2025/08/15(金) 22:07 0 2
この日は吉田有希-杉森輝大の3番手を固めた。吉田が力強く潔い先行に出たが、1車で襲い掛かってきた脇本雄太にまくられてしまった。そのあとは杉森が自力に転じ脇本に続いたかと思いきや、佐藤がゴール寸前で抜け出して2着をゲットし準決進出を決めた。
「前2人が本当に強かった。自分は内を意識していたし、降りてくる人がいるなら自分のところだし、そこだけ集中していました」とラインの役割を徹底して持ち場を守った。それでも本人は「杉森さんと直線勝負できたのが収穫でしたし、その勝負を作ってくれた有希のおかげです」と控えめで、改めて同県の絆に感謝した。
同県の絆と言えば、ここ1、2年はダービー王・吉田拓矢と共に練習を重ねてきた。自転車を譲り受け、同じ練習メニューをこなし、乗り方をチェックしてもらうなど、普段からハイレベルな刺激を受けている。「ずっと拓矢にくっついてやっています。GI、IIで拓矢の後ろを回ることを目指しているし叶えたいですね。そのためには自分が力を付けないと」と、ここも謙虚だが前回の6月岸和田GI「第76回高松宮記念杯競輪」に続くGI準決進出で、着々と力を付けているのは事実だ。
5日目の準決10Rは眞杉匠-吉田拓矢の3番手を固める。変則的ではあるが吉田の番手を回る目標は実現できた。「大事な場所ですね。からまれるなら自分だと思うし、纐纈君とかが来るかも。自分の仕事をして2人に食い下がります」と一走入魂の思いでラインを機能させる。(netkeirin特派員)