2022/07/24(日) 09:15 0 6
レースは本デビューを完全Vで飾り、優勝候補だった日高裕太と坂田学の2分戦。赤板で後ろから坂田が押さえに行くと、前受けの日高が突っ張る流れ。この時点で明らかに先頭員を追い抜いていた。
慌ててバックを踏む2人だが、結果的に打鐘で先頭に立ったのは坂田。そこに一旦は連結を外した大崎龍一郎が追い上げて、坂田-大崎-坂本英一-南雲孝之の混成ライン4車で直線勝負へ。中を割って2着入線の坂本が繰り上がり1着、大崎が2着、南雲が3着で3連単343,230円の大波乱となった。
日高と坂田は先頭員早期追い抜きによる失格。坂田は更にイエローライン踏み切りもあり、ダブル失格となってしまった。
1着の坂本は「いや〜、手放しでは喜べない。2人には申し訳ないけどね。新人もデビューしたばかりなのにかわいそうだね〜。繰り上がりでも、これも競輪なんだけど」と複雑な表情。とはいえ、大崎を抜き坂田に迫った中割りは見事だった。
「余裕はなかったし、(コースは)狭かった。決勝は新人が2人いるから厳しいけど、7人のうちの誰かが優勝するんだから諦めてはいないよ」と、勝負師・坂本英一が見られた事はファンとしては嬉しい場面。
日高は「突っ張るつもりだった。お客さんに迷惑をかけたし、今より強くなった自分を見せられるように、復帰して特進できるように頑張ります」と前を向いていた。(アオケイ・市川記者)