5月の函館記念を走り終えた後は大宮、川崎と2場所欠場。
「函館の競走終わりに少し顔の右側に違和感があったんですよ。しばらくしたら、顔の右半分が何だか動かないというか麻痺しちゃってきて、これはヤバいぞと。メチャクチャ焦りましたよ」と5月17日の函館最終日から1か月くらい経とうとしているが、まだまだ興奮冷めやらぬ表情で語り出してくれた。

「すぐに病院に行って診てもらったんですが、診断結果はベル麻痺というものでした。ストレスとかが原因だったみたいですけどね。まあ、競輪選手も色々とあるんですよ(苦笑)。治ったから良かったけど、治療が遅れていたら麻痺が残ってしまったりすると後から聞いたのですぐに行って良かった。本当にあの時は麻痺しちゃっていたから、右目を自分の意志で閉じられなくて、目が思い切り乾いて大変でした。しかも薬も自分でもこんなに薬を飲むのっていうくらいの大量投与。マジびびりましたが、おかげで今はすっかり良くなったし後遺症もないみたい」と、今はもう動くようになった右目を、これでもかとウインクして復活をアピール。

　さあ、ようやくの復帰戦となり「今期は立川の失格から始まって病気もして、今回の麻痺でしょ。今年に入ってから散々な目にばっかり遭っちゃって…。しかもPIST6以外の競輪の出走数は21走しか走っていないんですよ。本当に稼ぎがなさ過ぎて、今回のテーマは“稼ぐ”一本です！ 今までPIST6は4回参加していますが、気持ちは今回が一番入っちゃっています。まあ、気持ちだけで何とかなるなら楽ですけどね(苦笑)。それでも今月に入ってからはしっかりモガけていたので、状態もマシだと思う」と、麻痺から解き放たれた右目を大きく見開きながら、真剣な表情で語ってくれた。(アオケイ・渡辺記者)

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