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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【火の国杯争奪戦予想】地元かSSか!? いずれの場合も“絶好調のアイツ”は絡めたい/決勝レース展望

2021/10/10 (日) 12:00 3

久留米競輪場で開催されている「火の国杯争奪戦(GIII)」IN久留米の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時35分発走予定。


脇本雄太の欠場、中川誠一郎の敗退

 初日特選を走った脇本雄太だが、2日目から欠場となった。よほど腰の具合が悪いのか…心配だ。今シリーズ、脇本の欠場がもたらす影響は大きかったように思う。また、地元記念制覇に燃える中川誠一郎は初日からシビアな競走をしていた。SS班の松浦悠士が若干の不安を感じさせる内容だったし、中川に追い風吹くかと思ったが…!

準決勝、谷口遼平の一撃は凄かった

 いつものように準決勝を振り返ってみっか。10Rが特に凄かった。九州勢が前受けから久米康平を突っ張るが、間髪入れずに根田空史がジャン前に仕掛け、一気に主導権を奪った。慎太郎さんに展開が向いたが、4番手に位置した谷口遼平がまくり快勝。初日から動きの良さが目立ってはいたが、ここまでやれるとは…! 中川誠一郎の野望を粉砕する一撃は強烈なインパクトを残したぞ!

 11Rは平原康多がまくってライン決着。これは順当だったね。12Rは松岡辰泰が男気先行で、嘉永泰斗の番手まくりで瓜生崇智が流れ込み、これは絆の勝利だ。SS班の松浦悠士は辛うじて3着で決勝戦へ。決勝戦はSS班3人が乗って、締まるはずなんだが、今シリーズは存在感が今一つか!?

松岡辰泰に乗って決勝進出を果たした瓜生崇智(左)と嘉永泰斗(撮影:島尻譲)

妄想先取りレース実況! まさに絶好調! 谷口遼平は絡めたい

 まずは初手の並びから。⑦北津留翼-①嘉永泰斗-④瓜生崇智の九州トリオ、③松浦悠士-⑤佐藤慎太郎のSSコンビ、単騎の⑧谷口遼平、⑨平原康多-②諸橋愛-⑥磯田旭の関東勢。(⇐⑦①④・⑤③・⑧・⑨②⑥)

 この並びなら平原が切り、その上を松浦が叩く。北津留が一気に仕掛け、嘉永が番手まくりで瓜生との直線勝負が本線、①=④。ここに絶好調の谷口を絡ませた①④⑧のボックス車券だと妄想になるのか? …でも準決を見るに案外人気だったりしそうだ。

 初手の周回は一緒で平原が切っても、松浦が叩かないパターンもあるはず。そのまま松浦が関東勢を追う展開だ。北津留が松浦に切ってもらう事を想定していればどうなる!? これぞ百戦錬磨のSS班の思う壺。普通に平原が逃げて、諸橋が抜け出しVとなるだろう。長い距離を逃げることになれば平原の残りよりも、磯田の流れ込みが本線だ。

 諸橋、磯田、谷口、松浦、慎太郎さんの5車ボックス(②⑥⑧③⑤)だとガミるか? それでも準決勝を見てみれば絶好調の谷口が気になり、絡めたくなる。これぞ妄想の性(さが)だ! 仕方ねえ!

今シリーズ仕上がりの良さを見せつけている谷口遼平(撮影:島尻譲)

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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