直前に小倉競輪祭があるので、ビッグネームは不在。協賛GIIIでも決勝3着以内に入ると来年の競輪祭の出場権をゲットできる。それでも、最初のメンバーとは16人が入れ替わった。

　まずは初日特選の並びから。ライン細切れ戦で本命の一角の志田龍星には、中部近畿で松村友和。熊本コンビは松岡辰泰の機動力に中村圭志。北日本コンビは坂本貴史に尾形鉄馬。3つ、ラインは出来たが後の3人は単騎。青野将大、河端朋之、菊池岳仁は特別競輪でも、通用しているが、単騎で初日の前哨戦は不利な戦いになる。

　初日の特選に関して言えば、地元だし志田龍星が買いやすい。初手で中団からのカマシ、捲りが基本になる。青森の共同通信社杯や、弥彦の親王牌にも出場しており、その経験を活かしたい。

　常に愛敬があるのは松岡辰泰。熊本記念in久留米の決勝では、一段ロケットとして、自らの責任を果たした。番手のレースをこなせるのも魅力のひとつ。

　世界の河端朋之は、スピードはあるが位置取りが淡泊。これを是正すると、漢字の競輪でも、S班も夢ではない。

　菊池岳仁と青野将大は、逃げると強いイメージ。

　坂本貴史は出し惜しみをするレースが負けパターンだし、気持ちも問題だ。

　予選のメインは松岡篤哉と山口富生の師弟コンビ。この2人は共倒れも多いが、数多くのワンツーを決めている。他に地元の顔ぶれも充実しており、裏GIIIなら橋本優己、山口家のお坊ちゃまの山口聖矢も勝ち上がりたい。

　若手は後藤大輝、山田雄大、中釜章成は、良いところまで行きそう。ベテランは佐藤友和、菊地圭尚、齋藤登志信、山賀雅仁辺りだ。