アプリ限定 2025/08/13(水) 06:00 0 1
12日から函館競輪場で開催される「オールスター競輪(GI)」に、浅井康太が参戦する。KEIRINグランプリを2度、GIを3度制した中部地区の大スターは、41歳の現在もトップ戦線で活躍。今回は、そんな浅井の直近1年間のビッグレースの戦績データを分析、また山口拳矢や皿屋豊など中部の自力型や脇本雄太との連係実績を調査した。
▶︎オールスター競輪特集
浅井康太は、直近1年間でGI・GIIのビッグレースに9回出場している。以下の表①②が直近1年間の戦績データである。
■表①:直近1年間のGI、GII戦績
開催 | 特予 | 1予 | 2予 | 準 | 決 | 特別 | 敗 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
①平塚GI (24/8) | 5 | 2 | 1 | 4 | 1B | ||
②宇都宮GI (24/9) | 9 落入 | ||||||
③弥彦GI (24/10) | 1 | 3 | 6 | 9 | |||
④小倉GI (24/11) | 8 1 | 4 | 3 | 4 | |||
⑤豊橋GI (25/2) | 7 | 2 | 6 | 5 | |||
⑥伊東温泉GII (25/3) | 4 | 2 | 3 | 6 | |||
⑦名古屋GI (25/5) | 1 | 3 | 7 | 2 | |||
⑧岸和田GI (25/6) | 3 7 | 3 | 6 | 6 | |||
⑨玉野GII (25/7) | 2 | 4 | 6 | 8 |
■表②:直近1年間のGI・GII着順データ
出走数 | 1着数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 | |
---|---|---|---|---|---|
特予 | 3 | 1 | 0 | 0 | 2 |
1予 | 9 | 2 | 2 | 1 | 4 |
2予 | 7 | 1 | 2 | 2 | 2 |
準決 | 8 | 0 | 0 | 3 | 5 |
決勝 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 |
特別 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 |
敗者 | 5 | 1 | 0 | 0 | 4 |
合計 | 36 | 5 | 5 | 6 | 20 |
全36走の3連対率:44.4%
※1:「特予」は特別選抜予選。「特別」は着順にかかわらず準決勝へ進出できるレース。「準」は準決勝、「決」は決勝、「敗」は敗者戦
※2:平塚GI「オリオン賞レース」は「特予」でカウント
※3:Bはバック、「落入」は落車・再入
浅井は直近1年間でGI・GIIのビッグレースを9回出場している。戦績で最も目についたのは、一、二次予選の安定感だ。
一次予選の3連対率は55.5%で、1着2回、2着2回、3着1回。二次予選は3連対率が71.4%に上がり、1着1回、2着2回、3着2回。9開催の中には、二次予選パスが1回、2日目以降を欠場した開催が1回ある。この2つを除いた二次予選7走で、浅井は全て準決勝に進出している。
準決勝になると3連対率は37.5%に下がり、8走して3着3回(1、2着なし)。決勝は3走し全て着外。特別レースは1走し2着。敗者戦は5走し1着1回、着外4回。
ビッグレースの車券戦略的には、浅井は二次予選が狙い目である。
続いて、直近の約1年間で、GIIIやFI戦も含めた中部地区の選手との連係実績を見てみよう。
①山口拳矢との連係
浅井は山口拳矢と約1年間で9回連係している(GIIIで1回、GIで8回)。全て山口の前回りで、対戦成績は浅井が山口に5勝4敗。車券的なデータは以下。
両立車券は0回で、山口は9走全て着外。連係相性がよいとは言いづらい。
ただ、1年間の連係の中に変化も見える。最初の3走は、山口がオール4着で浅井が9、5、6着。しかし続く5走は、浅井が4回3着以内に入っている(最も直近の9走目は両者とも着外)。車券的には意識しておきたいデータである。
②皿屋豊との連係
皿屋豊とは、直近1年間でFI戦も含めて7回連係し、皿屋の前回りが6回、浅井が番手で皿屋が3番手の並びが1回。対戦成績は、浅井が皿屋に5勝2敗。車券的なデータは以下。
両立車券2回は、浅井1着、皿屋3着が1回、もう1回は7月の玉野GIIで、皿屋1着、浅井2着。浅井は7走して4回3着以内に入っており、皿屋との連係で車券に絡む確率は5割を超える。
③若手選手との連係
その他、中部の若手選手との連係実績はこちら。
藤井侑吾とは、直近約1年間でFI戦も含めて7回連係し、全て藤井の前回り。浅井が藤井に7勝0敗。車券的なデータは、
・「2人とも3着以内の両立車券」は4回(57.1%)
・「浅井が3着以内で藤井が着外」は2回(28.5%)※その逆はなし
・「2人とも着外の共倒れ」は1回(14.2%)
両立車券4回は、全て浅井が1着。ワンツーは3回あり、そのうち1回はGIでのもの。
纐纈洸翔とは、直近約1年間でFI戦も含めて6回連係し、全て纐纈の前回り。浅井が纐纈に4勝2敗。車券的なデータは、
・「2人とも3着以内の両立車券」は3回(50%)
・「浅井が3着以内で纐纈が着外」は3回(50%)※その逆はなし
・「2人とも着外の共倒れ」は0回(0%)
両立車券3回のうち2回はワンツー(GIIでは浅井2着、纐纈1着。FIではその逆)。このふたりの連係は共倒れがないことも車券的な注目ポイントだろう。
村田祐樹とは、直近約1年間GIIIで4回連係し、全て村田の前回り。浅井が村田に4勝0敗。車券的なデータは、
・「2人とも3着以内の両立車券」は1回(25%)
・「浅井が3着以内で村田が着外」は2回(28.5%)※その逆はなし
・「2人とも着外の共倒れ」は1回(25%)
両立車券1回は、浅井が1着、村田がHBを取って3着。また浅井は、共倒れ1回(4着)を除き全て車券に絡んでいる。
志田龍星とは、直近1年間の連係は7月の玉野GII準決勝のみ。志田-浅井の並びで、浅井が6着、志田が9着(事故入)。
注目の新鋭・125期栗山和樹は、今回GI初出場。浅井とは、4月の川崎GIIIで初めて連係した。ともに栗山の前回りで、二次予選は栗山1着、浅井2着。準決勝はともに着外だったが、GIII初出場の栗山が冷静に捲り切った二次予選は、ビッグ戦線での活躍を期待させる走りだった。
浅井と他地区の選手との連係実績で最も注目したいのは、やはり近畿の脇本雄太だろう。
脇本とは直近1年間で13回対戦し、そのうち11回同じラインとして連係している。連係したときの回りは、脇本が先頭-浅井が番手が8回、脇本が先頭-浅井が3番手が1回、脇本が番手-浅井が3番手が1回、脇本が番手-浅井が4番手が1回。11回の対戦成績は、浅井が脇本に4勝7敗(別戦での対戦2回は含まない)。車券的なデータは以下。
両立車券5回のうち、脇本先頭-浅井が番手のケースは4回。そのうち3回が脇本1着、浅井2着のワンツーとなっている。共倒れは11回中3回のみ。ふたりの相性はかなりよいと言えそうだ。
なお、全出場選手の対戦成績は、netkeirinの「出走表」から見ることができる。各レースの「出走表」という表示の下にある「対戦表」をクリックすれば、そのレースに出走する選手同士の直近1年間の対戦詳細を見ることができる。車券戦略にぜひ活用してほしい。
▶【オリオン賞11R出走表】
▶【オリオン賞11Rインタビュー】