2021/10/31(日) 20:45 0 2
豪華メンバーが集結した初日特選。単騎の村上義弘がレースを動かし、吉田拓矢、さらに松浦悠士が間髪入れずにスパート。松浦の後ろは地元記念4連覇を狙う清水裕友に小倉竜二。中四国勢が盤石の態勢を築いたが、東京五輪代表の新田祐大が襲いかかった。番手捲りで応戦した清水に踏み勝ち、先頭でゴール。無念の失格に終わった寛仁親王牌の悪夢を振り払った。
「33バンクならではの難しいレースでしたね。想定外の動きもあったけど、ある程度は想像通りの流れだった。清水君が横に張り気味の番手捲りだったので苦しかったけど、なんとか踏み勝てて良かった。楽ではなかったけど、結果的には自分の力を引き出しやすい展開になってくれたし、コンディションも確認できるレースになった。疲れはないし、体調は問題ない」。
レース後は淡々と振り返った。二次予選に向けては「油断しないことだけ」ときっぱり。3着の小倉竜二が「新田と清水の2人が強かった。新田は気が付いたら横にいましたね」と脱帽した。清水の4連覇を阻むとすれば、やはりこの男だろう。まだ初日が終わったばかりだが、早くも今シリーズの趨勢(すうせい)が見えた気がした。(netkeirin特派員)