2022/03/09 (水) 17:01
先日、当コラムの記事を読み返していました。
記念すべき第1回の執筆は2018年11月。
現在、伊勢崎オートの支部長である猿谷敦史(伊勢崎25期)選手。自身14年半ぶり、涙の優勝について記しています。
当時の私は、まだ伊勢崎オートで実況アナウンサーを担当していました。
そんな経緯もあって、コラムタイトルは「森泉宏一の“実況”天国」に決定。
その1回目のコラム冒頭で、私はこう記しました。
同じ言葉”とは言え、喋るのと、書くのとでは随分と勝手が違います。
それ故、初めのうちは試行錯誤の繰り返しとなるかとは思いますが、皆様におかれましては温かい目で見てご覧いただけると幸いです。また、内容や題材も書き続けながら、練って、練ってという具合になるかと思います。
ひとまずの方向性としましては、公営競技の実況に関わることになった経緯。そして、苦労、報われること、喜びなどを書いてみようかなと考えております。時にはマル秘エピソードもあるかも!?
それから数年。今は実況から離れてしまっていますが、縁あって、今もオートレースのお仕事や、有難いことにこのコラムの連載も続けさせていただいております。
連載当初は、実況をする時に意識していることや注意点。さらには練習方法、自作の出走表の作り方や、作業で使う道具など、実況についてのエピソードがメインでした。
実況という職業はなかなかいないので、そういった路線は大歓迎という担当者さんからのお言葉もありました。
また、読み返して思い出したのは、数年前、まだ実況をしていた時の話です。
ある少年が、見学でスタジオを訪れました。見た目は小学校高学年くらい。彼は実況席に座る私の様子を、ジッと見ていました。
「将来は選手になりたいのかな?」
などと思っていると、
「大きくなったら、オートレースの実況アナウンサーになりたい」とのこと!
フェンスの向こう側ではなく、こちら側。その年代でアナウンサーという職業に興味を持ってくれただけでなく、すでに憧れであるという。
その事実に、私は嬉しい気持ちになったと同時に、大いなるプレッシャーがかかったのです。
「俺次第では、この子の憧れの職業が変わってしまうかもしれない」
「決して彼の夢を潰してはならない」
彼が見学するレース。それはある意味、SGやG1の優勝戦よりも、緊張感が増すことになったのです。
当時の私の実況を見て、彼がどう感じたのかは分かりません。
「ぜひ、僕のあとは、この席に座ってほしい」
と、別れ際にそう声をかけたのは覚えているのですが、果たして__。
あの少年は、今もその夢を持ち続けているのでしょうか。
公営競技の実況席から離れて久しいですが、時々、あの少年のことを思い出すのです。
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※今後の放送予定(朝10時から生放送!)
3月14日~3月16日 (伊勢崎オート/一般開催「グンツチ杯」)
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【オートレース/今後の記念レース日程】
3月17日~3月21日 特別G1共同通信社杯プレミアムカップ(山陽・デイレース)
3月25日~3月29日 G2ミッドナイトチャンピオンカップ(山陽・ミッドナイト)
4月13日~4月17日 G1令和グランドチャンピオンカップ(山陽・デイレース)
4月26日~5月1日 SGオールスターオートレース(川口・デイレース)
5月11日~5月15日 G1開場記念ゴールデンレース(浜松・デイレース)
5月25日~5月29日 G2川口記念(川口・ナイター)
6月8日~6月12日 G2稲妻賞(伊勢崎・ナイター)
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【過去のコラムはこちら】
Vol.73「新人の活躍とリプレイ映像」
Vol.72「ギャンブル飯とスタグル」
Vol.71「2021年の車券成績」
Vol.70「スター誕生の予感」
Vol.69「オートレースがある街」
Vol.68「出でよ、新星!」
Vol.67「公営競技用語の言葉遊び」
Vol.66「7月~9月の回収率発表!」
Vol.65「スポーツギフティング」
Vol.64「予想ファクター」
森泉宏一(もりいずみ・こういち)
1984年5月8日生まれ
東京都出身 広島県・富山県育ち
父親の影響もあり、学生時代は野球に打ち込む
25歳の時、ボートレースで公営競技実況デビュー
2017年4月から伊勢崎オートでオートレース実況を始める
公営競技実況の他、プロアマの野球実況
さらにはイベントや展示会の司会
広告モデルや話し方教室講師などでも活動
野球好きの選手からの誘いもあり、
伊勢崎オートの野球チーム「キラッツ」に入部
しかし、デビュー戦において投手で二桁失点を喫する
その為に最近、オートレース界隈でその実力が疑われている
某選手からの「投げるスタミナがあるだけで助かっている」という慰めの言葉が唯一の救い
森泉宏一
生まれは東京、育ちは広島、富山。学生時代に喋りの仕事を志し、2009年にボートレース実況でアナウンサーデビュー。2017年からはオートレース実況も始める。現在はYouTube配信番組などの出演も多く、「チャリロト劇場 燃えろ!!オートレース」出演時はMCも務める。パーフェクタナビでは「森泉宏一の実況天国」コラム連載中。プライベートでは2022年に年間100本の万車券的中を達成。試走タイムが出ない選手や逃げが得意の選手を好む傾向にある。公営競技を含めた日々の仕事の様子などを投稿している「森泉宏一のモーリーチャンネル」も絶賛更新中。