2024/12/27(金) 17:01 0 8
静岡競輪「KEIRINグランプリ2024(GP)」が28日に開幕する。初日11Rのヤンググランプリを走る纐纈洸翔に話を聞いた。
ヤンググランプリと言えば、文字通り若き自力選手たちが覇を競う大会だ。ほぼほぼ全員が機動型とあってレースは否応なしに激しさが増す。番手を回る選手もタテ脚を持つが前の選手が頑張っているのにそう簡単に前に踏むわけにはいかない。だが、前の選手が行き切れなかったり内に詰まったり、もしくは後方に置かれてピンチの場合、話は別だ。機転を利かせて自ら突破する必要が出てくる。
ヤンググランプリにありがちなパターンとして、2センターから4角にかけて内がガラッと空くことがある。それは追込タイプが少なく、内よりも外に踏みたいメンバーが揃っているからだ。スピードを殺すことなく最短コースを突っ込んだ選手に展開が向いたレースも多い。いわばエアポケットのような盲点だ。
今回の9選手の中で誰が一番、内コースに敏感かといえば纐纈洸翔だろう。普段から変幻な立ち回りで器用さを示している中部期待の若手だ。「そうですね。突っ込めるかと言えば、あまり意識せずに入れますね。実際に師匠(鰐渕正利)から『もし後ろになっても、4角でスキがあるかもしれないぞ』と言われましたし、それも考えています」と本人も織り込み済みだった。
とはいえ、それもこれも前を任せる村田祐樹の出方次第。仮に厳しい展開となった場合は、インから強襲し前団に詰め寄るシーンがあるかもしれない。(netkeirin特派員)