アプリ限定 2025/08/07(木) 12:00 0 4
8日から500バンクの宇都宮競輪場で開幕するガールズケイリンGI・女子オールスター競輪。ここでは500バンクという特殊な舞台で強い選手、穴をあけそうな選手をピックアップする。(netkeirin編集部)
500バンクでガールズGIが開催されるのは今回が初めて。平均的な造りの400バンクだと最終ホーム・1センター辺りからレースが動くことが多いが、500バンクはもちろん、直線が長い400バンクでも最後にタレるのを嫌って選手が動かずスローペースの独特な展開になることが多い。
そのため予想が難しく敬遠されがちな長走路戦だが、今回はGIということでぜひ皆様には苦手意識を持たずに楽しんでもらいたく、ここからは長走路で信頼度の高い選手を調査しピックアップしていく。
まずは今回の舞台である宇都宮も含めた500バンクの成績をチェックしていこう。勝率、3連対率、共に上位の成績を残している選手がこちら。
選手名 | 出走回数 | 勝率 |
---|---|---|
久米詩 | 6 | 100% |
児玉碧衣 | 6 | 100% |
梅川風子 | 3 | 100% |
小林優香 | 3 | 100% |
坂口楓華 | 3 | 100% |
仲澤春香 | 3 | 100% |
なんと6人もの選手が勝率100%という成績を残している。しかし500バンク自体が宇都宮、大宮、高知の3場しかないため、3年という広い集計期間でも出走本数が少ない選手が多く、そのうえ普通開催では無双状態にある顔ぶれでGIでは参考にしづらい。
つぎに、出走回数15回以上で3連対率90%を超える選手はこちら。
選手名 | 出走回数 | 勝率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
尾方真生 | 18 | 83.30% | 100.00% |
山原さくら | 23 | 82.60% | 100.00% |
荒牧聖未 | 24 | 79.20% | 91.70% |
尾崎睦 | 18 | 77.80% | 100.00% |
小林莉子 | 21 | 71.42% | 100.00% |
500バンクのレース経験が豊富な選手はGIでもしっかりレースを組み立て、クレバーに攻めることができそうだ。直近、宇都宮でのガールズ戦は未勝利戦だった4月を除くと2月までさかのぼる。ここでは梅川風子が完全優勝しており、尾崎睦が予選連勝で決勝2着という成績だった。
ちなみに佐藤水菜は、直近3年で一度も500バンク開催を走っていないため勝率は0%となっている。
500バンク成績で気になるのが、特殊な形状の高知(みなし直線52m)が含まれてしまうこと。それでは今度は400バンク"も含めた“みなし直線が長いバンク”での成績をチェックしていこう。
宇都宮競輪場のみなし直線距離は63.3m。ここではみなし直線距離60m以上のバンクでの成績データを使用した。
選手名 | 出走回数 | 勝率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
梅川風子 | 9 | 100% | 100% |
佐藤水菜 | 3 | 100% | 100% |
坂口楓華 | 59 | 89.83% | 98.30% |
仲澤春香 | 9 | 88.90% | 100.00% |
久米詩 | 34 | 85.30% | 94.10% |
TOP5のうち3枠を占めるのは梅川風子、佐藤水菜、仲澤春香の新旧ナショナル3人だ。脚力上位であることは確かだが、国際大会出場などの兼ね合いによってガールズケイリンの出走は少ないためここも参考にしづらいかもしれない。
しかし坂口楓華、久米詩は30本以上の出走数をこなしたうえでこの成績を残しているため、この2人の適性の高さは信頼して良さそうだ。
ここまで目立つ戦績の選手たちを取り上げてきたが、上記で挙がらなかった選手の中でも長走路で注目したい選手もちらほら。ここからは宇都宮という特殊な舞台で一発穴をあける可能性を秘める選手を紹介する。
500バンクで直線も長く、最も宇都宮に形状が近いとも言える大宮をホームにしている藤田。勝率が特段高い選手ではないが、500バンク・長走路(400含む)共に3連対率は85%超えと堅実な走りで車券に貢献している。
バンク適正だけでなく大舞台での勝負強さも魅力だ。昨年の競輪祭と今年のパールカップの初日では、大穴ながら2着に食い込み万車券を演出するなど、点数では測れない大舞台への適性も備えている。
青木も藤田と同じく埼玉所属の選手(ホームは西武園)。集計期間中、成績が安定しなかった時期もあったため数字は目立ったものではないが、近況は高いレベルで安定した成績を残している。
一番直近で出走した長走路戦のいわき平競輪では當銘直美らの強豪を破って優勝を果たした。さらに宇都宮バンクの実績も豊富で今年1月には同舞台で太田美穂を破って優勝しているように、とにかく長走路への適性が高い。
GIではまだ一度も予選の壁を越えられていないが、今回はその壁を超える絶好のチャンスだろう。