アプリ限定 2025/03/22(土) 20:00 0 13
伊東温泉競輪「ウィナーズカップ(GII)」はいよいよ23日に決勝戦を行う。発表された車番とコメントから、過去3年分のGII戦績と位置別データ、さらに今回は33バンクでの成績データを分析した。
▶︎決勝の出走表
まずは過去3年のGII決勝成績を比較してみよう。
S班からはグランプリ覇者の古性優作に加え新山響平、眞杉匠、郡司浩平、岩本俊介の5名が決勝に駒を進めた。
2月のGI全日本選抜に続いてビッグ決勝に進んだのは古性、眞杉と今大会唯一の地元勢である深谷知広、近畿の寺崎浩平、村田雅一である。
過去3年のGII決勝成績
競輪選手名 | 回数 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|
古性優作 | 4 | 0% | 50% | 50% |
郡司浩平 | 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
新山響平 | 2 | 0% | 50% | 50% |
深谷知広 | 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
寺崎浩平 | 0 | 0% | 0% | 0% |
村田雅一 | 0 | 0% | 0% | 0% |
眞杉匠 | 2 | 100% | 100% | 100% |
浅井康太 | 0 | 0% | 0% | 0% |
岩本俊介 | 1 | 0% | 100% | 100% |
過去3年でGII優勝があるのは3名で、昨年GII2Vを上げた眞杉はGII決勝勝率100%。残りは共同通信社杯でのVがある郡司と深谷だ。
意外にも古性はGII決勝での成績が振るっておらず、過去3年で4度決勝を走り、2着2回、着外2回という結果である。
次に22日に発表されたコメントをもとに、各選手の位置別成績を表にまとめた。
決勝は四分戦。近畿は寺崎浩平-古性優作-村田雅一、南関は郡司浩平-深谷知広-岩本俊介で3車結束。連係実績のある新山響平-浅井康太が並び、眞杉匠は単騎となった。
過去3年の位置別成績
競輪選手名 | 位置 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|
古性優作 | 番手 | 39.7% | 61.8% | 77.9% |
郡司浩平 | 先頭 | 46.8% | 66.2% | 73.4% |
新山響平 | 先頭 | 23.2% | 41.9% | 51.5% |
深谷知広 | 番手 | 63% | 71.7% | 73.9% |
寺崎浩平 | 先頭 | 29.6% | 48.1% | 57.8% |
村田雅一 | 3番手 以降 | 2.4% | 19% | 28.6% |
眞杉匠 | 単騎 | 42.9% | 42.9% | 64.3% |
浅井康太 | 番手 | 33.9% | 50.6% | 62.2% |
岩本俊介 | 3番手 以降 | 0% | 20% | 40% |
目立つのは南関の郡司・深谷の成績。郡司は番手戦よりもラインの先頭の時のほうが連対率は高い(勝率は番手戦のほうが1%だけ高い)。
深谷の番手成績は勝率6割超え。決勝メンバーの位置別成績のうちもっとも勝率、2連対率が高く、位置別データでは本命といえそうだ。
一方で古性は意外にも番手成績よりライン先頭での成績のほうが良い(勝率、連対率ともに)。位置別データでは今回のメンバーのうち3連対率が最も高いので、車券的には外せない選手だ。しかし前を走る寺崎は、過去4度走ったGI決勝すべてでラインから優勝者を出していることも忘れてはならない。
また眞杉は単騎戦に強いイメージがある方も多いだろう。23年のGI競輪祭は単騎での戴冠だった。そのイメージの通り、単騎戦は14戦6勝と好成績である。
今大会は33バンクの伊東温泉ということで、過去3年の短走路成績も見ていこう。調べてみると、出走回数にややバラつきがあるようだ。
過去3年の33バンク成績
競輪選手名 | 回数 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|
古性優作 | 29 | 48.3% | 65.5% | 75.9% |
郡司浩平 | 36 | 50% | 72.2% | 77.8% |
新山響平 | 27 | 29.6% | 51.9% | 59.3% |
深谷知広 | 60 | 45% | 56.7% | 66.7% |
寺崎浩平 | 11 | 18.2% | 18.2% | 18.2% |
村田雅一 | 42 | 7.1% | 33.3% | 52.4% |
眞杉匠 | 37 | 45.9% | 56.8% | 70.3% |
浅井康太 | 35 | 20% | 40% | 60% |
岩本俊介 | 44 | 45.5% | 61.4% | 63.6% |
33バンクの出走数が圧倒的に多いのは深谷知広で、成績も悪くない。そして33バンクで最も目立った成績を残しているのが郡司浩平で、勝率は5割超え。さらに出走数が多い岩本俊介が3番手を固めるとあり、短走路対策はバッチリか。
一方で寺崎浩平は過去3年で33バンクを走ったのはわずか11回と少ないのが気がかり。とはいえ今節は初日特選予選と毘沙門天賞で連勝しており、決勝でも連係する古性優作としっかりワンツーを決めている。心配は無用かもしれない。
ウィナーズカップの優勝賞金は2700万円と高額で、年末のKEIRINグランプリ争いにおいても重要な一戦となる。
競輪ファンの方はもちろんのこと、初心者の方もぜひ気になる選手から車券を買ってみてほしい。