【直前展望】第9回ウィナーズカップG2は伊東温泉競輪場で20日から開催!【最終日はフレッシュクイーンも】

2025/03/18(火) 18:20

大阪・関西万博協賛 「第9回ウィナーズカップ(G2)」が伊東温泉競輪場において、3月20日(木・祝)から23日(日)の4日間、開催される。
2025年最初のビッグレースだった2月の全日本選抜競輪G1は、脇本雄太がグランプリスラム達成という記録ずくめの幕開け。今年2開催目のビッグレースとなるウィナーズカップG2は、その脇本雄太が前年覇者として連覇に挑む。また選考期間内の1着数が多い選手が選出され、新鮮なマッチメークがみられるのも大きな特徴だ。さらに最終日は単発レースとして、ガールズフレッシュクイーンも同時開催される。
伊東温泉競輪場を舞台に、果たして今回はどのようなドラマが展開するのか。一時も目が離せない333バンクで、エキサイティングな4日間が始まる。

※初日の出走表(3月20日更新)はこちら

【初日特別選抜予選(第10レース)】
1/眞杉匠(SS・栃木113期)
2/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
3/清水裕友(SS・山口105期)
4/取鳥雄吾(S1・岡山107期)
5/藤井侑吾(S1・愛知115期)
6/青柳靖起(S2・佐賀117期)
7/佐々木悠葵(S1・群馬115期)
8/池野健太(S1・兵庫109期)
9/深谷知広(S1・静岡96期)

【初日特別選抜予選(第11レース)】
1/石原颯(S1・香川117期)
2/郡司浩平(SS・神奈川99期)
3/脇本雄太(SS・福井94期)
4/大矢崇弘(S2・東京107期)
5/新山響平(SS・青森107期)
6/佐藤博紀(S1・岩手96期)
7/青野将大(S1・神奈川117期)
8/高久保雄介(S1・京都100期)
9/岩津裕介(S1・岡山87期)

【初日特別選抜予選(第12レース)】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/犬伏湧也(S1・徳島119期)
3/岩本俊介(SS・千葉94期)
4/林慶次郎(S1・福岡111期)
5/松浦悠士(S1・広島98期)
6/大川龍二(S1・広島91期)
7/伊藤颯馬(S1・沖縄115期)
8/野口裕史(S1・千葉111期)
9/寺崎浩平(S1・福井117期)
※出走表は3月19日17時に更新しました。

◆初日特別選抜予選27名の前検日コメントはこちら◆

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【今回も近畿勢が席巻か!脇本雄太が連覇へ】

脇本雄太

近況のビッグレースは、近畿地区が圧倒的な戦績を残す。昨年10月寛仁親王牌は古性優作、11月競輪祭は脇本雄太、12月静岡グランプリは古性、そして今年2月の全日本選抜は脇本が優勝。さらに脇本は史上初のグランプリスラムという偉業も達成した。
その全日本選抜はG1開催にもかかわらず、近畿から6名が決勝に進出。中心を形成するのは脇本、古性のSS両者であるが、相乗効果というべきか、若手自力選手からベテランの追い込み選手までが活躍し、地区全体に好ムードが広がっている。
今開催も大会連覇が期待される脇本、究極の走りをみせつける古性(意外にもG2優勝はまだ無し)、そして3連続G1優出中で全日本選抜は準優勝と本格化した寺崎浩平らがシリーズを引っ張っていく。近況の勢いそのままに、今回も近畿から「ウィナー」が出るか。

古性優作

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【地元地区は深谷知広が主役!】

深谷知広

地元地区のビッグレースを迎える南関東勢。S級S班である郡司浩平、岩本俊介はもちろんのこと、静岡からただひとり出場する深谷知広が中心となる。
今年の深谷は2月静岡記念G3を捲りで制すると、2月全日本選抜G1は決勝3着、3月名古屋記念G3は郡司の捲りを差し切り優勝、さらに直前の取手F1も 優勝するなど、好成績をキープ。破壊力ある自力戦は言うに及ばず、番手回りもチャンスをしっかりとものにする。郡司との連携なら、どちらが前でも強力なラインとなるし、今開催も南関東で一致団結して、強力な禁句ラインを迎えうち、地元地区のビッグレース制覇を狙おう。
郡司はウィナーズカップの第1回覇者。1月から追加も含めて連戦が続いたが、G3を2回優勝、名古屋記念G3決勝では深谷とワンツーを決めるなど、着をまとめた。昨年以上に勝利への凄みは増しており、ウィナーズカップ2回目の優勝へ地元地区で躍動しよう。

郡司浩平

また、強烈な自力戦をみせる新山響平や、昨年のサマーナイト・共同通信社杯から3連続G2優勝が狙える眞杉匠、ウィナーズカップ連覇の実績ある清水裕友に、復活を期する松浦悠士、ビッグレース初優勝を目指す犬伏湧也などビッグネームが多数参戦。トップレーサーが333バンクで繰り広げるスピードバトルで、「春分の日」の初日から伊東温泉競輪場はヒートアップしていきそうだ。

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【太田海也、中野慎詞らが旋風を巻き起こす】

太田海也、中野慎詞

昨年のヤンググランプリ2024は纐纈洸翔が制したが、中野慎詞と太田海也のナショナルチーム同士の真っ向勝負も熱狂を生んだ。両者ともにパリ五輪を経験し、目指す先にはロス五輪があるが、限られる国内の出場レースでも、トレーニングで培った圧倒的スピードを発揮したい。自転車競技と使用するフレームの違いがあるため、どこまでアジャストできるかが大きなカギにもなるが、この2人だけではなく、世界を舞台に活躍するナショナルチームの走りが、今開催の行方を大きく左右するポイントになりそうだ。

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【ウィナーズカップでビッグ初出場】

川津悠揮

ヤンググランプリ出場者、1着回数やF1決勝1位〜3位の回数などが選考基準に入っているため、ここがシリーズ制のビッグレース初出場になる選手が多いのも特徴だ。
今開催では、山口敦也(佐賀113期)、川津悠揮(北海道96期)、木村弘(青森100期)、山口多聞(埼玉121期)、真鍋智寛(愛媛121期)の5名が初出場となる。 なかでも川津は2009年7月デビューで、現在16年目にして初のG2出場を叶えた。5選手ともに初のビッグレースをどう戦い抜くか、初日から注目してみたい。

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勝ち上がりを、さらに詳しく!

