2023/06/12(月) 08:00 0 8
前走の函館開催(FI)の初日に見事900勝を達成した神山。
今開催は追加での地元戦の中での報告会だった。
「達成出来たのはお客さんの応援があったからです。達成してあまり日にちのない中だけど、これからレースを走るので緊張感がありますね(苦笑)」と笑顔を見せながらもこれから迎えるレースへの緊張感を話した。
「本当はこの間の宇都宮記念で達成できればと思っていた。頑張ってみたけど、空回りしてしまったのか…。ただ、その後の函館で達成することができました。せっかくなので、良いところを見せられればと思って追加で走ろうと」と今開催の追加参戦への気持ちを話す。
今までで一番印象に残っているのは1993年の9月に地元で開催されたオールスター競輪(GI)の優勝だという。
「ずっと特別を取りたいと思って頑張っていた。練習の成果が出てくれたんだと思う。その時は本当に自分が良い状態の頃は落車とかのアクシデント。それを避けたりね。走れば1着を取れるんじゃないかという気持ちでした。今は全然ですけどね(苦笑)」
競輪選手として36年目を迎えるが「今はそう1着を取れないけど、発走する前の声がけのところとか。特別で優勝をしていた頃と変わらない緊張感があります。未だにこんなに緊張するのかよって(苦笑)」。
「自分としてお客さんに見せられるのはレースで走る4周くらい。見せられない部分で自分がどれだけ努力出来るか。見せられないところでどれだけ努力を出来るのかで35年間やってこられた」と。
「今期は危なかったけど、持ちこたえて来期もS級で走れることになりました。もう少しファンの人に良いところを見せられるよう頑張っていきます」と締め括った。
通算900勝達成には神山の見えない努力が隠されていた。話の中でファンの笑いを誘いながらもファンに対しての感謝も伝えた。
レース前に行われた報告会だったが、レースでは突っ張った坂本紘規の番手で好援護から差し切っての901勝を決めた。「気持ちが軽くなったのかもね」と最後は記者の笑いも誘っていた。(アオケイ・宮本記者)