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【女子オールスター競輪予想】2・3着率62%の柳原真緒は車券戦略のカギ! GIで走りが変わるガールズ選手を徹底研究

アプリ限定 2025/08/08(金) 06:00 0 1

8日から、ガールズケイリンのGI「女子オールスター競輪」が開幕する。車券戦略のポイントは、ガールズ戦では通常開催とビッグレースで戦い方がガラリと変わる選手がいること。今回は、出場選手の競走得点上位20名の中から、特徴的な6選手を紹介したい。
▶︎女子オールスター競輪特集

女子オールスター競輪(GI)」に出走する(左から)坂口楓華柳原真緒久米詩(写真提供:チャリ・ロト)

■出走表のBと捲りの数にだまされるな!

 ガールズケイリンのビッグレースを予想するとき、出走表のデータはアテにならない。なぜなら、そこに記されているBの数や決まり手の数などは、GI戦からFI・FII戦まで、選手が直近4カ月で走った全てのレースのデータだからである。

 GIに出場するガールズのトップレーサーたちは、通常のFI、FII戦では勝ちまくっており、決まり手には捲りが多い(逃げも少なくない)。つまり、出走表を見る限りは、どの選手も自力自在型に見えるのだ。

 ところが彼女たちの中には、レベルが一気に上がるGI戦ではマーク・追い込み主体にガラリと戦法を変える選手も多い。

ガールズトップ選手のビッグレースでの組み立ては、通常のFI・FII戦の戦績を取り除かないと見えてこないのだ。

ガールズGIでは通常開催と戦法が変わる選手がいることを頭に入れておきたい(写真提供:チャリ・ロト)

 今回は、出場選手の競走得点上位20名の中から6選手を取り上げた。彼女たちの、今年4月からオールスター直前までのFI・FII戦の戦績(表①)と、直近約2年間のビッグレースの戦績(表②)を見比べて欲しい。B数や決まり手から、その変貌ぶりがわかるだろう。

 そしてオールスターでは、表②のデータをもとに車券戦略を練ることを勧めたい。なお、netkeirinの選手データベースでは、近況の全成績とは別に特別競輪だけの戦績も見ることができるので、ぜひ活用しよう。

【選手の戦績(表①②)について】
表①:2025年4月以降のFI・FII戦の戦績
表②:直近2年間のGI戦、グランプリ、24年「女子オールスター競輪」の戦績(レースのリストはページ最下部に記載)
※出走開催と出走数は選手ごとに異なる
※Bはバック、Hはホーム
※決まり手は「逃」は逃げ、「捲」は捲り、「差」は差し、「マ」はマーク

①柳原真緒:1着はないが2・3着が異常に多い3連単車券の特注選手

柳原真緒(撮影:北山宏一)

【表①:4/1〜通常開催の成績】※18走

B率(回数)H率(回数)
38.8%(7回)22.2%(4回)2651


【表②:直近2年間のビッグレース成績】※24走

B率(回数)H率(回数)
0%(0回)4.1%(1回)0143

3連対率:62.5%
直近2年間:1着0回、2着8回、3着7回
(直近1年間:1着0回、2着3回、3着2回)

 柳原真緒は、直近約4カ月間のFI・FII戦では4割近くBを取っており、捲りはもちろん逃げの決まり手も2回ある。

 しかしGIになると一転してB率がゼロになり、Hも約2年間で1回のみ。決まり手は差しとマークがほとんどになる。

 GIと昨年の女子オールスター8開催24走で、車券に絡んだのは
・初日は7回(予選6回、特別レース1回)
・2日目は6回(全て準決勝)
・最終日は2回(決勝1回、敗者戦1回)
※この24走での柳原は、1着が1回もない。2着と3着は合計15回。このデータは車券攻略には重要である。

 2025年も、GIは2開催ともに決勝進出し、新旧ナショナルチーム勢が参戦する中でも勝負強さを発揮。最終日は、ほとんど決勝を走るため2年間で2回しか車券に絡んでいないが、総じてビッグレースでは、戦法チェンジすることでしっかり勝ち上がり高い車券貢献度につなげている、と見ていいだろう。

②坂口楓華:通常開催のB率は7割 25年GIは6走してHゼロBゼロ

坂口楓華(写真提供:チャリ・ロト)

【表①:4/1〜通常開催の成績】※24走

B率(回数)H率(回数)
70.8%(17回)25%(6回)61620


【表②:直近2年間のビッグレース成績】※29走

B率(回数)H率(回数)
17.2%(5回)10.3%(3回)1324

3連対率:44.8%
直近2年間:1着3回、2着7回、3着3回
(直近1年間:1着0回、2着4回、3着0回)

 坂口楓華は、直近4カ月間のFI・FII戦は、24走中17回Bを取り、B率は驚異の7割超え。圧倒的なタテの力で白星を量産している。

 一方GI戦では、B率が大きく下がり、24年4月のオールガールズ以降は捲りの決まり手はない(逃げは23年10月のオールガールズ以降なし)。直近1年間の決まり手はマーク3回、差し1回で全て2着(初日特別レース1回、予選1回、敗者戦2回)。25年のGIは6走してHもBもゼロである。

 GIと昨年の女子オールスター9開催にグランプリ2走を加えた29走で、車券に絡んだのは
・初日は4回(予選2回、特別レース2回)
・2日目は3回(準決勝2回、予選2走目1回)
・最終日は6回(決勝1回、敗者戦5回)

③久米詩:直近1年間はHもBもゼロ

久米詩(写真提供:チャリ・ロト)

