2022/03/01 (火) 12:00 2
高知競輪場で開催されている「施設整備等協賛競輪土佐水木賞(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時35分発走予定。
全日本選抜組がいない高知記念は確固たる本命は不在! どうなるのか? どうするのか? ファンならずとも一抹の不安を抱くが…! だが、超一流の選手がいないってことは、まさしく記念優勝の千載一遇のチャンスになるってことだ。若手、ベテラン入り乱れ、否が応でも、テンションは上がりっぱなしになるべ(^^)v
蓋を開けたら、初日から若手が伸び伸び走り、ベテランを翻弄する展開を見せている! 117期阿部将大、109期酒井雄多、101期金子幸央が好走し、二連勝で準決勝へ。ベテラン89期筒井裕哉も気を吐き二連勝。117期橋本優己も元気な走りが目立った。111期南潤も伸び伸び組!
また、地の利ある地元勢の活躍も見逃せねーぞ。南国土佐は一足早く、世代交代の春一番が吹き荒れるのか? 二次予選を終え「準決勝は混沌とするのでは?」と妄想先取りには“もってこい”の流れが来たぞ! と期待が膨らんだ!
準決勝10R、野口裕史が主導権を取ったが、8番手に置かれた南潤が一気に巻き返し前団を飲み込む! 番手中西大の展開になり抜け出したが…! 反応良く切り替え仕掛けた阿部将大のセンスの良さ…! 「おおっ! これは九州を代表するオールラウンダーになるぞ!」と直感。今後が楽しみになってきた!
11Rは勝負どころで林が仕掛けると見た金子幸央が、初手からこのラインをマーク。そこからまくり快勝。冷静な読みと判断力の勝利だ! 12Rは前中団を取った島川将貴が藤井栄二をまくり怪我明けの復帰戦で白星を飾り、安堵の様子をみせていた。地元勢も3人決勝へ進み、四国カルテットに厚みを増した。
まずは並びから整理する。四国は⑨島川将貴-⑥宗崎世連-①田尾駿介-④佐々木則幸、②金子幸央-⑤志村太賀の関東コンビ、単騎の③中西大、⑦岩谷拓磨-⑧阿部将大の九州タッグ(⇐⑨⑥①④・②⑤・③・⑦⑧)。四国の並びを見てタマゲル。こりゃいきなり妄想先取りから入るしかねーべ!
誰が見ても「競輪は番手だ」のフレーズが成立する! 島川の前受け突っ張り先行しか思い浮かばん。島川だって地元勢に任されたら、おっとりしてるわけにはいかねーよ! 番手の宗崎だって「地元勢から優勝を」を胸に秘めてれば、金子のまくりを引き付け出るとは思えねー! いや、島川の逃げは掛かる! そんなに早く出なくていいかも…!
金子と岩谷で中団を取り合う事だってあるよ! しかも宗崎は3年前、宇都宮の国際競輪で優勝しミリオン(※)を出す強運を持ち合わせてる男だ!(※3連単配当は269万3670円)まさに「千載一遇」の言葉はこの男にピッタリだよ! 田尾の2着と金子の逆転を軸にいってみるかね!
これを破るとなれば、岩谷が強引に仕掛け、もがき合ったときの金子のまくりV。その展開なら志村、阿部、中西を絡めることぐらいかね! おお〜! ドキドキしてきた(^o^)/
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。