アプリ限定 2025/05/09(金) 12:00 0 16
10日に開幕する平塚競輪のナイターGIII「湘南ダービー」。「日本選手権競輪(GI)」で決勝5着に入った松井宏佑が、地元選手として参戦する。そこで、松井の直近1年間のGIIIの戦績や、南関のS班・郡司浩平や岩本俊介、そして深谷知広らとの連係実績を調査してみた。(netkeirin編集部)
▶︎湘南ダービー特集
松井宏佑の直近1年間のGIIIの戦績は以下のとおり。
【表①:直近1年間の松井宏佑のGIII戦績】
開催場 | 特 | 1予 | 2予 | 準 | 決 | 敗 |
---|---|---|---|---|---|---|
①函館 (24/5) | 8 | 1 | 2 | 2HB | ||
②前橋 (24/6) | 7 | 1B | 4HB | 1HB | ||
③小田原 (24/8) | 3HB | 2HB | 2B | 2 | ||
④松山 (24/12) | 9H | 1 | 9 | 1B | ||
⑤奈良 (25/2) | 9 | 3HB | 3HB | 1B | ||
⑥高知 (25/4) | 2 | 1 | 2 | 3 |
【表②:直近1年間の松井宏佑のGIII着順データ】
出走数 | 1着数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 | |
---|---|---|---|---|---|
初特 | 6 | 0 | 1 | 1 | 4 |
1予 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2予 | 6 | 4 | 1 | 1 | 0 |
準決 | 6 | 0 | 3 | 1 | 2 |
決勝 | 4 | 1 | 2 | 1 | 0 |
敗者 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 |
※1.「特」「初特」は初日特選、「敗」「敗者」は敗者戦
※2.数字横のHはホーム、Bはバック
松井は、直近1年間でGIIIを6回走っている。二次予選は6走全てで準決勝に進出、3連対率は100%、連対率は83.3%である。続く準決勝は、6走し決勝に4回進出(3連対率66.6%、連対率50%) 。
決勝も、4走全てで3着以内に入っており、3連対率100%(連対率75%)である。二次予選、準決勝、決勝を総合した3連対率は87.5%。松井の二次予選以降の車券の信頼性は非常に高いと言えるだろう。反対に初日特選は、6走して1着なし、2着も1回と、あまりよくないことも、車券的には注目しておきたい。
松井と郡司は、GI・GIIも含め1年間で12回連係。最も直近の連係は「日本選手権競輪(GI)」準決勝(松井3着、郡司4着)。対戦成績は、松井が郡司に4勝8敗。車券的な連係実績データは以下。
12回の連係中、全て松井が郡司の前回り(※)。そのうち、松井が郡司との連係でHBを取ったのは3回、Bを取ったのは6回。直近の2走とも松井は確定板に入っており(1着、3着)、郡司にも先着している。
※12回の連係は全て松井が郡司の前回りだが、2人の間に他の南関の選手が入っていたり、南関の先行選手が松井の前を回っていたりするケースはある。
松井と深谷知広は、GI・GIIも含め過去約1年3か月で8回連係。意外なことに、全て松井が前回りである。最も直近の連係は、2024年12月5日の松山GIII初日特選(松井9着、深谷1着)。対戦成績は、松井が深谷に0勝8敗。車券的なデータは以下。
深谷は、松井との連係8回のうち6回3着以内に入っており、そのうち5回が1着である。一方の松井はすべて着外。なお松井は、8回の連係中でHを2回、HBを2回取っており、その4戦は全て深谷の1着、松井の着外となっている。
松井と岩本俊介は、直近では「日本選手権競輪(GI)」の二次予選(松井1着、岩本3着)と決勝(松井5着、岩本8着)で連係している。1年間でFI戦を含めて9回連係し、松井が岩本に5勝4敗。車券的なデータは以下。
9回とも全て松井が前回り(郡司が番手で岩本が3番手というケースが1回)。9回の連係中、松井の1着は2回、岩本の1着は3回。9回の中で共倒れは3回で、6回は両者または一方が必ず車券に絡んでいる。
松井の走りのデータ的な特色は、その「自在性」だろう。表①のとおり、走るステージによってHやBの割合がほとんど変わらない。二次予選でも決勝でも、先行・捲りのタテあり、前々自在戦ありの基本スタンスは変わっていないように見える。
そしてもう一つ。南関の実力者である郡司、岩本、深谷の3人ともにタテもある自在型と言ってよいが、この3人と松井が連係するときは、近況、一度の例外もなく100%松井が前を回っている(他の先行型がさらに松井の前を回っているケースはあるが)。
そして誰と走っているときも、バック率は大きく変わらない。
つまり勝ち上がりのステージや相手関係、ライン構成などがどう変化しても、走りの基本スタンスを変えないのが松井の走りの特色と言えるかもしれない。
また、南関3強との連係実績は、郡司と岩本に対しては妥当な結果と言ってよさそうだが、深谷に対しては全て着外の0勝8敗という極端な数字になっている。この点は、車券的にはしっかり生かしたいデータである。
郡司と深谷は、直近約1年間で19回連係している。今回は、19走のうちラインの先頭を郡司か深谷が務めた17走を取り上げる(他の2走は北井佑季が先頭)。
対戦成績は、8勝8敗で互角(小倉競輪祭準決勝はともに落車棄権したので勝敗なし)。
郡司と深谷の車券的なデータは以下。
南関を代表するスター選手2人の連係実績としては、両立車券が5回というのは少ない。ただし、2025年に入ってからの両立車券は4回。
なお17走のうち、深谷-郡司の並びは11回、郡司-深谷の並びは6回。
後ろを回った方が1着になるケースは、17走中10回。2025年は10走して7回、後ろを回った方が1着になっている。
深谷の前回り11回の詳細は、
郡司の前回り6回の詳細は、