ルールギリギリで闘ってこそ“プロフェッショナル”

　今頃競馬ファンは菊花賞に向けて、天候や馬場状態が気になって仕方ないところだろう。それも競馬の楽しみの1つだと思うが、こちら前橋はドームでその心配が無い。特殊なバンクだけに展開は重要になってくるけれど、純粋に脚力と展開で推理出来るのはありがたい限りだ。

　それにしても落車、失格が多い開催だった。落車があると声も出せないでレースが終わることも多く、やるせない事この上無い。本気で闘った結果なのは理解しているが、現実に失格もたくさん出ている。

　ルールギリギリで闘ってこそプロフェッショナルだと考える。競輪をもっとメジャーにするために、そろそろ業界全体で動く時期が来ているのではなかろうか。

古性優作や吉田拓矢の飛び付きはあるか

　12R決勝戦、本格先行は犬伏1車である。

　その後ろはとても魅力的な位置であり、普段仲間として戦っている清水は無いにしても、古性や吉田が番手松本に襲いかかって行く可能性は考えなくてはならない。

　そこがこのレースの最大のポイントとなる。自分は彼らの飛び付きは「無い」と読んだ。理由は前述清水の存在だ。実力も機動力もある彼の動きが古性や吉田に番手勝負を躊躇させるだろう。そうなれば今節のラッキーボーイ松本が番手絶好となる。

　多くの選手達がその素質の高さを語る松本貴治はデビュー2年であっさりとヤンググランプリを獲ったものの、その後低迷してS級2班に落ちたこともあった。だが準決勝を見ての通り、その自在脚は完全復活している。ここは彼と心中する！

　印は◎松本〇犬伏×吉田△古性△清水と打った。

　車券は⑦→⑨→①②③⑤本線に⑦→①②③→④⑨の10点で勝負して、ただひたすら松本を応援する！ この展開推理に納得できない方は吉田や犬伏の頭を買えば良い、それも競輪の楽しみである。どうあれ皆さんGood Luck！

　矢作芳人

最終の買い目(3連単10点勝負)

勝負　⑦→⑨→①②③⑤
押さえ　⑦→①②③→④⑨