閉じる
ノンフィクション

【電撃引退 特別企画】神山雄一郎ヒストリー〜輪界に残した王者の足跡〜

アプリ限定 2024/12/24 (火) 14:00 29

23日に取手競輪の最終日に出走し、24日に現役引退を表明した神山雄一郎(56歳・栃木=61期)。レジェンドが競輪界で成し遂げた足跡を、年表やnetkeirinの過去の記事からたどりたい。(netkeirin編集部)

36年7カ月の競輪選手人生に終止符を打った神山雄一郎(撮影:北山宏一)
36年7カ月の競輪選手人生に終止符を打った神山雄一郎(撮影:北山宏一)

年表でたどる神山雄一郎の栄光

出来事
684月7日誕生
88競輪学校(61期)在校1位で卒業
5月花月園競輪場でデビュー(完全V)
89第31回競輪祭新人王優勝
90GI初出場
(日本選手権競輪・決勝4着)
91KEIRINグランプリ初出場
93地元・宇都宮でGI初制覇
(オールスター競輪)
96アトランタ五輪出場
(1kmT.Tで7位)
97競輪祭3連覇
98バンコクアジア大会出場、
スプリントで金メダル
99日本選手権競輪を優勝、
グランドスラム達成
00シドニー五輪出場、
(オリンピックスプリントで5位、
ケイリン敗者復活戦で失格)
02釜山アジア大会出場、
チームスプリントで金メダル
05オールスター競輪で優勝、
史上最多のGI16勝達成★
1547歳で共同通信社杯を優勝
GII優勝最年長記録更新★、
16回目のKEIRINグランプリ出場★
2355歳で通算900勝達成★
2412月23日の取手競輪(FI)
最終日を走り現役引退

★は競輪界で樹立した記録

 GI通算16勝、47歳でGII優勝最年長記録更新、55歳での通算900勝達成。数々の輝かしい記録を打ち立てたレジェンドは、「競輪界一稼いだ男」でもある。通算獲得賞金29億円超を破る選手はいまだ現れず、1993年、1995年、1997年〜99年は賞金王に輝いている。

 そんな競輪界の王者が、唯一獲れなかったものがある。通算16回出場し4年連続2着の苦い経験を持つKEIRINグランプリである。

神山は競輪界で数々の偉業を樹立した(撮影:北山宏一)
神山は競輪界で数々の偉業を樹立した(撮影:北山宏一)

netkeirinが追いかけた神山雄一郎

netkeirinで発信された過去の記事から、レジェンド神山の競輪への情熱や仲間への思いを振り返ろう。偉大なレーサーに影響を受けた選手たちの声も紹介したい。

【Part1】

900勝達成への道のり、「やっぱり競輪が好き」

〈2023年〉
1月 898勝の神山雄一郎、900勝へ向けて意欲
「せっかくだから達成したい」

3月 899勝の後はプレッシャーも吐露
「向日町のあとは“いつでもできるんじゃ”って思ったけど…」

4月 "900勝狂騒曲"が続く中で1勝が遠い日々
900勝リーチから続く足踏み「周りが騒がなくなった時に1勝でもできたらいいかな」

6月 函館競輪初日、ついに偉業を達成!
55歳、神山雄一郎が現役最多の通算900勝達成!

地元・宇都宮競輪場で900勝達成の報告をする神山
地元・宇都宮競輪場で900勝達成の報告をする神山

直後の地元・宇都宮競輪でさっそく901勝目!
900勝の大偉業達成した競輪界の“レジェンド”神山雄一郎が地元で報告会 直後に901勝目挙げる「気持ちが軽くなったのかもね」

〈2024年〉
「2023年表彰選手・特別賞」に選出!

9月 共同通信社杯競輪に特別枠で出場 ビッグレースは2年ぶり
「本当に自分が出るべきか迷った」

2024年の共同通信社杯競輪に推薦枠で出場(撮影:北山宏一)
2024年の共同通信社杯競輪に推薦枠で出場(撮影:北山宏一)

11月 防府G3最終日に通算908勝目挙げる
「やっぱり競輪が好き」

【Part2】

後輩や仲間たちへの言葉

2023年、オールスター競輪を制しGI初制覇の眞杉匠へ愛あるエール
「獲り続けていって欲しい。ここからが本当の勝負ですから」

偉大な先輩の仰天エピソードを聞き、気を引き締める眞杉匠
「僕も25歳までには初タイトルを」

神山と同県の後輩・眞杉匠は競輪界のトップスターに成長(撮影:北山宏一)
神山と同県の後輩・眞杉匠は競輪界のトップスターに成長(撮影:北山宏一)

200勝達成の雨谷一樹は同県のレジェンドからの金言が刺激に
「誰にもゴールはある、悔いの無いようにやらなきゃ、と言っていただいた」

「いやぁ、キツかった…」1勝の重みと競輪場スタッフへの感謝を語る
「一緒に30年間、年を取ってきた」

「最近は選手たちから『お母さんがファンなんです』って言われるんだ(笑)」と語る神山(撮影:北山宏一)
「最近は選手たちから『お母さんがファンなんです』って言われるんだ(笑)」と語る神山(撮影:北山宏一)

【Part3】

レジェンドが競輪選手に与えた影響〜

佐藤慎太郎が語る神山雄一郎
佐藤は連載コラムで「過去の栄光ではなく、いつだって「今の目標」に最善を尽くして戦い、競輪を思い切り楽しんでいる」と神山について綴っている。
【佐藤慎太郎の大センパイ】“1993年の決意”金網越しの勝者・神山雄一郎を見て

48歳の佐藤慎太郎は、神山のGI初制覇を目の当たりにし競輪選手になることを決意(撮影:北山宏一)
48歳の佐藤慎太郎は、神山のGI初制覇を目の当たりにし競輪選手になることを決意(撮影:北山宏一

神山拓弥は従兄弟で師匠の神山雄一郎が前進への原動力
「あまりにも偉大すぎるけど、少しでも近づけるように」

親子で大ファン! 23歳の加藤将武は神山雄一郎と初連係に歓喜
「マジで精いっぱい頑張りたい」

神山と連係する夢が叶った121期の加藤将武(右)
神山と連係する夢が叶った121期の加藤将武(右)

神山雄一郎に刺激受ける同期の紫原政文
「自分も56歳でS級に」

レジェンドに対抗? 通算3000走へあと一走の55歳廣川貞治
「同期の神山雄一郎君に出走回数だけ勝てました(笑)」

神山と同期の紫原政文(左)と廣川貞治
神山と同期の紫原政文(左)と廣川貞治

※選手の年齢は記事掲載当時のものです

 (撮影:北山宏一)
(撮影:北山宏一)

つづきはnetkeirin公式アプリ(無料)でお読みいただけます。

  • iOS版 Appstore バーコード
  • Android版 googleplay バーコード

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

ノンフィクション

netkeirin特派員

netkeirin Tokuhain

netkeirin特派員による本格的読み物コーナー。競輪に関わる人や出来事を取材し、競輪の世界にまつわるドラマをお届けします

閉じる

netkeirin特派員コラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票