◆3/20(初日)
一次予選(1R〜9R)
1位〜4位→二次予選

特別選抜予選(10R〜12R)
1位〜3位→毘沙門天賞
4位〜9位→二次予選

◆3/21(2日目)
二次予選(6R〜11R)
1位〜3位→準決勝

毘沙門天賞(12R)
1位〜9位→準決勝

◆3/22(3日目)
準決勝(10R〜12R)
1位〜3位→決勝

勝ち上がりでは、泣き別れ(同じ着なのに進出するレースが異なる)がなく、シンプルに着順位によるトーナメントで実施。シードレースは初日の特別選抜組(27名)で、3着以内に入れば2日目の毘沙門天賞に進出し、3日目の準決勝進出が確定する(※失格等は除く)。
一次予選組(81名)は、まず初日4着以内に入り、2日目の二次予選進出を目指すことになる。
なお、過去8開催のうち7開催で初日特選スタートのS班が優勝している。

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【過去のウィナーズカップG2レポート】

前回覇者の脇本雄太

昨年(第8回取手)は窓場千加頼の番手でレースを進めた脇本雄太が、北井佑季との並走を凌ぎ、捲った伊藤颯馬を追走すると、最終4コーナーから抜け出してウィナーズカップ2回目の優勝。近畿3番手を固めた古性優作が続いて、近畿ワンツーが決まった。

第8回ウィナーズカップ(取手)
優勝:脇本雄太
第7回ウィナーズカップ(別府)
優勝:松浦悠士
第6回ウィナーズカップ(宇都宮)
優勝:清水裕友
第5回ウィナーズカップ(松阪)
優勝:清水裕友
第4回ウィナーズカップ(福井)
優勝:松浦悠士
第3回ウィナーズカップ(大垣)
優勝:脇本雄太
第2回ウィナーズカップ(松山)
優勝:武田豊樹
第1回ウィナーズカップ(高松)
優勝:郡司浩平

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【第9回ウィナーズカップG2・選考基準】
・選考期間
2024年7月〜2024年12月(6か月)

・選抜方法(概要)
開催時S級在籍

1:開催時S級S班在籍者
2:パリオリンピック自転車競技トラック種目代表選手
3:選考期間において2か月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属した者(開催時S級1班在籍)
4: 1〜3を除く選考期間における1位回数上位30名(同数の場合は選考期間における2位回数、同3位回数、同平均競走得点上位者)
5:ヤンググランプリ2024出走者
6:選考期間におけるF1決勝1〜3位回数上位者(同数の場合は選考期間における平均競走得点上位者)

なお、特別選抜予選(3個レース=27名)は、開催時S級S班在籍者、選考期間内における1位回数上位者

最大の特徴は選抜方法の(4)で、グレードを問わず期間内に1着を多くとった選手が優先的に出場でき、さらに1着数の上位選手は特別選抜予選からスタートできる。通常のビッグレースとは異なる対戦や連携が組まれることが多い。

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【最終日の第9レースはガールズフレッシュクイーン!】

仲澤春香、竹野百香、熊谷芽緯、大浦彩瑛

124期および126期のうち、2024年7月〜2024年12月までの選考期間における平均競走得点上位7名が選抜される「第7回ガールズフレッシュクイーン」。今まではG3最終日に開催されていたが、今年からウィナーズカップ開催中へと変更された。
今回は124期から4名、126期から3名がエントリー。

熊谷芽緯(岩手124期)
中島瞳(埼玉126期)
大浦彩瑛(神奈川126期)
宇野紅音(岐阜124期)
竹野百香(三重124期)
仲澤春香(福井126期)
松井優佳(大阪124期)
※府県順に掲載

中心となるのは仲澤春香だろう。ナショナルチームに所属し、自転車競技との兼ね合いでガールズケイリンの参戦は限られているが、昨年9月から圧巻の23連勝中。昨年11月のルーキーシリーズプラス(単発レース)は逃げ切り、1月大宮では太田りゆを相手に優勝と快進撃が続いている。ここも通過点か。
その大宮決勝で4着だった竹野百香、同3着の松井優佳は、仲澤との再戦でどう組み立ててくるか。鋭いダッシュが持ち味の熊谷芽緯や、3月岐阜を7番手から捲り追い込んで初優勝を果たした大浦彩瑛らも一発勝負にかけてこよう。
かつては梅川風子や尾方真生、久米詩らが当レースを優勝して、上位戦線への階段を駆け上がっていった。第7回目のクイーンの座に輝くのは、果たして……

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【過去のフレッシュクイーン・レポート】
第6回高知(優勝)畠山ひすい
第5回高知(優勝)小泉夢菜
第4回平塚(優勝)尾方真生
第3回西武園(優勝)増田夕華
第2回防府(優勝)久米詩
第1回高知(優勝)梅川風子

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(P-Navi編集部)

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