閉じる
鈴木誠のハイブリッド展望

【日本名輪会C オッズパーク杯予想】地元のミッドナイト開催は山田のためにある! 4車のラインの厚みを生かす走りで優勝へと突き抜ける! /鈴木誠の展望

2025/05/22 (木) 15:00 4

現役時代はトップ選手として長く活躍し、現在は評論家として活動する鈴木誠氏の競輪予想コラム。今回は武雄競輪場で開催されている「日本名輪会C オッズパーク杯」の決勝レース展望です。

ミッドナイト開催は選手だけでなく、関係者も時間調整が大変!

 武雄競輪場ではミッドナイトの記念競輪である、【日本名輪会C オッズパーク杯】が行われていますが、自分は解説の仕事で、同じミッドナイト開催【ウィンチケットミッドナイト競輪】が行われている、松阪競輪場に来ています。

 現役時にミッドナイト開催は一度だけ走ったことがありました。驚いたのは前検日の入り時間が、デイ開催やナイター開催とも、そこまで大きなズレが無かったことです。

 必然的に宿舎にいる時間が長くなります。出走時間に合わせての食事や、軽い睡眠を取ろうにも時間配分が難しく、しかも、レースの後はアドレナリンが出ているので、しばらく寝付けませんでした。

 ミッドナイト開催の解説ですが、選手だった頃とは違って、スタジオへの入り時間は1レースに合わせる形となります。

 それまでは自由に使える時間もあるので、2日目の開催前には伊勢神宮に行ってきました。この辺りはミッドナイト開催ならではの時間の有意義な使い方とも言えるでしょう。

 解説ではモーニング開催の仕事もさせてもらったことがありますが、スタジオへの入り時間が早朝となっており、改めて出走する選手たちは大変だと思いました。

 勿論、ミッドナイト、モーニングともに、開催関係者の皆さんは、その前から準備をされているだけでなく、レースの後の仕事もあるので大変かと思います。

 そして、一日中競輪を楽しんでもらっているファンの皆さんには、感謝しかありません。

 今日も仕事から帰って、ミッドナイト開催を楽しみにされている方も多いと思いますが、武雄競輪場の【日本名輪会C オッズパーク杯】だけでなく、松阪競輪場の【ウィンチケットミッドナイト競輪】もよろしくお願いします。

 7車立てかつ、車番が1番車から競走得点順に並ぶミッドナイト開催は、競輪初心者でも選手の比較がしやすく、そして買いやすいレースとなっています。

 今大会で最も競走得点が高かった(116.75)のは、武雄競輪場が地元バンクとなる山田選手です。

 自力戦となった初日の特選は、後方から捲り切れずに7着に敗れたものの、北津留選手という目標ができた準決勝では、ゴール前で逃げ粘る北津留選手を差して勝利をあげています。

 決勝にはその北津留選手だけでなく、九州地区だけで4人が勝ち上がってきました。その並びは⑥阿部選手-④北津留選手-①山田選手-③井上選手となっています。

 ここまで2連勝と、状態面なら今大会好調の⑦木村選手は、準決勝と同じく⑤大矢選手と関東ラインを形成。愛知の②纐纈選手は単騎戦となりました。

 二分戦となることが多い7車立ての競輪ですが、いくら調子のいい木村選手と言えども、九州の4車を相手にするのは分が悪いと言えます。

 車番通りに山田選手がスタートを取ってしまえば、前受けをした阿部選手が、抑えに来る木村選手を突っ張りにかかるだけでなく、そのスピードをもらった北津留選手が、早めに番手捲りを繰り出していきます。

 この展開となれば、北津留選手の後ろにいる山田選手が、準決勝と同じようにゴール前で差しを決めるはずです。

 単騎の纐纈選手は横の動きがそれほど強いわけでは無く、しかも、捲りのスピードもそこまでは出ていないので、九州ラインの後ろから上手く立ち回って、上位を狙ってくると見ています。

 印としては◎が①山田選手、その山田選手に離れなかった場合には、〇が③井上選手となります。

 予想には△の④北津留選手が粘っている展開や、×の②纐纈選手が車間を割ってきた場合の、3連単の買い目も出してあります。基本的に堅い決着が濃厚なだけに、点数は絞った方がいいでしょう。

レース情報はこちら

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

鈴木誠のハイブリッド展望

鈴木誠

千葉県市原市出身。日本競輪学校第55期卒。千葉経大付属高校の頃から競輪に没頭し、吉井秀仁氏に師事。現役時代はすべての戦法を完璧にこなし、「本物の自在型選手」と評されるほど多彩なストロングポイントを武器に、引退するまで長きにわたってトップ選手として君臨した。現役時代は通算3058戦665勝、優勝109回(うちGIは競輪祭新人王を含め4回、GP1回)、年間賞金王1回、通算獲得賞金は17億を超える。18年7月に、ケガのため惜しまれつつ引退。引退後は選手経験を生かし、解説者として活躍。スピードチャンネルなどの番組にも出演している。

閉じる

鈴木誠コラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票