2022/01/23 (日) 12:00 4
豊橋競輪場で開催されている「ちぎり賞争奪戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時30分発走予定。
昨年の豊橋記念はドラマチックな結末だったな〜! 静岡に移籍した深谷知広へ吉田敏洋が「サラバ深谷! 地元はオレが引き受けた!」と言わんばかりに浅井康太に乗り、大外強襲Vで幕を閉じた。あの光景は昨日の事のように鮮明に覚えてる。さて、今年はどんなドラマがあるのか?
ここまで新春記念3連発はSS班の吉田拓矢、郡司浩平、平原康多が制し、SS班の牙城を崩す事ができてねえ! ここも二次予選を圧倒的な強さで完勝した郡司浩平に“優勝”の二文字がグッと近づいてるぞ。誰か郡司浩平を破ることができる選手がいるのか? 準決勝を振り返り検証してみっかね!
準決勝10Rは皿屋豊を使った吉田敏洋が番手まくりを打つが、原田研太朗がその上をいってしまった。これで連勝は「11」に…! 勢いは止まる気配なく、好調維持と言うよりも“強い”が妥当だね。11Rは清水裕友のまくりが決まり順当。12Rは取鳥雄吾に手こずった郡司浩平だが、ゴール前で捉えSS班の面目躍如。
並びは初日同様に⑤郡司浩平-③佐藤慎太郎-⑦和田圭の東日本トリオ、②吉田敏洋-⑥岡本総の地元タッグ、④取鳥雄吾-⑨清水裕友-①原田研太朗-⑧中本匠栄の西日本4車で結束の三分戦となった。(⇐⑤③⑦・②⑥・④⑨①⑧)
郡司が前受けから。吉田が切りに行ったとして、郡司がこれを許すはずはなく、取鳥ラインを出させ勝負に出よう。清水が郡司を引き付け出る。このときに慎太郎さんのテクがモノを言い、原田を押さえ込むぞ。V争いは郡司=清水が本線。これに慎太郎さんを絡め、SS班全員集合(*^^)v またしてもSS班の牙城を崩すような結果とはならず…!
この展開に少し捻りを入れると…! 準決勝で郡司を手こずらせた取鳥のデキが良いぞ! その3番手を回る原田はもっと良い! ◎◎花丸だ! 清水が郡司を引き付けず出たら、原田は連勝を伸ばす。その場合、2着は清水が本線だが、中四国に付いてる中本、慎太郎さんの突っ込みまで見えてくる。整理すれば①-⑨-③⑧って感じかね。
夢よ、もう一度。昨年のドラマを思い浮かべれば、吉田敏洋Vの展開も紐解いてみたい! 吉田は前受けがVの要素だろう! 中団の郡司を取鳥が押さえ込み、取鳥がジャンぐらいから踏み上げれば、吉田は簡単に中団を取れる。巻き返す郡司を清水、原田で牽制すれば、去年は大外だったが、今年は内へ突っ込むV。まさか吉田に内を突かれるとは思ってない清水は翻弄されることになる。
吉田Vに取鳥、岡本の夢車券、②-④=⑥なんてどうだ!? ウーン…、こりゃちっと無謀かΣ(゜Д゜)!? でも!? 何が起きるかわからないのが競輪だ!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。