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太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

【太田りゆ・パリ五輪への挑戦】新たなる船出へ! 自分に何ができるのか、何ができないかを見つけてくる/UCI世界選手権2021・フランス

2021/10/19 (火) 18:00 9

 ネットケイリン読者の皆さんこんにちは! 太田りゆです(’ω’)

 9月、カザフスタンで行われる予定だったアジア選手権が中止になった影響で、9/15〜17開催の川崎ミッドナイト競輪に追加参戦してきました。結果は優勝✽.。.:.。.♛.。.:.。.✽ みなさん応援ありがとうございました!

追加で走った川崎ミッドナイトで優勝した太田りゆ選手(写真:本人提供)

スタート前にオッズを確認するタイプ♡

 レース前に見れるオッズでは自分が1番人気でした。ミッドナイトなので無観客でのレースでしたが、たくさんの方に応援されていると実感することができました。以前、「レース前ってオッズを確認する? しない?」って、選手同士で話をしたことがあります。

 必ず確認する選手もいるし、一切確認しない選手もいるし、さまざまです。私はなんだかんだでいつも確認してから行くタイプです。でも、同期の梅川風子選手は「わたしは絶対に見ない!」と言っていました(笑)。その気持ちもすごく分かります(;´∀`)

 2車複、2車単が1.0倍の時は絶対1着にならないといけないと思うし、逆に3桁だったら「今の自分に対する評価はそんなものなんだ…」って、すごく悔しい気持ちで発走に向かったりするし(・∀・)! オッズを確認するとき、公営競技の競輪選手としてしか味わえない感情を抱くんですよね。

フランス・ルーベの世界選手権大会へ!

チームJAPANの新たな挑戦がはじまる※写真は東京五輪前(写真:本人提供)

 さて、私は今、世界選手権が行われるフランスに向かう飛行機の中にいて、機内が長いので、じっくりコラムを書いています(もちろん機内モード)。世界選手権は東京オリンピックに向けて毎シーズン3月に行われていましたが、今シーズンからは10月に行われることになりました。

 世界選手権は本来、ワールドカップや大陸選手権に出場して、その時のポイントにより出場枠を獲得します(※ワールドカップに出場するためにも、さまざまな大会に出る必要がありますが、その話は省略)。今シーズンからワールドカップは『ネイションズカップ』という名称に変わり、過去6カ国で行われていましたが、3カ国で行われることになりました。

 色々なことに変更があったんですが、さらに今年はネイションズカップもアジア選手権も相次いで中止や延期となり、世界選手権の枠取りがイレギュラーな形に。本来、日本は『スプリント2人・ケイリン2人』の出場枠が獲得できる予定でしたが、アジア選手権が中止になった影響が大きく、『スプリント2人・ケイリン1人』となりました。

 また、公式のレースに参加していないので『チームスプリント』は出場枠が獲得できない状況でしたが、特別に与えられることになりました。女子チームスプリントのルールにも大きな変更があり、今までは2人制でしたが、今回から男子と同様に3人制になります。

今、自分がどの位置にいるのか

オリンピックカラーのクールなバイクで世界を相手に駆ける(写真:本人提供)

 私の今年の世界選手権の出場予定種目は『スプリント』と『チームスプリント』の2走です。ケイリンのリザーブ登録もしているので、直前でエントリーになる可能性もあります。目標についてジェイソンコーチと相談しましたが、具体的なタイムや順位ではなく、今年は3年後のパリオリンピックに向けて『自分が今どの位置にいるのか』を理解していこうということになっています。

 世界選手権のような大きいレースの時に『自分の精神状態や身体がどのような反応を起こすのか?』、『100%のパフォーマンスを出せるか?』、『何ができて、何ができなかったのか?』を評価・分析して強くなっていかないといけません。そして、できなかったことに対して『これからどうしていけば良いのか?』。そういうことを一緒に見つける大会にしよう、と話をしてくれました。

 ジェイソンはスプリントでのレースの作戦をかなり細かく説明をしてくれます。一緒に戦えることがすごく楽しみで、物凄く心強いです。ブノワに今までたくさん教えてもらったこと、そして、ジェイソンと一緒にやること全てを吸収し、全力で世界に挑んでいきたいと思います。

ライバルだけど仲間でもある

 チームスプリントは1走・梅川風子、2走・太田りゆ、3走・佐藤水菜、この3人で戦います。それぞれの選手に重要な役割があって、1人の失敗はみんなの失敗だということ。ここからパリに向けて、ふーたんも、みなも、全員がライバルです。でもチームスプリントの時は3人力を合わせてチーム力を最大限発揮できるように“仲間”として頑張って行きたいです。

写真左から1走・梅川風子選手、2走・太田りゆ選手、3走・佐藤水菜選手。3人の力を集結させてチームスプリントを戦う(撮影:島尻譲)

 私が任される2走はチームをトップスピードに持っていくという大切な役目があります。スタート直後、車間を大きく開けて踏み込んだり、技術的にも体力的にもハードだけど、前後の2人を信じて、私は私の仕事をしっかりやってきます!

 レースは20日18時30分(日本時間・深夜1時30分)からの予定です! 今できることを精一杯やってきます(*`・ω・´)! みなさん、日本チームの応援よろしくお願いします!!

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太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

太田りゆ

Ota Riyu

埼玉県上尾市出身。112期生のガールズケイリン選手。2017年7月、高松競輪場でレースデビューし、初勝利を飾る。同開催では3連勝を果たし、デビュー場所で完全優勝という快挙を成し遂げる。また日本代表・自転車競技選手としても活躍しており、2019年にはワールドカップに出場し、ケイリン種目で銀メダルを獲得。2020年11月には全日本選手権女子スプリントで優勝。国内外のハイレベルな戦いに華麗なダッシュで挑み続けている。趣味はメイクとファッション、パワーの源はコカ・コーラ。

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