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【127期・128期】養成所で第2回記録会を実施 男子は過去最多の10名がゴールデンキャップ獲得

2024/09/19(木) 12:00 0 12

127期の市田龍生都(右)と128期の酒井亜樹は第1回記録会に続き2度目のゴールデンキャップ獲得(提供:公財JKA)

 9月11〜13日に日本競輪選手養成所で127回生(男子)・128回生(女子)の第2回記録会が行われた。127回生(男子)は過去最多となる10名が、128回生(女子)は1名がゴールデンキャップを獲得。また、以下の3種目で「回生別平均最高記録」を更新した。

種目平均タイムこれまでの記録
男子400mTT22秒9023秒06
(第121回生・第2回記録会)
男子3000mTT3分51秒523分53秒82
(第125回生・第2回記録会)
女子400mTT25秒6425秒70
(第126回生・第2回記録会)

【ゴールデンキャップとは】
養成所で年3回行われる記録会は、男子は200mTT・400mTT・1000mTT・3000mTT、女子は200mTT・400mTT・500mTT・2000mTTの各種目で5段階(1〜5)の基準タイムが設定されており、基準タイム「5」を全種目で記録すると「S評価」となり、ゴールデンキャップ獲得となる。

 ゴールデンキャップ獲得者とタイム、コメントは以下のとおり。

第2回記録会 127回生ゴールデンキャップ獲得者

候補生名200m400m1000m3000m
市田龍生都10秒6122秒011分05秒493分45秒38
杉浦颯太10秒9122秒791分07秒493分46秒71
野中龍之介11秒0522秒441分07秒643分44秒09
大塚城10秒9722秒401分07秒423分47秒02
邊見竜馬10秒9422秒501分06秒673分43秒77
三神遼矢10秒8422秒021分07秒543分43秒55
長野魅切11秒1522秒321分06秒433分44秒57
木村優駿11秒0722秒441分07秒653分45秒03
猿樂楓樹11秒0122秒591分07秒723分43秒67
尾野翔一10秒8522秒361分06秒813分46秒97

赤字は1位

市田龍生都(福井・22 歳)
 無事にゴールデンキャップを獲得できました。前回の記録会からあまりタイムは伸びていませんが、全日本トラックから体の疲労もある中での第2回記録会だったので「よくやった」と自分に言いたいです。今後の競走訓練では内容にこだわり、早期卒業を目指します。

杉浦颯太(北海道・19 歳)
 ゴールデンキャップを獲得できてほっとしています。特に3000mのタイムには自分自身もびっくりしています。長距離に苦手意識がありましたが「頑張れば希望はある」と思い挑みました。ここからの訓練ではさらにタイムを意識していきたいです。そして競走訓練では瀧澤所長からも内容を重視するようにご指導いただいているので、先行にこだわります。

杉浦颯太(提供:公財JKA)

野中龍之介(神奈川・22 歳)
 ゴールデンキャップ獲得をすごく嬉しく思います。ずっと目標でもあったので、まずは家族と師匠に報告したいです。苦手としていた3000mも自主練習で対策をしてきたことが結果に繋がったと思います。明治大学の先輩である守澤選手に憧れプロを目指し、今は北井選手のような南関東を代表する先行選手を目指して訓練に取り組んでいます。次回記録会では、全種目3位以内、ゴールデンキャップ獲得の2つを目標に頑張ります。

野中龍之介(提供:公財JKA)

大塚城(静岡・18 歳)
 ゴールデンキャップを獲得できるとは正直思っていませんでした。地脚が無いので3000mは不安でしたが、序盤から突っ込んで走れました。苦しい瞬間もありましたが、同期がものすごく応援してくれたことが力になりました。次回記録会もゴールデンキャップを必ず獲得します。

大塚城(提供:公財JKA)

邊見竜馬(福島・22 歳)
 ずっとゴールデンキャップ獲得を目標にしていたので嬉しいです。特に400mは練習でも出したことのないタイムなので驚きもあります。高校時代から自転車競技をしているので、250mバンクにうまく対応できたと思います。次回記録会では200m、1000m共に3位以内を獲得できるよう、毎日の訓練に取り組んでいきます。

邊見竜馬(提供:公財JKA)

三神遼矢(福島・22 歳)
 今回は早期卒業基準タイムを切ることを目標にしていましたが、達成できずショックもありました。全日本トラックの疲労もあり、思うように体が動かず悔しさもある中で、この記録会で「何か形に残したい」という気持ちで最終種目の3000mに挑みました。しっかりと気持ちを切り替え掴んだゴールデンキャップで、精神的にも成長できたと思います。次回記録会ではすべての種目で1位、養成所記録の更新を目指します。

三神遼矢(提供:公財JKA)

長野魅切(愛媛・21 歳)
 ゴールデンキャップ獲得がずっと目標だったので、素直に嬉しいです。記録会に向けてたくさん練習、対策をしてきたので、その成果が出せました。脚質は地脚タイプなので脇本雄太選手のようにどこからでも仕掛けられる選手を目指しています。「ここぞの1発」を出せる思い切りの良い仕掛けが自身の強みだと思うので、これからの競走訓練で磨いていきます。

長野魅切(提供:公財JKA)

木村優駿(埼玉・18 歳)
 ゴールデンキャップ獲得へ自信もありましたが、もちろん不安もありました。今回獲得できて嬉しいです。1000mではスタート時に少しミスをしてしまったことが悔やまれますが、次回記録会に向けて短距離種目にさらに磨きをかけていきます。競走訓練やトーナメント競走では結果よりも内容を求めて、デビュー後を見据えた走りをしていきます。

木村優駿(提供:公財JKA)

猿樂楓樹(岡山・23 歳)
 4種目全てで自己ベスト記録を更新し、すごく楽しい記録会でした。自転車の扱い方も分かってきて、メンタル的にも充実していることが成長できた要因だと思います。400mが課題でしたが無事にゴールデンキャップ基準タイムをクリアできたことで、自信になりました。ずっと野球をやってきたので競走の経験は無いのですが、競走訓練はとても楽しみです。悔いが残らないよう全力で取り組みます。

猿樂楓樹(提供:公財JKA)

尾野翔一(福岡・24 歳)
 ゴールデンキャップを獲得できて最高な気分です。正直、前回の記録会ではゴールデンキャップを獲得することがどういうことなのかあまり分かっていませんでしたが、今回は必ず取ると決めて挑みました。次回記録会では全種目1位を目指します。身体能力を活かせるスポーツだと思い野球から競輪へ転向しました。瀧澤所長のような選手になれるよう、徹底先行を貫きます。

尾野翔一(提供:公財JKA)

第2回記録会 128回生ゴールデンキャップ獲得者

候補生名200m400m500m2000m
酒井亜樹12秒2024秒5236秒382分40秒29

赤字は1位

酒井亜樹(大阪・22歳)
 無事にゴールデンキャップを獲得できました。でも正直、今回の記録会はきつかったです。早期卒業基準タイムをクリアできずかなり悔しい中ではありましたが、「自分はやれるんだ!」と感じたくて、苦手な2000mも勇気を出して突っ込めました。次回記録会では得意な500mで養成所記録の更新を狙います。


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