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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【たちあおい賞争奪戦予想】2025年初戦となる眞杉匠と松浦悠士、バージョンアップ度合いはいかに!?

2025/02/13 (木) 08:00 5

久々の実戦となるS班・眞杉匠と松浦悠士

 たちあおい賞争奪戦は新山響平、眞杉匠、岩本俊介のS班3人に加え、深谷知広、松浦悠士、荒井崇博ら豪華メンバーが優勝争いを演じる。これだけ揃うと『どこから狙うか?』はホントに悩むねえ。力が拮抗し大激戦模様になるべ。

 オレが特に注目しているのはKEIRINグランプリ2024から久しぶりの実戦を迎える眞杉匠だ。『1か月のブランクがどんな影響を与えているのか?』が気になるところだが、練習を積み重ねて確実にバージョンアップして乗り込むと見る。攻める姿勢はさらに研ぎ澄まされているだろう。この初戦の走りは2025年の眞杉を占う指針になるはずだ。

 一方、S班を陥落した松浦悠士にも注目したい。松浦のこと、休養中もただ休んでいるわけではなく、練習はもちろんのこと、ライバルたちの弱点を研究し尽くしていることに違いない。クレバーな走りが信条の松浦がどんな戦いぶりを見せてくれるのか、ここも目が離せない。

地元勢も深谷知広を筆頭に強力!

 さらに静岡へ移籍し、南関東の結束を強めているのが深谷知広だ。今の南関東をまとめ上げた功績は大きく、郡司浩平とともに、もはや押しも押されもしない中心人物にのし上がった。地元開催となるこの舞台では、深谷を盛り立てる南関東勢の走りも期待され、その結束力が試される。また、富士山バンクは多くのファンが集まり熱気に満ち満ちている。地元ファンの声援が深谷の追い風になることは請け合い。

 そして妄想に目を向ければ、ベテランの域に入った地元の岡村潤を挙げてみたい。堅実な差し脚はまだまだ衰えることがない。一次予選は人気になるだろうが突破すると相手が強力になる二次予選以降で真価を発揮。縦脚を駆使し強襲するシーンがあるはず。

 それと松崎広大、棚瀬義大、徳田匠ら若い自力型だが、ぼちぼちS級の動きも把握してくる頃だろう。本来の力を出せば十分戦えるし期待したいね。最後にもうひとり、もともと自在戦が得意だった桑名僚也だね。桑名は戦法を追い込みにチェンジしたようだ。目標次第になるが、キレある差し脚で強襲すれば面白い存在になる。

初日4Rに穴気配! 鈴木浩太の先制が決まれば波乱あり!

 妄想は第4Rを抜擢だ。まずはいつもの通り並びの整理から。①石原颯-⑨田尾駿介-⑥大瀬戸潤一郎の中四国ライン、②鈴木浩太-⑤山本紳貴の千葉コンビ、東北コンビは⑦渡邉一成-③保科千春、⑧加藤将武-④安倍大成の埼玉コンビ。初手はスタートの早い渡邉が取り前受けから。ここに石原が続き、枠なりで鈴木、加藤の順(⇐⑦③・①⑨⑥・②⑤・⑧④)。

 これなら勝負どころで加藤が押さえ、鈴木が出る。そこを石原が叩いて逃げる展開になるだろう。番手田尾との直線勝負で⑨=①、力で渡邉が強襲の⑨=⑦、渡邉がまくり切っての⑦=③までを本線とみた。

 では、妄想はと言えば…! 石原が前を取る。渡邉が押さえ、加藤が切る。そこを鈴木が叩いて先制を決め、山本と直線勝負の⑤-②、加藤に乗り強襲する安倍へ⑤-④。石原も怖いため、手広く行くべきか。困った時に繰り出すオレの“おまじない”ボックス『①②④⑤ボックス』を押さえて妄想の〆にすっか!

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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