2022/10/21(金) 19:00 0 15
前橋競輪の「第31回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」は21日に2日目を開催。3R特一般を走った新山響平に話を聞いた。
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長らくナショナルチームに在籍し競輪と競技の両立を図っていたが、7月末に行われた「ジャパントラックカップ」を機にひとつの断を下した。
「結果次第でナショナルチームから離れるという話をコーチの人たちとしました。実際に勝負駆けでは自分の求めていた成績を残せなかった。そこで、これからは競輪だけで戦おうと決めたんです」。
これからは本業一本になるが、これまで培ってきたナショナルチームの練習内容やメニューがこれほどまでに競輪に生かせるのかと実感したという。
「今は自分なりに応用して大きな開催の前には特別なメニューを組んでいます。それにナショナルチームは年間のスケジューリングを立ててしっかりと準備する。その辺の時間の使い方とかも生かしています」。
競輪ではこれまで迫力のあるド先行で鳴らしてきたが、今後は柔軟性を求めたレース運びを意識していくつもりだ。
「これからも基本的には先行の組み立てでいきますけど、もしできない場合はどうすればいいのかを考えたい。長くもがきあっても他のラインに行かれてしまっては面白くないですから。勝負どころで慌てないように」。
9月の青森記念では中野慎詞ら後輩たちの番手を回ったように、これからはタテ一本とは行かなくなり、そのつど多様な変化が求められる。競輪一本に打ち込み、新たなステージに向かおうとしている新山の再出発を見届けたい。(netkeirin特派員)