2022/10/12(水) 18:15 1 31
超一流の選手に村上義弘との思い出話を聞くのが最近の『流行り』だが、レジェンド神山雄一郎にも同じ質問をぶつけてみた。
「時代が少し違うから、お互い自力での直接対決はそこまで多くなかったね。村上君がバリバリのとき、自分はだいたい十文字貴信君や太田真一君が前にいたし、そのあとは平原康多君や武田豊樹君がいたから…。村上君のレースで印象に残っているのは、彼が優勝した豊橋のふるさとダービーと一宮のオールスター。豊橋は自分も一緒に走っていたけど、ものすごいカカリで全く歯が立たなかった。あの優勝から『先行の村上』が定着したんじゃないかな」。
また、村上の『引退の仕方』『引き際』の話になると、「最後のレース(松阪FIの最終日)で1着を取ったのにやめたんだよね。そこがすごいというか驚いたところ。俺だったら、1着を取ったら、まだ頑張ってやる、やめてたまるかって気持ちになるし、勝ってもやめるってことは、前から決めていたことなんだろうね」。
そして自身の引退については、「出来る限りは選手をやっていこうと思うけど、こればっかりは分かんない。突然、もういいやって、やめちゃうかもしれないし…。ただ俺はあと何勝かで900勝っていうのが見えているから、さすがにその目標に辿り着く前にやめることはないと思う。頼んだフレームもまだ届いてないしね(笑)」。
ちょっとだけ電撃引退もほのめかした神山だが、本心は間違いなく『生涯現役』のはずだし、仮に60歳になっても元気な姿で走っているだろう。(アオケイ・長谷川記者)