【表①:4/1〜通常開催の成績】※21走

B率(回数)H率(回数)
42.8%(9回)23.8%(5回)6671


【表②:直近2年間のビッグレース成績】※26走

B率(回数)H率(回数)
15.3%(4回)7.6%(2回)2321

3連対率:57.6%
直近2年間:1着5回、2着3回、3着7回
(直近1年間:1着1回、2着1回、3着3回)

 久米詩は、直近4カ月間のFI・FII戦は、21走中Hを5回、Bを9回取っている。

 GIになると決まり手の数は減るが、逃げ・捲り・差しのバランスは変わらないように見える。一方でH率・B率が大きく下がる。Hは23年6月のパールカップで2回取ったきり、Bは24年4月のオールガールズ以降取っていない。つまり、直近1年以上GIではHもBも取っていない。

 直近約1年間の決まり手は捲りと差しが1回ずつ。この「捲り」は、競輪祭の準決勝で、終始梅川風子マークで最終2センターから外を踏んだ追い込みに近い捲りである(1着)。

 GIと昨年の女子オールスター9開催(うち1開催は途中欠場)にグランプリ1走を加えた26走で、車券に絡んだのは
・初日は5回(予選4回、特別レース1回)
・2日目は5回(準決勝4回、予選2走目1回)
・最終日は5回(決勝2回、敗者戦3回)

④尾方真生:通常開催は捲りのスペシャリストでHはゼロ GIでは前々自在でH10回

尾方真生(撮影:北山宏一)

【表①:4/1〜通常開催の成績】※18走

B率(回数)H率(回数)
38.8%(7回)0%(0回)11320


【表②:直近2年間のビッグレース成績】※26走

B率(回数)H率(回数)
19.2%(5回)38.4%(10回)2420

3連対率:34.6%
直近2年間:1着5回、2着3回、3着1回
(直近1年間:1着1回、2着1回、3着0回)

 尾方真生は、通常開催は捲りのスペシャリストと言ってよい戦績。一方、 ビッグレースになると捲りの数が激減し、H率が跳ね上がる。明らかに組み立てを変えていると見ていいだろう。なおHを取ったときは、1着1回、2着2回、3着0回、着外7回。

 GI8開催とグランプリ2走の26走で、車券に絡んだのは
・初日は2回(ともに予選)
・2日目は4回(準決勝2回、敗者戦2回)
・最終日は3回(全て敗者戦)

⑤細田愛未:GIではタテ封印で3連対率39%

細田愛未(写真提供:チャリ・ロト)

【表①:4/1〜通常開催の成績】※24走

B率(回数)H率(回数)
4.1%(1回)4.1%(1回)1772


【表②:直近2年間のビッグレース成績】※18走

B率(回数)H率(回数)
0%(0回)0%(0回)0012

3連対率:38.8%
直近2年間:1着0回、2着3回、3着4回
(直近1年間:1着0回、2着2回、3着1回)

 細田愛未は、直近4カ月のFI、FII戦はH率・B率ともに低いが、決まり手は捲りが7回あり、逃げも1回ある。

 GIになると、BとHはゼロになり、決まり手は差しとマークのみ。18走して3着以内は7回(1着なし)。車券に絡むのは初日の予選と最終日の敗者戦がほとんど。ただし直近で出場した4月のオールガールズは2着(差し)2着(マーク)で決勝に進出している。

 GI6開催の18走で、車券に絡んだのは
・初日は4回(全て予選)
・2日目は1回(準決勝)
・最終日は2回(ともに敗者戦)

⑥飯田風音:GIではHゼロBゼロでほぼ自力ナシ 3連対率46%

飯田風音(写真提供:チャリ・ロト)

【表①:4/1〜通常開催の成績】※18走

B率(回数)H率(回数)
11.1%(2回)27.7%(5回)3351


【表②:直近2年間のビッグレース成績】※24走

B率(回数)H率(回数)
0%(0回)0%(0回)0143

3連対率:45.8%
直近2年間:1着5回、2着3回、3着3回
(直近1年間:1着2回、2着0回、3着2回)

 飯田風音は、FI・FII戦でそこそこ繰り出す自力をGIではほぼ封印。HもBもゼロになり、決まり手は差しとマークがほとんど。直近2年間で唯一の捲りの決まり手は、今年4月のオールガールズ2日目の選抜戦で、最終3角過ぎから自力発進した追い込みに近いもの(1着)。

 GI8開催の24走で、車券に絡んだのは
・初日は4回(全て予選)
・2日目は2回(ともに敗者戦)
・最終日は5回(全て敗者戦)

 いかがだろうか。
 初日の予選から最終日の敗者戦まで、ぜひこのデータを車券戦略に役立てて欲しい。

 また他の出場選手についても、ぜひビッグレースだけの戦績をチェックしてみよう(出走表や記事中の選手名をクリックしてデータベースにアクセス、スクロールすると「特別競輪成績」が表示される)。

【表②で抽出したレース】
①23/6/13-15 パールカップ(GI)
②23/10/2-4 オールガールズクラシック(GI)
③23/11/21-23 競輪祭女子王座戦(GI)
④23/12/29 ガールズグランプリ2023(GP)
⑤24/4/26-28 オールガールズクラシック(GI)
⑥24/6/11-13 パールカップ(GI)
⑦24/8/13-15 女子オールスター競輪(FII)
⑧24/11/19-21 競輪祭女子王座戦(GI)
⑨24/12/29 ガールズグランプリ2024(GP)
⑩25/4/25-27 オールガールズクラシック(GI)
⑪25/6/17-19 パールカップ(GI)
※①〜⑪を直近2年間、⑦〜⑪を直近1年間とした
※出走開催と出走数は選手ごとに異なる


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