2024年の獲得賞金額がすでに2億円を超え、賞金ランキングは1位を独走。4年連続4回目のKEIRINグランプリ出場を決めた競輪界の絶対王者・古性優作はどんな相手・展開でも崩れない抜群の安定感を備えたオールラウンダーだ。たとえばビギナーの友人に予想の仕方を教える際に“とりあえず古性”と、一杯目のビールを注文するような感覚で買い方を指南した経験がある方もいるのではなかろうか？ そこで今回は「古性優作から全通り流しても本当に儲かるのか!?」を検証していきたい。(netkeirin編集部)

【古性優作・2024年GI回収率】
　今回は古性優作のGIの券種別回収率をピックアップ。2車複、2車単、3連複、3連単を古性優作から全通りに流した買い目の回収率を比較していく。(2車単・3連単は1着固定)

券種	回収率
2車複	107.4%
2車単	116.3%
3連複	101.5%
3連単	151.8%

　驚異の全券種でプラス、人気を背負うことが多いにもかかわらずこの成績をたたき出す結果となった。古性優作が優勝した寛仁親王牌の決勝、2、3着に人気薄の小原太樹、河端朋之が入ったことで3連単が10万超の高配当になったことも大きな要因。それにしても、26戦して1着11回、2着5回、3着5回と、GIの大舞台で車券圏内率が80.7％だから驚きだ。

古性優作・GI成績

大会名	1走目	2走目	3走目	4走目	5走目
競輪祭	1	1	5	失	-
寛仁親王牌	1	3	2	1	-
オールスター	3	1	4	2	1
高松宮記念杯	1	1	2	1	3
日本選手権	2	2	3	3	-
全日本選抜	8	1	1	4	-

▶古性優作の成績を振り返る

　では他の競技でも“古性優作"になりうる存在は競馬界のレジェンド・武豊だ。

【武豊・2024年中央GI回収率】※朝日杯FS終了時点

券種	回収率
馬連	53.3%
馬単	52.1%
3連複	134.9%
3連単	92.5%

　ドウデュースで制した天皇賞秋では1番人気のリバティアイランドが不発の波乱で3連単はなんと30万超。またドウデュース以外にもフェブラリーSでは13番人気のセキフウで3着に食い込み3連複19万超の高配当を演出。これらによって3連複の回収率はプラス域に。競輪よりも買い目の点数が何倍にも増える競馬でこの成績を残すことできるのがまさに一流の証。

　両者を比較すると3つの券種で古性が上回ったが、3連複では武豊がリード。頭数(車立)など条件が完全にフェアではないため比較が難しいところではあるが、競輪よりも点数が増える中でもこの成績を残すのはさすが武豊といったところ。

　12月22日には中山競馬場にて有馬記念(GI)が開催される。残念ながら20日にドウデュースが出走取り消しとなってしまったが、2025年も武豊と古性優作に注視してみてはどうだろうか。