機となるか。3月玉野G3の準決勝は晝田宗一郎の番手から抜け出して1着で、地元記念決勝進出。全プロ記念も2日間連勝で、高松宮記念杯はシリーズで3度の掲示板入り。ここまでG3決勝は18回乗っているが、優勝には届いていないだけに、チャンスを掴みとることができるか。

四国勢も強力なメンバーが集結。松本貴治は高松宮記念杯の二次予選は巧く3番手奪取から差し切り1着。決勝進出は逃したが、予選を連勝した日本選手権競輪に続いて準決勝に進出した。ちなみにG3に限定すれば、昨年7月の佐世保ミッドナイトG3優勝から、11月防府、12月松山まで3連続優勝、今年1月の和歌山記念も準優勝とハイアベレージを刻んでいる。四国からは石原颯も注目の一車。高松宮記念杯は補充出走で2着9着3着だったが、その前は5月全プロ記念で連勝、次の福井F1は完全優勝を果たしている。G3は1月高松でシリーズ3勝、2月静岡はシリーズ3連対、さらに4月武雄もシリーズ3勝。だが、その3開催全て準決勝で敗退しており、今回はその壁を打ち破れるか注目だ。

石原颯、松本貴治

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地元・九州勢の躍進にも期待

北津留翼、野田源一

地元地区の九州勢は若手機動型がそろった布陣となる。果敢派の後藤大輝に、伊藤颯馬や松岡辰泰、6月玉野F1優勝の上田尭弥、復帰戦となる阿部英斗らがエントリー。自力戦でも一撃秘める北津留翼に、小川勇介、坂本健太郎、吉本卓仁、松岡貴久らが後位をしっかりと固めて他地区を迎えうちたい。
さらにピックアップしたいのが野田源一だ。昨年の落車で肋骨等を骨折し、5カ月の欠場。今年の1月に復帰して、徐々に感覚を取り戻すと、5月弥彦F1、伊東温泉F1で連続優勝。上昇ムードに思われたが、6月富山G3は初日特選1着も最終日に落車棄権(失格)。その影響は気がかりだが、動向は今開催も要チェックだ。

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関東からは上昇気配の小林泰正に注目

小林泰正

小林泰正は高松宮記念杯での攻めのレースが光った。二次予選では積極的に仕掛けて、新山響平の番手にはまり、差し脚を伸ばして1着。準決勝は先行勝負に出て、自身は8着に敗れるも、番手の末木浩二が1着で決勝進出を果たしている。前々に攻めるレースで好展開を導いており、今開催も侮れない。
北日本勢は新山響平の欠場は戦力的に厳しいが、和田圭、大槻寛徳、内藤宣彦、渡部幸訓ら追い込み型がどう活路を見いだしてくるか。
近畿地区も南修二、三谷将太ら上位陣は追い込み型がそろう。岸田剛や田中大我、藤井栄二ら機動型が奮起して、徹底ガードから上位進出を狙う。

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◆直近の久留米競輪グレードレース・プレイバック

昨年は山崎賢人が2回目のG3優勝!

2024年6月久留米G3
優勝:山崎賢人
2023年10月熊本記念in久留米G3
優勝:中本匠栄
2023年6月久留米競輪G3
優勝:成田和也
2022年4月第5回大阪・関西万博協賛競輪G3
優勝:橋本壮史
2022年10月熊本記念in久留米G3
優勝:郡司浩平
2022年6月久留米記念G3
優勝:北津留翼
2021年10月熊本記念in久留米G3
優勝:嘉永泰斗
2021年6月久留米競輪G3
優勝:吉田拓矢
2020年10月熊本記念in久留米G3
優勝:郡司浩平
2020年6月久留競輪G3
優勝:清水裕友
2020年3月国際トラック競技支援競輪G3
優勝:菅田壱道
2019年10月熊本記念in久留米G3
優勝:中川誠一郎
2019年6月久留競輪G3
優勝:平原康多
2018年10月熊本記念in久留米G3
優勝:中川誠一郎
2018年6月久留競輪G3
優勝:浅井康太
2017年10月熊本記念in久留米G3
優勝:古性優作
2017年6月久留競輪G3
優勝:長島大介

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【今開催のS級戦・勝ち上がり】

S級9車立て・12レース4日制

◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選

【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から上位10名→二次予選

◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。

◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝

※勝ち上がり表PDFはこちら


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◆久留米バンクの特性

周長400m、みなし直線は50.7m。クセの少ないオーソドックスな400mバンク。連対時の決まり手は、1着は逃げ24%、捲り32%、差し44%、2着は逃げ22%、捲り14%、差し25%。マーク39%。みなし直線が50.7mとやや短めなので、逃げ選手の粘り込みも十分あり、脚質による有利不利はほぼない。また、風の影響も少ない。バンクレコードは(2019年5月22日)にグレーツァーが更新した10秒4。

※掲載選手とデータは6月26日現在のもの
(P-Navi編集部)

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