大宮の定番フレーズ“平原康多の独壇場”

　大宮記念と言えば「平原康多の独壇場」が定番のフレーズだ！ 初日特選は立川記念で落車した影響を微塵も感じさせず、白星スタートを切った。吉田拓矢は単騎で挑み大外強襲2着と関東勢の勢いを感じる一戦だったが…。その吉田が二次予選でまさかの落車欠場、森田優弥が車体故障で脱落、頼みの綱が(ToT)。

　かたや犬伏湧也旋風が吹き荒れ凄まじい。二次予選ではマークした井上昌己を手玉にとるサマは世代交代の象徴に映った。また、115期の佐藤礼文も好走していたね。随所にレースセンスの良さを感じさせた。自在型から追い込みに変わる日も近いのでは？

新旧対決！ 平成の怪物VS令和の怪物が実現した準決勝

　準決勝10Rは平成の怪物・深谷知広に令和の怪物(のタマゴ？)・犬伏湧也が挑戦だ！ 逃げる犬伏を深谷が力でねじ伏せに行き、ゴール前までデッドヒートが続いた。結果は和田真久留、成田和也の番手車券で決まり、3着は平成の怪物・深谷が辛うじて先着したが、令和の怪物のタマゴは“負けて強し”と言えよう。競輪ファンにとって、このレースだけで酒が呑めるし、飯のオカズになり、話は尽きないはず。

　11Rは黒沢征治がまくり、宿口陽一は絡まれ、大外を山田庸平が強襲し、好配当だった。12R、ここは平原で順当、独壇場だあね。

妄想先取りレース実況！ 今開催は“平原祭”としか言いようがない

　今回はさすがに“平原祭”で仕方ねー(>_<)！ 並びは地元カルテット⑧黒沢征治-⑤宿口陽一-①平原康多-⑦武藤龍生、④成田和也は単騎。②山田庸平-⑥原口昌平の九州コンビに③深谷知広-⑨和田真久留の南関タッグとなった。(⇐⑧⑤①⑦・④・②⑥・③⑨)

　深谷が前受け。山田が切る。そこを地元カルテットで主導権だよ！ 深谷の巻き返しが早いが、初日の失敗を思えば躊躇なく宿口が番手まくりだろ。となれば平原の完全Vで完結するはず。2着に宿口の残りか武藤の流れ込み、それに突っ込む山田でほぼ決まりだ。整理すると①-②⑦⑤-②⑦⑤が揺るぎない本線だべ。

　妄想を捻りにひねれば!? 宿口が初日同様に車間を空けて構えたときにあるかないか。令和の怪物のタマゴ・犬伏を仕留めた深谷がドカンと行ったとして、これを山田が追う展開。これだけの条件を揃えてはじめて成り立つ妄想だけど、和田が突き抜け、大外強襲の山田の逆転までか…!? ここに切り替えて突っ込む成田、平原を加え①②④⑨ボックスを押さえるか!? とは言っても、やっぱり冷静になれば、今回の妄想先取りも厳しいね(T^T)！

あとがき

　3日目までのレースを観戦して、それにしても落車が多い開催だと思わざるを得ない。選手たちは鍛えてるとは言え、生身の身体には違いない。あんなスピードで落車すればダメージは計り知れない。落車は車券を握るファンが泣き、家で待つ選手の家族も身を切られる思いだろう。『落車をしない・させない技術』を身につけた上での、スリリングな熱いレースを切に願わずにはいられない。

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